これまで『資産運用=ライフプラン』という考え方について、お伝えしてきました。
今回はこの『資産運用=ライフプラン』の考えや管理手法に行き着いた経緯を話していきたいと思います。
目次
資産管理に必要な情報とは?
私は3つのきっかけから、資産管理について考えるようになりました。
- もともと、自分自身がライフプランを立てたときから資産運用の必要性を感じていたから
- さらにはその答えが日本にはなかったから
- 自分に最適な運用利回りが知りたかったから
その他にも、海外での運用が組み込まれる資産管理は非常に難易度が高く、私自身がもっとも不都合を感じた部分であったことや、当時お付き合いしていた投資家のみなさんからもご相談をいただいたことも、資産管理について考えるきっかけになりました。
最初は、ライフプランと資産が同時に管理できるソフトやシステムがないかと、いろいろと探していましたが、肝心のライフプランと資産運用が連動しているものがなく結局見つけることができませんでした。
そこで、『資産運用=ライフプラン』を実現できる管理システムが存在しないのなら、自分で創ろうと思い、自ら管理システムを開発しました。
ここでは、システムを開発していく中で浮き彫りになった課題と、解決するために組み込んだ機能の一部をご紹介します。
為替状況を自動で一元管理できないか?
海外分散投資に必要な情報をポートフォリオに反映させるようにしています。
推奨する実践方法としては、その通貨が主要通貨になっている国で使用することが前提ですが、管理上バランスを見るための方法として、ある通貨での評価を見られるようにしました。
ライフプランに対する詳細の収支計画を管理できないか?
- 子供に対する支出がどのタイミングでいくらぐらいのお金が必要か?
- 大きな買い物はいつすると効率的に楽か?
- 家計簿が赤字にはならないか?
これらが連動してわかりやすく見られるようにしています。
さらに直感的なライフプランシートとの連動や、予定資産も表示もできるようにしているのでとても使いやすくなりました。
資産の分散管理ができないか?
貯蓄・運用・保険をさらに細かく分類し、個人単位から家族でお持ちの資産がどれくらいで、どんな予定で増えていくかまで、すべて管理しています。
これまでになかった特定商品を超えた管理方法で外貨でも管理できます。
全てを連動させる重要性
これらが、私自身が自分の資産とライフプランの管理方法を悩んだ末に、必要と感じた機能です。
パッとみて、自分の資産が大きく分けてどのように分散(預金・運用・保険)されているかがわかるので、株・債券・商品・不動産のアセットアロケーションも管理にも応用が効きます。
さらに外貨での分散具合もひと目で理解したいから、資産の種類・通貨の種類を同時に管理できるようにしました。
そして、ここで重要なのは、すべてがライフプラン・キャッシュフロープラン・ポートフォリオプラン・シミュレーションと連動していることです。
これらすべては、資産を減らさずに増やす可能性を広げるために必要なことだと思っています。
何回も繰り返しになりますが、重要なのは運用商品などの手段ではなく『目的』であり、この目的こそが、『人生=ライフプラン』となるわけです。
『ライフプラン』があってはじめて『ファイナンシャルプラン』が導き出されます。
そして『ファイナンシャルプラン』とは『出口』があることです。
どんなタイミングで何の資金として活用するのか、そのためには何を選択するべきなのか。
このようなことを設計していくことで、あなたのライフプランはより明確なものになっていくでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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