インフレをプラスの力に変える3つの資産運用方法とは?

お金が捨てられている

世界中でみても、日本人は、預貯金が好きな国民性で有名ですよね。

ですが、もし日本がインフレ社会に突入した場合、一生懸命貯金した資産の価値が目減りしてしまうことはご存知でしょうか。

しかし、資産の目減りは、資産運用で防ぐことができます。

今回は、日本におけるインフレの動向とインフレをプラスに変える資産運用方法3つについてご紹介していきますので、ぜひ、ご自身の資産を守るための参考にしてくださね。

インフレとは

まず、インフレについて解説していきます。

インフレとはモノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がることをいいます。

例えば、「これまで1000円で購入できていたモノが、1500円払わないと購入できなくなった」という場合です。

1度上がった物価は下がりにくい傾向があり、むしろ時間の経過とともに物価は上がる傾向にあると言われています。

時代とともに、お金の価値がどんどん下がっていくということです。

量も中身も全く同じで質も変わらないのに、お金の負担だけが大きくなると、これからの生活が心配になりますよね。

果たしてこれからの日本はどうなるのか。

次の章で今後の日本のインフレ動向について解説していきます。

これからの日本はインフレ傾向?

いま、日本は徐々にインフレ社会に変貌しつつあるといわれています。

インフレは徐々に忍び寄ってくるので、普通に生活しているだけでは気づきにくいですが、約30年の間に物価が大きく上昇していることはご存知でしょうか。

  

1988年 2018年
小麦粉1kgの平均価格 203円 251円
トイレットペーパーの平均価格 173円 414円

上の表からも分かるように、小麦粉1kgの平均価格(東京都区部小売価格)は1988年の203円から、2018年には251円に上がり、トイレットペーパー12個入りの平均価格は1988年が173円、2018年は414円にまで上昇しています。

今後もこの物価の上昇は、徐々に進んでいくと言われています。

では、どうして日本はインフレ社会に変貌しつつあるのでしょうか。

少子高齢化がインフレを招く

日本社会において、少子高齢化が問題視されていることは多くの方がご存知かと思われます。

しかし、「少子高齢化」がインフレの引き金になると言われいているのはご存知でしたか。

一般的に、政府の借金(国債)が多いとインフレが起きると言われており、日本の場合政府債務残高は世界1位となっています。

それでも日本がインフレに陥らない理由は、国民の預貯金額(1,500兆円)が、政府の赤字700兆円をカバーしているからです。

しかし、少子高齢化の進行で貯蓄に励む世代が減り、高齢者が老後生活のために預貯金を取り崩し始めると、国民の総預貯金額で政府の抱える国債がカバーできなくなります。

このように日本がインフレ社会に突入するのは時間の問題と言えるでしょう。

しかし、冒頭でもお伝えしたように、資産運用でプラスに変えることもできるのです。

インフレをプラスの力に変える資産運用方法3選

手を掲げている女性
では、インフレに対応するための資産運用方法を3つご紹介していきます。

あなたに合った方法を見つけるために、ぜひ参考にしてくださいね。

資産運用方法①:株式投資

インフレは、日本の景気が良くなった時にも生じるため、景気が良くなると人はモノを買い、モノの価値が上がり、物価が上昇する場合にも起こりうるのです。

つまり、企業の売上がアップするということ。

そのため、インフレで売り上げが伸びた企業の株を持っておけば、自分の資産を目減りさせるどころか増やすことも可能です。

今では小資金から買える株もありますので、インフレに備えて株式投資を始めてみてはいかがでしょうか。

資産運用方法②:外貨取引・外貨預金

外貨などで通貨の取引をしている場合、日本経済が低迷して円安が進んだ時には、海外通貨の価値が上がるため、為替市場では円を売って海外通貨が買われる傾向にあります。

つまり、この為替差益分の利益で資産の目減りを防ぐことができるので、インフレ対策になるということです。

また、外貨の場合は外貨預金なども、インフレ対策として有効です。

日本の金利は非常に低いので銀行に預けていても利息はほとんどつきませんが、海外には日本より金利の高い国がたくさんあります。

金利の高い国を選び外貨預金をすれば、利息収入を得ることができるでしょう。

資産運用方法③:現物資産を持つ

金や不動産など、現金以外の現物資産で、自分の資産を守ることができます。

現物資産は、インフレ時には相応の値上がりが見込まれます。

事実、1930年代に住宅地の地価が10倍値上がりし(この間の物価上昇は約5割)、株価も大きく上昇して日経平均は1,417円から4,358円と約3倍に膨れ上がった過去があります。

また万が一、政府が倒産しかけた場合は、不動産や金(ゴールド)等、誰もが値打ちを認め、かつ換金できるモノに投資しておくと、資産の目減りを食い止めることができるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本ではどんどん物価が高騰傾向にあり、インフレはいつか陥るリスクとして避けては通れない道と言えます。

ただ、今回ご紹介したように、資産運用で資産を増やすことだけでなく、守ることもできますので、ぜひご参考にしてくださいね。