現在、スマートフォンは日々の生活に欠かせない道具となっています。
もし、このスマートフォンで自らの資産を一括で投資・管理・運用できたら、どれほど便利な事でしょうか?
アップルストアからは、ゲームアプリや便利ツールなどなど、数々のアプリが溢れんばかりに存在していますが、今は資産運用も手軽にスマートフォンのアプリでできる時代なのです。
資産運用アプリは大きくは二つのカテゴリーに分かれており、一つは「資産管理アプリ」で、もう一つは「資産運用アプリ」です。
資産管理アプリは、銀行口座やクレジットカードをアプリと連携することにより、いつ何にどれくらいお金を使ったかが一目で把握でき、収支の計算をする手間を省くことができます。
また、資産運用アプリは、資産を自動で運用してくれる「ロボアドバイザー」を機能として搭載しているものもあります。
当記事では、皆さんが一番興味ある投資用のスマホアプリについて、使い方やメリット・デメリットなど詳しく解説していきます。
目次
資産運用アプリの始め方
スマートフォンのアプリで投資・資産運用を始めるには、大体は次の3ステップになります。
- 口座開設する
- 入金する
- 投資する
作業自体はすごく簡単です。
自分の資産運用目標、計画に合ったお目当ての資産運用サービスを決めたら口座開設をします。
口座開設は、個人情報を入力したり、身分証明証やマイナンバーカードの画像を送ったりしないといけないので多少手間はかかりますが、大した作業ではありません。
口座開設が完了すれば、あとは入金して投資商品をスマホのアプリから選んで、投資するだけなので作業はとても簡単です。
毎日持ち歩くスマホの中にあるアプリで投資運用できるとは、なんと手軽で便利な世の中になったものでしょう。
とはいえ、この便利さだけに目を向けるのではなく、先ずはスマホアプリのメリット、デメリットを確認しておきましょう。
資産運用アプリのメリット
スマホアプリの最大のメリットは前述しましたように手軽さです。
いつでもどこでも、傍らにスマートフォンを持っていれば、情報収集したり資産状況を確認したりすることができます。
アプリは起動も早いので、マーケットの状況におうじて自分の判断ですばやく注文をだすこともできます。
特に、短期で取引する投資家は、常にマーケットの状況を確認する必要があるので、スマホアプリは必須といえるでしょう。
資産運用アプリのデメリット
普段の生活において考えられるリスクと同様、もしも、スマートフォンを紛失した際、悪意のある第三者に利用されてしまうようなことになると、資金を盗まれてしまう可能性も考えられます。
また、外出先のフリーWi-Fiなども情報漏えいのリスクもあると言えます。
スマートフォンを第三者に拾われた際に、端末の情報をみられないようロックをかけておくようにすることや、スマートフォンを探せるように設定しておくリスク回避が必要です。
また、不正アクセスやウィルスの侵入に備えてセキュリティアプリを入れておくことも必須作業でしょう。
資産運用アプリの特徴を簡単に解説しましたが、「では、実際どのアプリを選べばいいのか」を考える必要があるかと思います。
資産運用アプリにはどのような種類があるのか
一口にスマートフォンでの資産運用、投資アプリと言っても種類が数多く存在します。
初心者向けに、おすすめのアプリのカテゴリーを書き出してみますと、
- 投資を学べるアプリ
- 情報収集に便利なアプリ
- ロボアドバイザー(AI投資)アプリ
- 株式購入に便利なアプリ
- 株式を少額から購入できるアプリ
- 投資信託選びに役立つアプリ
等があります。
幾つか具体的にアプリを取り上げてみます。
お釣りを貯めていく資産運用アプリ
その一つとして、買い物をしたときのお釣りをコツコツと少しずつ貯めていくだけで、資産運用ができるアプリがあります。
すぐに始められ、継続も簡単、その手軽ゆえに女性に人気があります。
資産運用を始める作業としては、アプリを自分のスマートフォンにインストールし、画面案内に沿って、投資したいおつりの金額や毎月の積立金額を設定するだけです。
買い物の明細などは家計簿アプリと連携させ、買い物時の明細取得の設定をしてしまえば、あとは「おつり」で資産運用が開始されます。
随時レポートを確認し、運用実績を把握しておくと毎日のちょっとした楽しみにもなるし安心です。
ソーシャルレンディングを活用したアプリ
次に、不動産投資に興味がある方におすすめなのが、資金を借りたい人と貸したい人をインターネットで結ぶサービス「ソーシャルレンディング」の仕組みを活用しているアプリです。
