みなさんこんにちは、
お金のパーソナルトレーナー鈴木優平の不動産投資コラムです。
今回はちょっと趣を変えて、いま話題の太陽光発電という切り口から不動産のお話をしていこうと思います。
目次
太陽光発電は儲かるのか
国が推進する理由
「太陽光発電」という言葉自体は、誰でも聞いたことがあるかと思います。最近では実際にやっている方も非常に増えていますね。
国交省などの会議においては、2030年までに新築の戸建て住宅の6割に太陽光発電を設置することが検討されています。
車の運転中などに、農地などの大きな土地にメガソーラーが設置されているのを目にしたことがあるでしょうか。
広い土地がある場所では、大きな太陽光発電の設備が作られていますが、最近ではその設備を建てられる場所も少なくなってきたため、太陽光発電の設置場所として「戸建て」をもっと推進していこうと考えられているのです。
国の買取保障
太陽光発電によって作られた電力には、国の買取保証があります。この買取価格は、10年程前は1kwだいたい42円くらいでしたが、現在は1kw十数円というふうに、どんどん下がってきております。
しかし、買取価格が当時の三分の一、四分の一に下がり、儲けが極端に少なくなっているかというと、そうではありません。設置にかかる費用が圧縮されたり、電力を作り出す効率も良くなっているので、単純に儲けが少なくなってしまっているわけではないのです。
そして、今も太陽光発電が盛んに販売されているということは、今も投資価値があると考えられているということですね。つまり、これから太陽光発電に投資するのも、一つの選択肢かなと私が思います。
太陽光発電で気を付けたいポイント
住宅の日照条件
太陽光発電は、名前のとおり太陽光を使って発電を行います。
そのため、日照の条件によってどれだけ発電できるかに大きな差が生まれるのです。
戸建て、ご自身の自宅に取り付けるにしても、日照条件がいいことが前提ではないと設置するにも踏ん切りがつかないと思いますので、先にしっかりと確認するのが良いでしょう。
ローンを組む順番
太陽光発電の設備を現金で揃える方はあまりおらず、多くの方がローンを利用されております。
償却も定率で早くできるので、減価償却の観点での節税目的、且つ10年もしくは20年は1kwを国が買い取ってくれる保証をもって取り組むのであれば、ローンを組んで設置しても、収入が保証されていて、しかも節税できるとなると魅力的ですよね。
不動産投資も当然ローンを使うのですが、不動産投資のローンを目一杯使った後でも、今現在であれば太陽光発電のローンは通っております。
つまり、マックスでご自身の信用を使うことでローンを組み、投資を行いたい場合は、不動産やその他のローンを組んだ後でも太陽光発電のローンを組むことが可能です。逆に、太陽光発電のローンを先に組んでしまうと、自宅や投資マンションなどのローンの審査に影響してきます。
太陽光発電は最終的に投資の一つとして考えるとしても、最後になったからできないというわけではないため、検討できる期間が長いと言えるのです。
買取保証後に向けて考えておきたいこと
太陽子発電の設備を設置したあと、10年や20年の保証が終わった後にはどうなるのかという議論が、話題にあがる機会はあまり多くないことは、個人的に少し気になっています。
保証期間が終わり、通常の売電価格になると、半額程度の売電価格になってしまう可能性も予想されます。そこから先は、売電価格を受け取り続けることもできますが、減価償却がある商品のため、金額次第では売るという選択肢もあります。
太陽光発電が始まってまだ期間が経っていないため、将来的にはいつまで発電機能が動いているかなどの保証がまだ明確に見えていないという点は、慎重に捉えておく必要があるでしょう。
また、太陽光発電の設備は災害の影響を受けやすいため、台風や大雨など、全国的に自然災害が多くなっている昨今の状況から考えると、今後は保険料が高くなることも懸念事項です。
利点だけでなく懸念点と両輪で考えることで、効率よく資産運用をする一つの選択肢として、みなさんも検討の参考にしていただけたら幸いです。