こんにちは、鈴木優平です。
今回は「住宅は購入か賃貸かの議論に終止符を打ってください」というご要望にお応えして、不動産のプロである私がお答えしたいと思います。
こちらに関して、実際一人ひとりのライフスタイルによるというのが極論ですが、私の考えでは絶対に購入した方がいいと考えています。
なぜなら、ずっと同じところに住み続けている場合、その期間家賃を払い続けなければならないからです。
例えば、20万の家賃を2年間払えば実際に1年で240万円、2年で480万円支払うことになりますが、払ったお金は絶対に返ってこないですよね。
つまり、賃貸物件の大家さんやオーナーに支払っている家賃は、ドブに捨てているのも同然。
一方、購入物件はどうでしょうか。
仮に家賃と同じ金額のローンの支払があったとしても、毎月20万円のローンを2年間で480万円を支払ったとします。
金利にもよりますが、2年後には残りのローンを、もうほとんど払い終えている状況です。
もしここで、物件を購入した価格以上で売却できれば、物件購入時の価格との差額分だけ利益として手元に入ってきます。
このようなチャンスは、賃貸物件ではありえません。
このチャンスがあるかないかは、ものすごく大きな差です。
目次
物件を購入するメリットとは
私の実体験ですが、20代半ばの時にファミリーマンションを購入したのですが、それを31歳ぐらいの時に(購入して約5、6年で)手放しました。
購入した物件は実際に5,800万円~6,000万円くらいだったのですが、たまたま私の場合は6,300万円で売れて、約500万円の利益が出ました。
仮に購入時の価格で売ったケースも考えてみましょう。
6,000万円で買った物件が5年後に仮に5,500万円のローンの残りがあったとしても、元々の購入した価格で売れたとしたら500万円利益が出るわけです。
その間に私が払ったローンはほとんど取り戻していることになるので、もはや5年間はタダで住んでいたのも同然になります。
つまり、賃貸物件だったら何も利益はないですが、購入物件ならば5年間で500万円の貯金ができたということになります。
そういった観点で、我々プロの不動産屋は事業としてもやっており、メリットがわかっているので、やはり購入をおすすめします。
地方の場合は賃貸が良い?
現在東京にお住まいの方、もしくは現在は東京に住んでいるけど、ゆくゆくは東京を離れようと考えている方でも物件を購入した方が良いと思います。
なぜなら、東京の物件は借り手が多く存在するので、転勤や移住で物件に住まなくなったとしても、賃貸物件としてローン返済以上の家賃で貸し出すということができます。
例えば、毎月ローン返済が15万円だったとして家賃を20万円に設定すれば、毎月5万円が自分の副収入になるわけです。
ただ地方の場合は、賃貸で貸し出すといっても、戸建てで実際に買ったとしても、なかなか借り手がいなかったり、ローンの残債・返済を上回らないような家賃になる可能性もあります。
そういった意味では、地方物件に関しては、どこかに移住する可能性があるのであれば、購入よりも賃貸の方が良いのかもしれません。
なので、皆さんライフスタイルによって変わる、ということが極論にはなってしまいます。
私なりの結論は東京であれば購入した方が良い、地方であれば賃貸の方が良いということです。
ただ、一生この家に住むということであれば、地方であっても賃貸物件で60歳、70歳になっても、ずっと賃貸で家賃を払っていくことは苦しいですから、地方でもずっと住み続けるのであれば購入という選択もありだと思います。
ここまで、物件を購入するか賃貸物件にするかについて、私の持論をお答えさせていただきました。
ぜひ今回の話を参考にして、ご自身のライフスタイルやライフプランに合った選択をしてほしいと思います。