資産運用に興味があったり、すでに何かしらの運用をしている方だとご存知かもしれませんが、最近『米国株』の人気が高まっています。
長期保有で高い利回りの配当が期待できることが米国株の人気を高めていますが、実は米国株と同じくらい『米国ETF』にも関心が寄せられているんです。
そこで今回の記事では、いま注目を集めている『米国ETF』の基本的な情報から、おすすめの銘柄について解説していきます!
目次
米国ETFとは
それではまず、そもそも米国ETFとは何なのかを説明していきます。
米国ETFは簡単に言えば、アメリカの証券取引所に上場している株式を対象とした投資信託のことです。
日本の株式は原則100株単位でしか取引できませんが、アメリカの株式は1株から買えるのでかなり始めやすいです。
しかし、初心者が数千の銘柄の中から、今後伸びていくであろうものを選ぶのは難易度が高いですよね…。
そこで人気を集めているのが、数あるアメリカ株式の中から厳選した銘柄を対象に、プロが代わりに投資をしてくれる米国ETFなんです!
また、一般的な投資信託とは違い、米国ETFは株式投資と同じように市場が開いている取引時間中に売買ができます。
そして米国ETFの中には、「NYダウ」や「S&P500」など、アメリカの代表的な株式指数と連動して価格が動くものを始めとして、債権の指数や再生可能エネルギーなどの指数に連動するものもあるんです。
そういったアメリカの指数に連動する銘柄を、自分の代わりにプロが運用してくれるのが米国ETFです。
ただプロが運用してくれるだけではなく、米国ETFは株価指数を構成する多くの銘柄をポートフォリオに組み入れた平均値でできているので、通常の株式投資とは違い、リスク分散できるのも人気の秘訣でしょう。
さらに、米国ETFは経費率と呼ばれる、ETFを保有している間に発生するコストが一般的な投資信託よりも安いので、そこのポイントも人気を集めている理由の一つですね。
米国ETFを選ぶ際のポイント3つ
それでは次に、米国ETFを選ぶ際のポイントを3つ解説していきます。
米国ETFには様々な銘柄があるので、初心者の方だとどれを選んでいいのか迷ってしまう可能性が非常に高いです。
ただ、ここで紹介する3つのポイントを参考にすれば銘柄を選びやすくなるので、ぜひ参考にしてくださいね!
ポイント1:経費率
まず最初に注目したいポイントは「経費率が安いか」です。
先ほども少し触れましたが、米国ETFの大きな特長は経費率が安いことなので、そのメリットを活かさない手はありません。
そのため、経費率が安い銘柄を選ぶことが重要です。
また、米国ETFには為替手数料などの国内株式にはないコストもかかるので、そこも加味するとやはり経費率を抑えることをおすすめします。
ポイント2:流通量
そして、流通量が多い銘柄を選ぶのも大切なポイントですね。
流通量と言われてもピンと来ない方もいるかもしれませんが、米国ETFの「価格変動を見ながらリアルタイムで取引できる」というメリットを活かすためには流通量が多いほうがいいんです!
というのも、流通量が少ないと思い通りのタイミングで取引できないことがあり、逆に流通量が多ければ自分の思い通りのタイミングで取引しやすい傾向があります。
そのため、流通量も銘柄選びの重要なポイントなんです。
ポイント3:ポートフォリオと自分の投資スタイルのマッチング度合い
最後のポイントは、自分の投資スタイルと銘柄のポートフォリオの特徴が、しっかりマッチングしているかどうかです。
米国ETFには、「高配当利回りを集めたETF」、「S&P500構成銘柄だけに絞ったETF」、「成長株だけを集めたETF」など、様々な種類があります。
そのため、例えば「多少リスクが高くなっても大きなリターンを狙いたい」という方は、それに見合ったポートフォリオを組んでいる米国ETFを選ぶようにしましょう。
自分がどんなスタイルでやりたいのかを最初に考えて決めておかないと、ミスマッチにつながってしまうので注意してくださいね!
米国ETFのおすすめランキングベスト3
それでは最後に、アセッジ編集部がおすすめする米国ETFの銘柄を3つ、紹介していきます。
ただ、これが絶対に良いというわけではありませんし、自分の投資スタイルにマッチングしているかどうかのほうが重要なので、あくまでも参考程度にしてくださいね。
おすすめ第1位:バンガード S&P 500 ETF(VOO)
バンガード S&P 500 ETF(VOO)は、アメリカの代表的な指数である「S&P500指数」のパフォーマンスと連動することを目指しています。
VOOを構成している銘柄は、アメリカ株式市場を代表する時価総額が高い500の銘柄なので、倒産のリスクがや株価下落のリスクが比較的低いと言えるでしょう。
また、リスクが低いだけではなく経費率も0.03%と非常に低い水準なので、長期保有で安定的に利益を増やしたい方には特におすすめです。
おすすめ第2位:バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)
バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)は、その名の通りアメリカ株の中でも配当が高い銘柄で構成されています。
分配金利回りは2.79%(2021年6月7日時点)と、他の米国ETFと比べても高い水準です。
経費率は0.06%でそこまで高くないので、ある程度長期保有して分配金を貯めながら、5年や10年で売却して一定の値上がり益も狙うというやり方もできますね。
おすすめ第3位:バンガード トータルストックマーケット ETF(VTI)
バンガード トータルストックマーケット ETF(VTI)は、アメリカの成長株から割安株、大型株、小型株など、アメリカ株式市場の幅広い株式を投資対象にしています。
経費率は0.03%と、第1位のVOOと同じく低水準なので、コストを抑えつつアメリカ株式全体に投資できるETFです。
VOOと同じく長期保有で値上がり益を狙える銘柄ですが、投資先がアメリカ株式全体なので、よりバランスよく運用したい方におすすめの銘柄ですね。
米国etfおすすめ:まとめ
今回は、米国ETFの基本情報や、おすすめの銘柄について解説してきました。
世界一の経済力を持つアメリカは、これから数十年間も右肩上がりで経済成長が続いていくと言われています。
そんな経済大国のアメリカの株式の中でも、厳選された銘柄に投資でき、自分の代わりにプロが運用してくれる米国ETFは、今後ますます注目度が上がっていくでしょう。
貯蓄よりも投資を求められる時代だからこそ、ぜひこの機会に米国ETFを試してみてはいかがでしょうか。