皆さんこんにちは、お金のパーソナルトレーナー鈴木優平の不動産投資コラムです。
いま流行っているカーシェアリング。利用したことがない方も、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
車を持たないことが当たり前になった若い世代にとって、車を持つことの価値観が変わってきていると思います。
そんな新しい価値観によって、マンションの管理への影響は増しているでしょう。
例えば、単身者用のマンションに住まれている方は、車を持つという概念が無くなってきております。
そんな中、マンションを立てる際の条例によって、駐車場がついているマンションも非常に多くあります。
つまり、使われない駐車場数と無駄なスペース、無駄な費用が発生してしまっているということです。
いま考えておくべきことは、マンションは家賃を取るだけではなく、建物の運営もお客様たちの資産価値に影響を与えてくるものだということです。
そこで今回は、そんな時代にも長期にわたって資産価値を落とさない物件について、お話ししていきたいと思います。
目次
価値観を変えたカーシェアリング
直近の数字、データを見ていきますと、
2019年と2020年を比べた前年比では、カーシェアリングの車両台数が15%ほど増えていて
カーシェアリングサービスの会員数は25.8%増えています。
車両台数は2020年に4万台ほど、会員数は204万人ほど増えており、
2010年頃から毎年15~20%ほどの増加が続いている状況です。
一度も落ちる、もしくは平行線を辿る事なくずっと上がっているというこの傾向は、おそらくこれから先も変わらないと想像できると思います。
ガソリン車の生産が廃止され、EV車が街中に溢れる可能性もあります。
そういった中で、車を持たなくてもいいのではないかと考える方が特に単身者に増えているのです。
ファミリー世代においては車を持つという方も当然いらっしゃると思います。
しかしファミリー世代でも「たまの休日に乗るくらいなら、カーシェアのほうが安い」と考える方もいらっしゃるため、カーシェアの需要は全体的に高まっているのです。
これからの駐車場の管理方法
現在は、TOYOTAさんでさえカーシェアリングにかなり力を入れています。
大手自動車メーカーがかなり投資をしているという状況から考えても、今後ますます「車を所有する」ではなく「シェアリングする」需要が高まる未来が訪れるだろうという予測が立てられますね。
そうなると、今マンションにある駐車場を実際に保有する人が少なくなり、駐車場としての収入が見込めなくなってしまいます。
そうなった場合、カーシェアリング事業者に貸し出すことのほうが、建物の管理の状態としては収入が安定してくるいうことも考えられます。
不動産収入を沢山得るために意識すべき点
駐車場を貸し出すことによる収入が見込めなくなると、そのぶん管理費が貯まらなくなります。
すると、運営修繕におけるオーナーさんたちの月々の持ち出しが増える状態が生まれてくる可能性があります。
月々の持ち出しの管理修繕が増えるということは、取れる家賃収入が相対的に減ってしまいます。
減ってしまった収益還元法から考えると、それはつまり「資産価値が下がってしまう」ことに他なりません。
逆に管理の状態もよく、収入も多く入ってくる状態が担保されることによって、オーナーさんの支出が増えることがなければ、資産価値は維持されやすいと言えます。
まとめ
今まで家賃というところから見て実際このエリアはどうかというお話を多くしていますが、今回は単身者の需要についてもお話もさせていただきました、
それとかなり近いものとして、「建物の運営」も実際の収入に影響を与えます。
実際に建てられているお部屋、エリア以外の観点として、今回お話したように駐車場がどのように運営、運用されているかといった部分もチェックしてみてください。
このような管理状況、運営状況を見ていくことで、より安定した不動産を持つことを可能にしてくれるかもしれません。
先々、シェアリングビジネスはカービジネス以外にも様々なシーンで登場すると考えられます。
現在も、衣服や家具を含めていろいろなシェアリングが出来ていますよね。
そのような観点から、単身者が求めるサービスを拡充していたり、未来の需要を踏まえた運営を実際にしているマンションは、皆さんにとって大事な「安定した資産」になっていくのではないでしょうか。