こんにちは、鈴木優平です。
今回は「近年の日本の不動産市場」についてお話します。
目次
日本の不動産市場についての見解
私が不動産の業界に勤めて15年くらい経ちますが、今の日本の不動産市場は、これまでで最も活気づいていると感じています。
例えば私がメインで扱っている投資用不動産の販売はかつてないくらい好調で、どこの会社も売り上げが伸びている状況です。
一方でタワーマンションなどは、節税効果が少し見直された影響、もしくは中国の投資家などが2、3年くらい前に比べて減ってしまったこともあって、売れ行きは若干落ち込んでいる印象を受けました。
それでも、1部屋あたり最低でも1億円以上するようないわゆる「億ション」には、販売すると即日完売しているような物件も、中にはあるんですよね。
こういった状況を見ると、「お金はあるところにはある」ということの証明なのかなと感じます。
日本人の預金を全部合わせると、国内の60歳以上の方がその半分以上を持っているといわれるそうです。
そういった方々はまだまだお金を余らせているので、本当に高額なマンションというのは実は結構売れているんですね。
ただし、ミドル層向けの5,000万円から7,000万円くらいのマンションはというと、売れにくい状況となっています。
なぜかというと、今の不動産価格は、サラリーマンが都心で家を買える上限価格まで伸びていて、サラリーマンが買える物件が限られてきてしまっているためです。
私がメインで扱っている投資用不動産は、2,000万円から3,000万円くらいのものですが、今のところ非常に調子がいいです。
これは、20代の若い世代の方々が、将来のために投資をするつもりで購入する例が非常に多いからなんですね。
ただ、これからも踊り場的に価格がどんどん上がるということはないような状況になってきたのかなとも考えています。
というのも、60、70、80代の方々の人口がこれからどんどん増えていきますので、そういった方々が保有していた土地が相続問題などで出てくると、再び土地開発が入ることになります。
するとまた、土地の値段が変動することもあるからです。
世界的に見た日本の不動産市場の価値
どの事業、どの産業においても、日本だけで語れる産業というのは非常に少なくなっていますから、世界を見渡すというのが、本来あるべきグローバルな投資なのかなと思います。
そういう意味で不動産という市場は、日本の価値を正確に評価できる場です。
私は、日本(特に東京)を世界の都市と比べてみると、まだまだ伸びしろがあると考えています。
例えばニューヨーク、サンフランシスコといったアメリカの主要都市だと、普通のファミリーマンションが安くても7,000万円、8,000万円くらいです。
これでもサンフランシスコはまだ安いほうで、香港だと100平米で2憶、ロンドンですともっともっと高い値段で取引されています。
これが東京なら、安い物件なら5,000万円くらいでも買えたりします。
それでは利回りはというと、先進国の主要都市の平均利回りは1%~2%程度だといわれているんです。
その点、東京の不動産投資の利回りは4%~5%です。
先進国主要都市の倍ほども利益を取れているんですね。
このように、東京の市場価値は世界の都市の中でもトップに入るレベルであることが、おわかりいただけたと思います。
人口密度の面からいっても、世界的に類を見ない人口密集都市なので、実は近年の不動産市場もまだ伸びしろがあると見てもいいのかもしれません。
ここまでは私の見解ですが、皆さんもグローバルな視点から、日本の不動産の市場価値について、今一度考えてみていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。