低金利時代でも活発化を続けるNZ不動産投資|一色良子のニュージーランド移住日記

こんにちは、一色良子です。

コロナ禍によって価値観や社会の枠組みが揺さぶられる中、私たちは常に時代の変化に対して柔軟に対応しなければいけません。

まだまだ先行き不透明な状況が続きますが、2021年はニュージーランドにとっても大きな変化を迎える年となりそうです。

今回のコラムではその内容について詳しく解説していきたいと思います。

ニュージーランド国内旅行の活性化

ニュージーランド国内旅行活性化

まず、最初はニュージランドの近況についてご報告します。

今年はコロナの影響もあり海外旅行に行けないため、ニュージーランドの中でも北島に住む人々は、南島のクイーンズタウン、各地のワイナリー、南端の街、ダニーデンへの旅行を計画し、家族旅行を楽しんでいる様子です。

私も移住してからクイーンズタウンやマウントクックなどの観光名所を訪問できていないので、いつか行きたいと思いつつ、日々の仕事に追われる生活を送っています。

現在はクイーンズタウンも活性化し、リタイアメントビレッジの建設が豊富で宅地造成が盛んです。

また、南端のヨーロッパ情緒のある街ダニーデンにおいても、市内から西方面など宅地造成が盛んとなっています。

今度オークランドから移住を計画されているご夫婦と会うのですが、現地のロケーション知識をあまり知らないながらも、ウェブサイトで物件写真を見て、近隣のリストを見渡しているだけでも不動産知識を得ているとのことです。

私が営業をしているオークランド地区なら様々なアドバイスができますが、場所が変われば完全に異なる地域となるため、そういった知識のない地域をどうお薦めしていいかわからないものです。

しかし、ネット環境のお陰で、現地の映像が見れるので、近隣に商店街があるか、市内中心からどれくらいの距離にあるか、学校や病院など近いのか、などサテライト地図を参考にもう現地に行った気分になれます。

皆様も、ウェブサイトに出ている物件の住所をグーグルマップで検索して見て下さい。バーチャルツアーで現地を訪れたような気分を味わえますよ!

低金利時代へ突入

ついにニュージーランドも銀行定期預金金利が1%以下となりました。

昔は100万ドル銀行に預金していると、年間10万ドル(約700万円)を手にすることができたので、金利だけで生活することができました。

実際、私のお客様の中にも、定年退職をし、預金をかき集めて、100万ドルを持ってNZに移住された方もいます。

「働くことなく金利だけで生活することができる」と、老後は安泰と考えて移住されたそうです。

ところが、ニュージーランドも徐々に金利が下がっていき、金利の手取りが減っていきました。

その結果、金利を頼った生活だけでは心細くなるため、仕事に就き、収入を確保しなければいけない状況へと変化してしまいました。

銀行定期預金の金利が1%を切った今、どうされているのか心配です。

もちろん、年金支給は受けられていますし、預金の元本がありますので、老後は安泰ではあるものの、やはり、10万ドル手にできたはずのものが、年々目減りしていくのはショックな出来事です。

不動産投資の活発化

今年は海外旅行に行く人はいないので、クリスマスの数日と新年早々は問い合わせが減りましたが、クリスマスが終わって1月2日より電話やメールでの問い合わせが活発になりました。

とくに中国人の人達は、年配者は早朝、若い世代は夜の11時でも、12時でもどんどん電話が鳴ります。夜中まで物件リサーチして思案しているのでしょう。

私が夜中でも返事をして対応するので驚かれている方もいるのですが、ちょうど私が担当していた物件は、学区がよく、商業用地区、交通面まど全てにおいて人気の場所でした。

結果、複数の買い手が現れ、最終的には3組のマルティプルオファーという売り方を選択しました。

マルティプルオファー:期日を決め、同時に契約オファー内容を家主に見せて検討いただく売り方

その場合、買い手は他の候補者に勝つためにベストオファーを出さないといけません。

仮に100万ドル相当の家を購入したいとします。

通常であれば、買い手は安く買えるよう、90万ドルくらいからオファーをしていくものですが、今回は3組で競い合わなければなりません。

そのため、むしろ101万ドル出すくらいの勢いでオファーをしないと勝てないので、購入金額の提示、そして条件など、決断をするのがとても難しいです。

その逆に、条件を受ける側は、どの人がベストオファーなのかがすぐわかります。

しかし、公平な取引をするために、1組がオファーしてきた内容を他の候補者に教えて「このオファーより良い条件提示ができますか?」といったことは言えないので、3組それぞれの観点で提示されてくる内容をまずは受け入れます。
それが家主の希望に合わなければ「もう少し金額を高く出せますか?この条件つけなくてオファーできますか?」と言うことはできます。

仮に「建物検査をしたい・・・」という買い手の方が要望を出してきた場合は、検査なしでオファーをすることはできません。

今回は、1組がずば抜けて良いオファーを提示してくれたので、3組全員に細かく交渉をする必要がありませんでした。

購入を決めた方は内覧を2回ほど行い、その夜に契約オファーを提示しました。しかも、条件や交渉は一切なく無条件で買うとのこと。しかも、値段も3組の中で一番高かったのです。

この回答を得た時、私は「やった~~!」と心の中で叫びました。

しかし、家主様の期待額にまだ達していない金額だったため、今度は家主様を説得するという仕事が私にはありました。

幸い、価格は家主様の希望通りではなかったのですが、無条件で買ってくれるということだったので、その条件で家主様には承諾していただき、無事この日でSOLD!となりました。

このように複数の方がオファーを出して競い合う場合だと、私たちは公平にかつ家主様の期待に達するよう交渉を心がけていかなければなりません。

私が紹介するのは自己居住用で購入するものですが、投資用として買いたい方も多々来られます。

またニュージーランドも低金利の時代へと突入したため、不動産投資での目的と、将来の値上がり幅=キャピタルゲインを目指す方も多いです。

コロナ禍ですが、不動産業界はホットな新年を迎えていると感じています。

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