皆さん、こんにちは。
お金のパーソナルトレーナー鈴木優平の不動産投資コラムです。
本日は、不動産における残価設定ローンの導入についてお話していきます。
残価設定ローンとは、何か大きい買い物をする際に全額を機械的に分割支払いするのではなく、全体の何パーセントかの金額でローンを組み、後から残りの金額もローンで支払いをするか、そのまま返済はせずに物を手放してしまうか、そのどちらかを選択できるという方法です。
もっと詳しく知りたいという方は、ぜひご自身でも調べていただくといいかなと思いますが、簡単に言えば、月々の支払いを軽くするためのローンの組み方です。
目次
住宅でも「残価設定ローン」が普及する?
あなたも車のローンを組む時などは聞いたことがあるかもしれませんが、実は、国交省が2021年に住宅の分野でも残価設定ローンの普及を推し進めようとしているニュースも出ています。
実際、それが実現していくのかはまだ定かではないですが、もし、残価設定ローンが住宅の分野でも普及していった場合、市場はどのように変動するのかをお話ししていきたいと思います。
例えば、8000万円の不動産物件を購入すると仮定します。
そのうちの3000万円は残価設定とすると、残りの金額を払い終えた時に、物件を買い取ってもらうか、そのまま自分でローンを払い続けるかを選択します。
どちらの選択をしても、月々の返済額で考えたら、残りの5000万円で組むので、負担が軽くなるということです。
70㎡、80㎡だと東京都内の物件ではオークション状態になってしまっているため、平均的な年収だと支払いが厳しく、仕方なく郊外にお家を購入するという方もいらっしゃいます。
しかし、そういう場合でも残価設定ローンを活用して、残価設定を3000万~4000万円くらいにして、残りの金額でローンを組めば、物件によっては、月々の返済が半分ないしそれに近い返済金額になるんです。
そうすれば月々の負担も軽く、ゆとりある生活ができるのではないかと想像できます。
「残価設定ローン」で、不動産市場も活気づく?
また、いまのリモート時代において、家の中にオフィスワークできる部屋がほしいという新たな需要も出てきていますが、東京都内でそれを実現しようとすると、かなり広いお部屋が必要になります。
仮にご夫婦とお子さんで暮らす3人家族だとすると、2LDK(70㎡)では一人静かにオフィスワークできるような空間を確保するのは、なかなか難しいわけなんですよね。
そこで残価設定ローンを活用すれば、月々の返済金額は変わらず、オフィスワークできるような部屋をひとつ増やした3LDK(+約10㎡)の物件を選ぶこともできます。
このように、残価設定ローンというのは物件の選択肢を増やしてくれます。
時代の変化とともに生活様式というものは変化していきますし、老後の生活というのは特にその可能性が高いです。
そのため、ローンの組み方に選択肢が増えるということは、不動産市場においても参入できる人が増え、市場そのものにも活気が出てくる可能性があるのではないかと非常に期待をしています。
皆さんも興味があれば、ぜひ一度調べてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。