ニュージーランドは日本と同じように、細長い島国で四季があります。
温泉があるところも日本にそっくりです。
まわりを海に囲まれているので、魚介類をよく食べる食文化も日本と共通しています。
日本と似た点をたくさん持ったニュージーランドの生活について、今回はお話ししたいと思います。
目次
ニュージーランドの人達の服装について
生活は衣・食・住から成り立ちます。
衣服、つまり恰好は、良い意味でどうでもよしです。
世界の有名ブランドも、ここでは必要ありません。元市長、元首相の方でも、短パンとTシャツで買い物に店を訪れます。
サラリーマンも、あきらかに自分でアイロン当てたんだなというような、若干よれよれのシャツとスーツを着ている人も多いです。
最近では、ドライクリーニング店がスペシャルな価格でYシャツのサービスを提供してくれるので、シティー中心のちょっとおしゃれなサラリーマンは少しずつ利用しているようです。しかしそれは一部の人で、一般の人はまだまだ自分で洗濯機洗い、朝からアイロンをかけている様子。
スーツを着ている人はオフィス勤務なのでしょうが、スーツを着なくていい方はカジュアルな服装をしていて、それがとってもカッコよくキマっているのです。むしろ、スーツを着ない方が、違和感がない。
そうかと思えば、パーティーなど正式な場面ではタキシードやロングドレスを着て、しっかりとした装いも格好よく着こなしています。清潔感が漂う、流行を追わない国民性です。
ニュージーランドの食と物価について
食は、すっかりこの20年で物価が上がりました。
夫婦二人、ちょっと贅沢なメニューを作れる食材でも、20ドルかかりませんでした。10ドルでステーキ肉が2枚買え、その他諸々用意しても、充分予算が合います。
しかし、肉だけでも25ドルするという物価。レタス1個1ドルでしたが、今は、3~5ドル。セールで、2.99ドルと出たら買い!5ドルだとちょっと今回は辛抱しよう・・・となるわけです。
いま私が一番悔しいと思っているのは、アボカドです。よく値段を見ていませんでしたが、1ドルで3~5個あったかと思うので、1個30セント内。1個大きいのは、50セントだったでしょうか?とにかく安い感覚がありました。それが今は、1個が3ドル近い価格になっているのです。
こちらでは、サーモン&アボカド巻きが人気で、巻き寿司によくアボカドが入っています。しかし、そんなに寿司の値上がりはしていないし、アボカドを入れることを止めるというのもあまり見かけません。大量仕入れしているので、農家もある程度価格を抑えてくれているのでしょうか?
1個3ドルもするアボカドを買い、まだ固いからもう少し待って食べようとして、う~ん熟してきた…食べごろだ・・・と思って切ると、みんな茶色くなっている。私の3ドル返せ~~とキッチンで叫んでおります。
外食は高く、居酒屋さんで、刺身など前菜、メインに焼き鳥、焼き魚、その他何点か食べて、一人50ドルは優にします。お酒を飲むと更にプラス。
レストランにいきますと、もうメインだけで50~60ドル。あっという間に、一人15,000円から2万円はするという状況です。
ニュージーランドと日本の食事上の違いについて
そう毎回レストランで食事をしていると家計が厳しくなります。
そのため、パブの食事は、洋食で、お値段はレストランの半額で食べれるので、重宝します。しかし、それでも、日本と比べますと割高感は隠せません。
そして、カフェなどではセットメニューがあまりありません。日本にはランチセットがありますが、こちらは最近出しているところもあれど、普通のカフェでは単品で注文するのが一般的です。
それも、パイやサンドウィッチ、サラダなど。コーヒーなど飲み物入れると、一人10ドル~15ドル=800円から1200円です。
フードコートのラーメンも、今は、15ドル~20ドルのレベルで1200円から1600円。コーラなど頼めば、2000円くらいします。え~~これで!って思います。
日本ですと、メインに副菜が入って、おまけにデザート付き、コーヒーも付いてくることもありますよね。羨ましい限りです。。。
なので、まめな人、また、余裕のない人は、自分でサンドウィッチ作り、かんたんに済ませます。
中華系のベーカリーショップ、パイ屋さんは、重宝します。
5ドルでサンドウィッチやパイが買え、デザートも、1~2ドルで売っているので、10ドルもあれば、おつりがくる。ちょっと財布が厳しい時は、行くのですが、お金の有無関係なしに、簡単に済ませたい人の常連客は多いようです。
コンビニなどは日本のように充実していないので、どうしてもフードコートでの食事か、ベーカリーショップで簡単に・・・ということが多いです。
また、小さい子を連れた親子を見ていますと、ポテトフライだけ子供に食べさせていることがあります。
我々の主食は米、おにぎりを食べるようなものかもしれませんが、こちらのは主食は芋。パンも食べますが、ポテトフライは欠かせない食材なのです。それをランチやディナーで子供達に食べさせています。
「ええ?栄養不足。こんな小さな時から揚げ物食べさせて!」と言いたくなってしまいます。おにぎりは具材も入っているので、栄養的には良い方だと思いながら、食の違い、教育の違いを感じています。
ニュージーランドの住まい暮らしについて
