こんにちは、一色良子です。
今日はここ最近のニュージーランドの様子と、最近あったニュースのトピックスから感じたことをお伝えしていきます。
前回の更新から1ヶ月ぐらい期間が空いているので、ぜひ前回の記事と見比べながら、ニュージーランドの変化を感じてくださいね。
目次
4月のニュージーランドの様子
ニュージーランドでは先日、ようやくタスマン海(ニュージーランド西部の海域)が開口して、オーストラリアと自由に行き来できるようになりました。
開港当日は、到着ロビーから出てきた家族、親戚、友人と抱き合いながら再開を喜ぶ姿がニュースや新聞で報道されていました。
一方インドやブラジルなど、一部の国からの入国制限が始まり、まだまだ日本への行き来は厳しい状況です。
幸い、ニュージーランドでは政府の対策が厳しく、早期から感染者の封じ込めのロックダウンを実施していたため、今年の3月中旬からはコロナ前と同じく、国内旅行などが頻繁に行われるようになり、観光業が活気を取り戻しています。
特にニュージーランド南島は自然が豊富で、北島の住民はクイーンズタウンやワナカで山や湖での観光を楽しみ、現地のワイナリーへ訪問して、旬のグルメを楽しむ旅行プランが人気だそうです。
首都のウェリントンや大都市オークランドでは、年度末に行われる企業の宴やカンファレンスが予定され、数百人規模の集会が多数予定されるなど、ほぼコロナ前の生活と同じレベルまで復興してきました。
幸福度ランキングから見るニュージーランドの特性
さて、先日発表された「2021年版世界幸福度ランキング」では、北欧の国々が上位を独占する中、ニュージーランドは9位に食い込みました。
これはニュージーランドに住む人間として、とても誇り高い結果ですね。
ニュージーランドでは福祉の整備が行き届いており、義務教育の無料化、大学進学時には学生ローンの利用ができる仕組み、低所得者向けの住宅保証、医療費の無料化がすでに施行されています。
また労働関係の法律も整備されており、雇用主にとってはちょっと厳しい面もありますが、普通に勤務して贅沢しなければ、安定した生活を送れるでしょう。
さらに立地的にも恵まれていて、自宅から車を30分ほど走らせれば、山や海、牧草地など大自然に囲まれた空間が待っています。
大型遊園地やテーマパークのようなものはほとんどありませんが、ピクニック感覚で自然の中で食べるランチは澄んだ空気のせいか、普段の食事よりも格別です。
もちろん、オフィシャルなパーティーに出席する時は、カクテルドレスに身をつつんで着飾りますが、普段のBBQではTシャツと短パンのカジュアルな服装が、ニュージーランド民の定番スタイル。
日本では黒の喪服以外は不謹慎と思われるお葬式でも、ニュージーランドではカラフルな服装で参列して、親族や友人が思い出話を語り合い、笑いながら時間を共にするのが当たり前のようです。
私も初めて参列した時は「あれ?今日は誕生日パーティーだったかな?」と思うような楽しいお葬式に、戸惑ったことを覚えています。
もちろん故人を悼み、涙することもありますが、「皆といる時は楽しくいたい」というニュージーランドの国民性が感じられますね。
ニュージーランド人と日本人の大きな違いは心のゆとり
日本では縦社会の文化が根強いかもしれませんが、ニュージーランドでは上司も社長も関係なく、皆ファーストネームで気軽に呼び合う横社会の文化が浸透しています。
もちろん、心の中ではお互いに尊敬していますが、よくも悪くも個人主義なので、忖度なしに自分の意見をしっかり述べる人が多いです。
集団の意識が強い日本人は、何か選ぶ時は誰かの顔色をうかがって、多数派の意見に賛同する人が多いかと思います。
そういう選択は波風が立たないので楽に感じますが、ニュージーランドを始めとして西洋の世界では、個人の意思の強さが求められます。
この他にも、ニュージーランドの人は心のゆとりを持っている人が多いです。
例えば、エレベーターの乗り降りする時に男性は必ず一歩引いて、女性と年配者を先にエスコートしてくれます。
また車の運転中、車線変更が難しそうだなと思った瞬間、電灯をパチパチさせて、お先にどうぞと道をゆずってくれます。
国民一人ひとりが助け合いながら、おおらかな態度で国民が接しているのは、ニュージーランド民の特性なんでしょう。
日本では電車が1分、5分遅れただけで「申し訳ありません」と車内アナウンスをしていますが、ニュージーランド民からすると「1分がなんなのよ・・・」と窮屈に感じるわけです。
日本人も仕事とプライベートで心のゆとりを持てるようになったら、もっと良い社会になると思います。
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