これは数万円から投資を始めることができ、運用収益は毎月分配。さらに、全ての投資案件につき、不動産担保が設定されているため、比較的安全性が高いことでも一定の評価を受けています。
このようなアプリでの資産運用を開始するためには、公式サイト上で無料の口座開設が必須となりますが、取引手数料や維持手数料はかかりません。
投資ファンドに関する詳細情報は、公式サイトで随時公開されていますので、特定地域のプロジェクトに貢献したいと考えている方は、ぜひ事前にチェックしてみましょう。
株式売買をする資産運用アプリ
投資のスターともいえる、株式売買に興味がある方にも資産運用アプリがきちんとあります。
これらのアプリでは、株単位の売買も可能ですし、投資金額1,000円以上(アプリによってまちまちですが、これくらいの金額感から)の金額指定での資産運用ができるのが魅力となります。
通常であれば、株式投資というと数百万単位の資金が必要なのですが、アプリだと少額で参加できるので、初心者や「ちょっと株取引をしてみたい」という方にはうってつけでしょう。
株式の取引対象としては、日本株や米国株のほか、日本株ETFなどもラインナップとしてあり、中長期的に資産運用を行ないたい方には、株の自動積み立てができる「積み株」などもあります。
いずれの場合にも、売買したい株の企業名を選ぶだけで、簡単に操作をおこなう事ができるようになっています。
このような株式売買アプリで資産運用を開始する前には、パソコンかスマートフォンで口座を開設し、口座に運用資金を送金しておくことが必要となります。
システム・AIによって資産運用ができるアプリ
資産運用を効率的に行ないたいという方にもきちんとアプリが存在します。
これらのアプリの多くは、「ロボアドバイザー」(システム、AI等による運用)を導入しています。
これらは資産運用を希望する人が、リスク許容度など必要情報を事前に入力するだけで、自動的に資産運用方針や資産配分を提案してくれる機能がついています。
利用開始時の口座開設手続きは無料の場合が多く、口座開設はパソコンかスマートフォンから行なうことができます。
設定と口座開設の準備が完了したら、あとは画面の案内に沿って、自分の年齢や資産運用金額などを入力すれば、自動的に資産運用方針が提案され、資産運用をすぐに開始することができます。
金融情報に詳しい方で、自分なりの運用資産構成を考えたいという方は、ポートフォリオのカスタマイズも可能です。
最新の資産運用アプリとは
最後に、新しいもの好きの方にお勧めのアプリをご紹介します。
これは新たな資産運用スタイルの提案とも捉えることができるのですが、投資の対象が株式や債券などの金融商品ではなく、これから日本国内で流行しそうな「テーマ」に着目しています。
これは特に金融の知識がなくても、楽しみながら資産運用ができるオンライン証券として、人気が出始めています。
具体的には、必要資金10万円以上を用意し、自分が投資したいプロジェクトテーマとして、「宇宙開発」や「リニア新幹線」、「人工知能」などを選択します。
あとは、高度な金融テクノロジーを駆使した内蔵システムが、自動的に提案してくれる投資先企業10社と保有比率を設定すれば投資ができます。
もし、時間の経過とともに、選択したテーマにあった投資先企業10社のバランスを変更すべきであれば、「リバランス」の通知がもらえるので安心でしょう。
自分が投資したお金が、社会や経済の発展に役立っているような感覚も味わえるので、「何かいいことがしたい」と考えている人にもおすすめの資産運用アプリです。
以上、様々な資産運用アプリをご紹介してきましたが、不動産管理の投資、FX、仮想通貨など多くの種類のアプリがありますので皆さんいろいろと調べてみてくださいね。
資産運用アプリは活用すべき?
いまや、資産運用アプリは様々な種類があり、どこでも手軽に管理できるため、活用していくべきでしょう。
もちろん多くのアプリを使うことで利便性が上がる反面、複数のアプリを導入することは個人情報のリスクに晒されることは、忘れてはいけません。(資産運用アプリだけに限りませんが。)
ご自身にとって必要なアプリに限定し、使いやすいモノを厳選して活用してみてください。
まとめ
今まで述べましたように、現在では入金から取引、資産管理まで全てアプリでまかなうことができる世の中です。
これからもさまざまなアプリが登場することでしょう。
まずは、無料登録していろいろ試してみることから始めてみるのも良いかもしれません。
リスクが気になるのであれば、こまめに運用レポートなどを確認し、まずは少額の資産運用から始めてみましょう。