海外の資産運用の魅力と相反するリスクをわかりやすく解説!

海外の資産運用

海外の資産運用という言葉は非常に魅惑的です。

「日本では運用利回りの良い商品は少ないのだけど、海外に行くと年利10%くらいの金融商品がたくさんあるよ。」とか、「シンガポールや香港はオフショアなので税金が安い。複利で30年積み立てると1億円くらいなら少ない元本でも達成できるよ。」といった、とても興味深い話を聞くこともあります。

ですが、海外に非常に利回りの良い資産運用の話に乗ってみたら詐欺だった、とか、日本での窓口がきちんとした会社なので、その会社経由で積み立てをしているが、手数料が高く資産も増えず、資産が目減りする一方だ。といったリスクを感じる話もあります。

結論から言うと、これは両方とも事実です。

海外の投資商品には、現在の日本ではないような高い利回りの商品が確かに存在する一方で、日本人の海外の金融事情の無知さ加減、言葉の壁を逆手にとって、手数料欲しさに、良くない商品を売りつける人がいたり、こちらの欲に付け込んで詐欺行為を行う事例も少なからずあります。

当記事では、海外投資の魅力、そして相反するリスクについて深くお話をしていきます。

海外投資とは?

海外投資とは

まず、海外投資を行う手段には2つあります。

  • 国内の金融機関から金融商品を購入する場合
  • 海外の金融機関から金融商品を直接購入する場合

国内で海外投資商品を購入する

日本国内の銀行や証券会社などを通じて、海外の金融商品を購入します。

この、日本国内において海外の金融商品を購入できるという事のメリットは、海外投資が手軽に始められるということです。

そして、通常は海外での投資で得た利益は、国内で確定申告が必要になり、海外の金融事情、言葉が得意ではない人にとってみると、非常に手間のかかる作業なのですが、国内の証券会社に特定口座を開設することで、海外投資で得た利益が自動で源泉徴収され、確定申告が不要になるケースもあります。

あとで詳しく述べますが、この場合は購入できる金融商品が限られていたり、手数料が高く、利回りや複利の恩恵を受けにくい、といったケースも多くあります。

海外で海外投資商品を購入する

海外の銀行や証券会社などを通じて、直接、海外の金融商品を購入します。

この最大のメリットは、海外の金融商品を幅広く購入できることです。※実際的には海外のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を経由して購入することが多い。

海外には、利回りの良い商品、日本だと考えられないような魅力的な金融商品が多数存在します。

そのような金融商品を買うことができるわけですね。

日本は独自の金融施策を取っている為、金融商品に対する規制が厳しく、金融庁で登録されている一部の商品しか購入できず、その多くが国内では販売が禁止されています。

海外の金融機関では、日本国内の金融機関を利用する場合に比べ手数料も安く、コストを抑えて購入でき、その結果、高い利回りが実現しやすくなります。

海外投資商品の種類

金融商品もいくつもの種類があり、一部を取り上げてみても、「海外投資信託」、「海外積立投資」、「海外不動産」、「海外株式」、「海外債券」、「FX」などが存在しています。

そのような海外ならではの恩恵を受けるためには、日本の金融機関を経由せず、直接海外の金融機関で金融商品を買うことが必要となります。

海外の資産運用5つのメリット

海外投資のメリット

海外での資産運用のメリットには、以下の5つがあります。

  • 金融商品の種類が多い
  • 税率が低い
  • 利回りが高い
  • 通貨分散によるカントリーリスクの低減
  • 複利効果

各項目を詳しく見ていきましょう。

金融商品の種類が多い

日本には無いような、高い利回りの非常に魅力的な金融商品が数多く存在しています。

現在の日本では金融商品に対する規制が厳しいため、国内では通常購入できない様々な金融商品に投資することが可能です。

税率が低い

日本国内では、投資運用の利益に対して税金が約20%かかりますが、海外では投資収益に対して税金がかからない、もしくは、税率が低い国が多数存在します。

特に、積み立て投資で長期運用20~30年のスパンで考えた場合、また投資で得た利益の再投資を行う場合などは複利運用効果が最大限に発揮されるので、大きなメリットになると言えます。

利回りが高い

日本国内の金融商品と比較してみると、非常に高利回りの金融商品が数多く存在します。

例えば、ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している代表的な500銘柄からなるS&P500連動の投資信託を20年間保有した場合、最低でも年利7.7%からとなっています。

この数字を日経平均と比較した場合、過去5年であれば年利13.5%と高い利回りでしたが、これは一時的なアベノミクスの効果であり、過去10年では1.6%、過去20年では0.8%となっています。