住については、これはとにかく、賃貸も購入も高い。オークランドは高騰してしまい、マイホームは夢になりつつあります。
一戸建ては無理でも、何とか2LDKの長屋か、タウンハウスの販売を進めています。
この住居のことはまた別の機会でお話しするとして、今回は、この衣食住の中で日本とNZの違いをご紹介します。
海外の生活の中に今の日本の環境を照らし合わせ、日本を改善して行こうとか、ご自身も海外へ羽ばたこうとかのきっかけになれば幸いです。
ニュージーランドのコロナ事情について
まさに今、首相の記者会見が終わったところでして、ようやく商店の営業が許可されました。
感染者数がこのところ、100名越えで、ついに、190名と一日としては、最大の数値です。それなのに、商店の営業開始。え~~?と思います。
理由としては、ワクチン接種率が高くなりクリスマス前という時期も考慮しているのだと思います。しかし、飲食店、美容室、ジムなどの営業はまだ許可されていませんし、オークランドから他県への移動はまだできません・・・。
そんな中、じっと我慢し、前向きに過ごしている関係者の方達。政府は資金導入して補助をしていますが、それだけではもちろん足りません。老舗のレストランもついにつぶれてしまい、悲しいことです。
和食店のオーナーさん達も団結して、和食フードの販促もされています。とはいえ、ステイホームで、いざ買いに行くとなると面倒な面もあり、財布の紐が固くなるのは隠せません。
しかしこれから、春・夏の気候の良い時期へと進みます。
お金がなくても、自然がすぐ横にあり、ディズニーランドがなくても、海や川、山、芝生の公園で、子供達は楽しく遊べます。
食料も庭の土地を耕せば、野菜や果物、鑑賞用の花が育ちます。中には、釣りに行って、新鮮な刺身、寿司を作り楽しんでいる人もいます。
何とか屋根があり、安心して暮らせる家があれば、貧しくとも心は貧しくなく、豊かに過ごせる環境がここには沢山あります。
お金も、ダイヤモンドも、ブランド品も要らない、人間らしい生活ができる地だと私は確信します。
ただ、豊富な品物に囲まれた日本での豊かな生活をしていましたので、ネオンが恋しく、観劇やコンサートなどに行きたくなることもあります。
そういう場合は、英語を勉強すればこちらのミュージカルも楽しめますし、音楽は国境なしで世界的シンガーのコンサートも楽しめます。このように、日本と変わらない生活が味わえる部分もあるのです。
理想としては、年に2回、日本と行き来できれば、こちらでの生活はより快適です。
ニュージーランドはビジネスチャンス抜群?!
日本では、どこの出身かで人は判断されます。
25年日本を離れていますので、今のビジネス社会異なっていたらごめんなさい。私の時代は、どこの大学出身か? どこの会社の人間か? どんな地位にあるのか?そういう経歴を重んじる世界でした。OO会社のOOです。。。と会社の看板背負って営業していました。
しかし、ニュージーランドでは、名もない会社、ましてや外国人。
会社設立して一応、肩書はManaging Director・・・社長という形で名刺を作りました。
社員数名でも、いえ、自分一人であったとしても、LTD会社を作っていれば、ある程度信用はしていただけます。うまく行くかどうかは腕次第。品物、サービス次第でしょうか。。。
一番驚いたのは、ツーリズムの仕事をしていた時、小さな会社であっても、日本の有名旅行社と同じ形でホテルやレストランの仕入れ値をもらえることです。
もちろん、大手は特別枠があるのかもしれませんが、大小にかかわらず取引をしてくれて、小さいながらも連続して取引していると、大手同等のレートをくれること。なんて実力主義なんだろうと思いました。看板は関係ないのです。
それゆえ、永住権を持つなり、ワークビザを取得すれば、こちらでビジネスチャンスはあります。
日本での経験をうまく活かし、20代、30代で起業することは、夢の話ではありません。
資本金もそんなに必要なし。もちろん、諸々経費はかかりますが、シェアオフィスでも立派な所属個所となります。
また、家の一室をオフィスにして業務ができるのであれば、それもアリです。
コロナ禍の今、当たり前になってきましたが、その前からでも、自宅オフィスで商売をしている方が多々います。
ニュージーランドの生活のまとめ
今、日本での会社勤めにマンネリ化していたり、人生これでいいのかなと思うようなことがあったりする人がいると思います。
一方で、成功して順調に進んでいる仕事を海外にも拡大したりと、それぞれの環境があることでしょう。
ニュージーランドはマーケットが小さいながらも、確実に事業できる国です。
必ずしもオークランドの都会でなくても成り立つ仕事であれば、地方都市で新たな仕事にチャレンジし、私生活は自然ともっとつながる環境で日々生活ができます。芸術をするような分野の方であれば、特に良い環境なことでしょう。
まだ、全面開港していませんので今すぐ実行するのは無理ですが、徐々にコロナ対策が進み、来年こそ、再来年こそ、普通に暮らせる時が来れば実行可能です。今は、情報収集という形で準備をしておくのも良いでしょう。
私の仕事である不動産売買のお話も楽しく語らせていただいていますが、この人生チャレンジ話は、話しだしたら止まらなくなりますので、今日はこの辺で失礼致します。
ご挨拶と自己紹介|一色良子のニュージーランド移住日記