FX(外国為替証拠金取引)をはじめ、投資で稼ごうと思うあなた。レバレッジと上手く付き合えるかどうかで結果が大きく変わります。レバレッジを制する者が、投資を制するといっても過言ではありません。
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レバレッジは、怖くありません。上手く付き合いましょう
レバレッジとは、小さな力で大きな物を動かす「梃子」のこと。投資の世界では、少ない金額で、大きな取引を行う仕組みのことです。
普通、商品を買うとき、値段分のお金を用意しなければ、売ってもらえません。しかし、不動産や法人での取引だと、全額を用意しなくても、頭金や一部のお金だけで、残金=後日という契約が成り立ちます。マンションや一軒家を一括払いで買う人は、少ないですからね。
それと同じく、金融取引は少額の証拠金を用意することで、大きな取引を行うことができるのです。特に、FXやCFDでは、このレバレッジを使って取引するのが当たり前。特別な資格や条件がなくても、数倍から数十倍のレバレッジで、効率の良い取引ができるのです。
まず、レバレッジの計算式を見てみましょう。
取引金額÷投資資金=レバレッジ(倍率)
レバレッジは、取引金額に対する投資資金の割合で計算します。ということで、取引金額と同じだけの金額を用意すれば、それは、レバレッジ1倍。そして、取引金額より投資資金が少ないのが普通です。
- 100万円分の米ドルを買うのに、100万円のお金を用意=レバレッジ1倍
- 100万円分の米ドルを買うのに、10万円のお金を用意=レバレッジ10倍
レバレッジ1倍と10倍を例にあげてみました。
ちなみに、レバレッジは、設定するものではなく、取引金額と投資資金のバランスで決まるということを覚えてください。
レバレッジのメリット
さて、このレバレッジ。何のために使うのでしょうか?
この答えは、かんたん。なんといっても資金効率の良さが、レバレッジのメリットです。FXで考えて見ましょう。(1ドル=100円の時)
1万米ドル(100円✕1万米ドル=100万円)を買いたい場合、レバレッジを使わないと100万円のお金を用意しなければいけません。
ところが、10倍のレバレッジを使えば、1万米ドルを取引するのに、10万円のお金を用意するだけで、取引できることになります。
つまり、100万円分の取引を1/10のお金を預ければ、取引できるということですね。これって凄く便利なことなんですよ。
レバレッジと損益の関係
ただし、注意しなければいけないのが、損益について。用意するお金が少なくても取引している金額は、1万米ドル(100万円分)です。損益は、1万米ドルに対して生じます。
- 100円で買った「米ドル/円」が、110円に上昇したため、売却。
★利益幅の10円✕1万ドル=10万円の利益。 - 100円で買った「米ドル/円」が、90円に下落したため、売却。
★損失幅の10円✕1万ドル=10万円の損失。
そして、下記の一文がレバレッジで一番大事なこと。計算式よりもここを理解してもらいたいために、今回の記事を書きました。
「損益額は、用意した金額に対してではなく、取引金額に対して計算されます。」
レバレッジは、効率の良い取引を行えるメリットあり。ただし、損失も同じく大きくなるので注意が必要です。
上記の場合、用意したお金は10万円ですから、Aのケースは、10万円+10万円で20万円に増えました。しかし、Bのケースだと、10万円-10万円で残金はゼロになります。
取引金額・投資金額のバランス。これを上手く考えて付きえば、レバレッジも怖くありません。