S&P500の数字がどれだけ高いかは、ほかの商品と比較すればすぐに理解できます。

また、アメリカ以外でも新興国などは経済成長が著しく、GDPの成長率とともに、利回りも高くなっていきます。

通貨分散によるカントリーリスクの低減

これから先の日本の財政状況を考えると、今後日本円だけを保有しているのは、少なからず不安を感じます。

海外投資によって、外国通貨を保有しておくことは、リスク分散の意味でメリットがあるでしょう。

複利効果

運用において利子の付き方には考え方が二つあり、

  • 単利運用
  • 複利運用

という運用方法があります。

単利運用とは積み立てた額に対してのみ、利子が付いていく運用方法です。

一方、複利運用とは積立額に対して生じた利子を、翌月の元金に上乗せして元本に組み入れる方式で、積立額に加えて利子にも翌月の利子がつくというものです。

海外では投資収益ごとに、日本のように税金があまりかかりません。

積立投資のように、投資して得た利益をさらに元本に組み込み、再投資にまわしていく複利運用において、大きなメリットが生じます。

複利運用における利子の増えるスピードは、2年や3年ではわかりにくいですが、10年目をこえたあたりから顕著に差がつき始め、30年後には約3倍の差になります。

海外での資産運用4つのデメリット

では、次にデメリットを見ていきましょう。

  • 情報が少ない
  • 手続きに手間がかかる(少し難しい)
  • 為替リスク
  • カントリーリスク

以上の4各項目を詳しく見ていきましょう。

情報が少ない

海外の投資商品については、海外でしか購入できないものも多いため、日本国内では商品に関する情報が少ないことがデメリットとしてあげられます。

先述しましたように、日本の金融規制では、金融機関でも一部の海外金融商品しか扱えない為、日本の金融機関で働いている人でさえ、海外の金融事情を知らない人が多いのが現実です。

実際的なアドバイスを求めても、正確な答えが返ってくる事もあまり期待できません。

自身で商品のことや購入方法、税制などについて調べる必要があるわけですね。

手続きに手間がかかる

日本の金融機関で扱われている以外の、海外の投資商品を購入する場合の手段として、海外のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を経由して買うことが多いのですが、海外のIFAなどとやり取りする場合英語でのやりとりが必要である場合が多いし、手続きが結構大変で、手間がかかります。

日本国内にも代理店があり、そこを経由してIFAを紹介してもらうことで、対応が可能なケースや、日本人との取引に手慣れている(日本語対応スタッフがいるとか)IFAを探すことも可能です。

注意点として、日本国内の代理店を名乗って、詐欺まがいの事を行うケースも多数報告されているので、よく注意してください。

為替リスク

海外投資においては、為替リスクが発生します。

これは海外での投資を行う上では切り離せない問題です。

裏を返してみると、「通貨分散」メリットで説明したように、日本円だけを保有しておくことがリスクとも考えられますし、為替益が発生し、それだけで大きな利益につながることも当然考えられるので、端的にリスクとも言い切れない部分ではあります。

カントリーリスク

国の政治や経済情勢の変化などによって、投資の利益を損なってしまうリスクのことを「カントリーリスク」といいます。

海外の国の国債や株、債券を購入した後に、その国で戦争が勃発したり、経済的な問題で株や債券価格が暴落、または国自体が経済破綻してしまうこともあります。

初めからこのようなリスクが少ない国を選ぶか、もしくはその国の確実な情報を取っておくなどの対応をしておく必要があります。

海外の資産運用がおすすめの人

海外の資産運用がおすすめの人は、ある程度英語に抵抗がなく、海外の金融商品の情報をしっかり確認できる、また、為替の知識も少し持っている中・上級者が向いていると言えます。

これまでご紹介した通り、海外の金融商品はハイリターンを期待できるものが多いですが、相反するリスクを見極めることができないと大きく損失を被ることもあります。

このリスクを回避するためには、ある程度の投資経験や人脈、情報の取捨選択といった情報の目利きができることが重要となります。

特に、資産運用をこれから始めてみようという初心者は、国内の金融商品で運用した経験をもとに、海外の金融商品にチャレンジしていく方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

海外の資産運用は、日本には知られていないものが多いですが、魅力的なものが多いのも事実です。

初心者はまず国内の金融商品から始めることをおすすめしますが、知識をつけさえすれば、有力な資産運用になる可能を秘めている、といっても過言ではありません。

自分の投資スキルをアップさせていきたいという方は、海外投資も視野に入れて資産運用を考えてみてくださいね。