昔の話ですが、私が若い頃はレバレッジ=大損するというイメージが一般的。その後、FX(外国為替証拠金取引)の大ヒットで一般的になったと思っています。今では、レバレッジ=危険・ダメという考え方も減ったのではないでしょうか。
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レバレッジは、使い方次第で危なくない。
そう、レバレッジ自体は、危ないものではありません。ただし、高すぎるレバレッジはやっぱり危険。そうならないためには、自分でレバレッジ=倍率をコントロールする必要があります。
レバレッジは、使い方次第。例えるなら車や包丁と同じ。自動車も30kmで走るのと150kmで走るのとでは、運転のリスクは全然違いますよね。
そして、どのくらいの速度で走るかは自分で決められます。皆が皆、プロレーサーとして150kmを超える速度で走る必要はありません。ドイツのアウトバーンで高速走行する必要もありません。街の中を走るだけでも便利な道具だと思います。
レバレッジも同じです。
高い倍率で取引する必要はなく、自分に適した倍率で売買すればいいだけ。
レバレッジは、どれくらいの倍率が安全なのか
FXの個人口座(国内)の場合、レバレッジの最大は25倍まで。そして、どんな金融商品を取引する場合でもこのレベルを超えたくはありません。ちなみに、25倍だと10万円の証拠金で25倍の250万円まで取引できることになります。短期売買中心の超速トレーダーは別にして、普通の投資家なら、これで充分です。
25倍は、最大倍率なだけ。25倍で取引する必要はないのです。
特に、慣れない方に高いレバレッジでの取引はおすすめしません。なぜなら、投資・トレードというのはイチかバチかのギャンブルではなく、長く生き残っていくことを目的にしてほしいから。
取引額の大きさに注意すること
レバレッジを大きくすると、大きなリターンを得られる反面、大きなリスクにもつながります。最初は、最大でも5倍くらいに抑えることをおすすめします。慣れてくれば、10倍くらいの取引をしてもいいと思います。
しかしです。本音を言えば、あまりレバレッジの倍率にこだわる必要はないと思っています。それよりも、自分が取引している金額の大きさとどれくらいの損益が出るかの損益幅を分かっておくことが大事です。
とにかく、取引額と損益幅を理解すること
前回のお話の繰り返しに近いのですが、大事なことですのでもう一度。10万円の証拠金でFXを取引した時のレバレッジと損益の表です。(1ドル=100円)
レバレッジ・取引金額・損益計算の図
レバレッジ1倍だと1,000ドル分の取引となり、1円動いた時の損益は1,000円。10万円に対して1円動けば1,000円。こう考えると損益のイメージも湧きやすいと思います。
次に、10倍を見てみましょう。FXで一般的なのは、この1万ドル取引。この場合、1円動くと1万円の損益。つまり、10万円の証拠金に対して、1万円の損益となります。これくらいの金額なら、損をしても次の取引もできると思います。
しかし、25倍。そして、100倍になるといかがでしょうか。25倍だと1円動いただけで、2.5万円の損益。国内のFX会社では無理ですが、100倍だと、1円動けば証拠金がすべてなくなる10万円の損益です。100倍=10万円の100倍である1,000万円の取引をしていることを忘れてはいけません。
もちろん、上手く儲かれば10万円の証拠金が二倍の20万円になります。いつも、そうは上手く行くとは思えません。また、損できないというプレッシャーも強くなりますからね。
レバレッジは、高くても5~10倍くらいにしておくことをおすすめします。