住宅ローンと金利の関係性について|増田亘宏のライフプラン講座

今回の記事では、『住宅ローンと金利の関係性』というテーマで、お得にローンを組む方法について解説していきます。

不動産を購入する時に、ほとんどの方が住宅ローンを組んで購入しているかと思います。

住宅ローンは最長で35年と長期間利用できるので、不動産を購入するハードルをぐっと下げることができるので、これからマイホームを購入する方や、不動産投資を始めたいと考えている方にぜひ利用してほしい手法です。

住宅ローンを組むメリット


住宅ローンを組むメリットとしてまず挙げられるのが、購入費用がなくてもある程度の資金があれば、先に購入できるという点です。

数千万円の費用を工面するのは大変ですが、住宅ローンを組めば毎月少ない負担で不動産を購入できるわけですね。

もし、ローン返済中に債務者に万が一の事があった場合にも、住宅ローンを組む際に加入する「団体信用生命保険」に住宅ローン全額が精算される仕組みがあるので、残された遺族に住宅ローンの未払い額を負担させることなく、不動産を残すこともできます。

その他にも住宅ローンを組むことで、住宅ローン減税やローンの利息を経費計上するなどで節税効果が得られるメリットがありますね。

住宅ローンを組むデメリット


長期間の支払いが続く住宅ローンのリスクとして、やはり大きいのが金利上昇による負担増加です。

ここ数年は低金利の状態が続いているので、変動金で住宅ローンを組む方が多い傾向がありますが、変動金利の場合、金利が上昇すると相対的に返済額も増えるリスクに注意が必要です。

例えば、4000万円を35年ローン元利均等返済で借りた場合、変動金利を選択していると総返済額は大きく異なります。

  • 金利1% の総返済額:47,420,000円
  • 金利1.5%の総返済額:51,440,000円
  • 金利2.5%の総返済額:60,060,000円

このようにたかが数%かもしれませんが、高額な住宅ローンの場合、金利の変動が大きく影響します。

このまま低金利が続くなら「変動金利」、今後金利が上昇するなら「固定金利」とうまく切り替えることで、金利変動による影響を極限まで抑えられるでしょう。

住宅ローンと金利の関係性


2021年現在、世界的にもコロナ禍への緊急対応として長期金利が引き下げられていますが、そろそろ金利が上昇するかもしれない兆しが見え始めています。

例えば、米国では新型コロナウイルスに対するワクチン投与が開始され、景気改善の期待から株価が上昇。

それに合わせて、金利も上昇基調となっています。

米国の中央銀行FRBでは、2023年末頃まで政策金利を引き上げないと発表していますが、景気回復の兆しがあることから、繰り上げで金利を見直す可能性があります。

これまでの傾向から、日米の金利差が拡大し続けることは考えづらいことや、国内でも景気回復が見込まれていることを加味すると、今後日本でも長期金利の上昇傾向の可能性が高いです。

変動金利で無駄な利息を支払わないためにも、固定金利で契約したり、返済途中のローンを固定金利に借り換えるなど金利上昇に備える準備がそろそろ必要です。

また貯蓄に余裕があれば、繰り上げ返済をすることで、金利上昇の影響を抑えることができるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、金利上昇に備えた準備をして、安全に住宅ローンを利用してくださいね。

アセットキューブ公式コミュニティ