株式投資の手数料を初心者にもわかりやすく解説!意外と簡単!?

株式投資にかかる手数料について、プロが解説!!

「時間はないけど副業で稼いでみたい!」
「余裕のない生活に、もっとうるおいが欲しい!」

そう思って株式投資を始めようと考えた、あなた。

でも、証券会社の種類が多すぎて、どれを選んだらいいかわからない・・・。
手数料がそれぞれ違うのはどうして?

などと、たくさんの悩みを抱えている方も多いのでは?

そこで、今回はそんな疑問を解決すべく、株初心者の方にもわかりやすく解説していこうと思います。

そもそも手数料とは?

コストと電卓
今から株式投資を始める初心者さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、株式投資では、取引が成立した場合に手数料がかかるということです。

株を買った場合では
株数×約定価格(買付価格)+手数料(税込)

株を売った場合では
株数×約定価格(売却価格)-手数料(税込)
※約定価格=売買で成立した取引価格

この手数料は各証券会社によって異なります。
せっかく投資するのでしたら、できるだけコストを意識しておきたいところです。

そこで、手数料が比較的安いとされているネット証券と、対面証券を比較していきます。
ぜひ、自分にピッタリの証券会社、プランを見つけてみてくださいね!

「1約定ごと」「1日定額制」の料金プランの違い

まず、証券会社を比較する前に各種手数料プランのことを頭に入れておきましょう。

手数料プランは、「1約定ごと」と「1日定額制」の2つに分かれているケースがほとんどです。

1約定ごと

「1約定ごと」プランの場合、1回の取引(1約定)ごとの金額で手数料が決まります。

1日の取引回数が増えるにつれて、手数料は増加していきます。
その代わり、取引1回あたりの手数料は低めに設定されています。

そのため、「1約定ごと」プランは、1日の注文回数が少ない人におすすめです。

1日定額制

「1日定額制」プランの場合、1日の取引額の合計額で手数料が決まります。

「1約定ごと」プランより手数料は高めですが、1日の取引回数は手数料に影響しません。
よって、「1日定額制」プランは、1日の注文回数が多い人におすすめです。

(ただし、1回の取引金額が50万円を超える場合は、「1約定ごと」プランより「1日定額制」プランのほうが手数料がかかる可能性があります)

投資初心者の方は、まず「1約定ごと」のプランにしてみるのがオススメです^^

投資に慣れて、売買を頻繁に繰り返すようになったら、「1日定額制」のプランを検討してみるのもいいかもしれません。

手数料の安いネット証券と、大手対面証券の比較

証券会社には、大きく分けてネット証券と大手対面証券の二つがあります。
株式投資の口座そのものは、どちらのタイプの証券会社であっても開けます。

ただ、それぞれ異なるメリットがあり、手数料についてはネット証券のほうが手頃なケースがほとんどです。

主要なネット証券手数料比較

主なネット証券の手数料と特徴について、ご紹介していきます。

取り上げるのは、DMM株・SBI証券・SBIネオトレード証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・AUカブコム証券・GMOクリック証券の8社です。

各社を比べてみると、手数料に細かい差が見られます。

証券会社 特徴 約定制 定額制
DMM株 ・業界最安値の手数料
・平日24時間体制のサポート
・国内株式は手数料の1%=1円としてポイントバックされる
~10万円 88円 ~10万円 0円
~30万円 198円 ~30万円 0円
~50万円 198円 ~50万円 0円
~100万円 374円 ~100万円 0円
SBI証券 ・投資商品のラインナップが豊富
・IPO投資や外国株式に強い
・ネット証券の中でも圧倒的な人気を誇る
~10万円 99円 ~10万円 0円
~30万円 275円 ~30万円 0円
~50万円 275円 ~50万円 0円
~100万円 535円 ~100万円 0円
※現物取引、制度信用、一般信用の合算で300万円まで0円
SBIネオトレード証券 ・手数料が業界最安値
・信用取引の取引手数料やIPOの購入手数料も無料
・お試しで投資をはじめたいという人にオススメ
~10万円 88円 ~10万円 0円
~30万円 198円 ~30万円 0円
~50万円 198円 ~50万円 0円
~100万円 374円 ~100万円 0円
楽天証券 ・手数料が安い上に商品ラインナップが豊富
・楽天ポイントが貯まる&使える
・貯めた楽天ポイントは投資に利用できる
・ネット証券初心者にも優しいオンラインセミナーや勉強会も無料で利用可能
・口座開設の申し込みが簡単
~10万円 99円 ~10万円 0円
~30万円 275円 ~30万円 0円
~50万円 275円 ~50万円 0円
~100万円 535円 ~100万円 0円
マネックス証券 ・投資情報が充実
・IPOの購入時手数料は0円
・投資家をサポートするツールや投資情報が豊富
~10万円 99円 ~10万円 550円
~30万円 275円 ~30万円 550円
~50万円 275円 ~50万円 550円
~100万円 535円 ~100万円 550円
※100万円超、取引金額300万円ごとに2,750円
松井証券 ・国内株式手数料は定額制のみ
・1日の取引金額の合計額が50万円までは手数料無料
・サポート体制が充実
・投資情報ツールも豊富
~10万円 0円 ~10万円 0円
~30万円 0円 ~30万円 0円
~50万円 0円 ~50万円 0円
~100万円 0円 ~100万円 1,100円
AUカブコム証券 ・25歳以下の方は取引手数料が無料
・取引ツールが充実
・自動売買機能は、日中に値動きを見られないサラリーマン投資家に便利
・資金の少ない株初心者にはおすすめ
~10万円 99円 ~100万円 0円
~20万円 115円 ~200万円 2,200円
~50万円 275円 ~300万円 3,300円
~100万円 535円
100万円超、約定金額×0.099%(税込)+99円
【上限→4,059円】
GMOクリック証券 ・業界最安値の料金水準
・取引ツールが高機能であり、簡易版もある
・スマホのツールが充実している
・財務分析機能も充実している
~10万円 90円 ~100万円 0円
~20万円 100円 ~200万円 1,238円
~50万円 260円 ~300万円 1,691円
~100万円 460円
~150万円 550円 300万円超、以降100万円ごとに295円ずつ加算
参考 DMM証券DMM.com証券 参考 SBI証券SBI証券公式 参考 SBIネオトレード証券SBIネオトレード証券公式 参考 楽天証券楽天証券公式 参考 マネックス証券マネックス証券公式 参考 松井証券松井証券公式 参考 AUカブコム証券AUカブコム証券公式 参考 GMOクリック証券GMOクリック証券公式

大手対面証券の手数料を比較

ネット証券の大まかな手数料がお分かりいただけたでしょうか?

続いて、大手対面証券の手数料を例にとって比べてみましょう。

大手対面証券の代表としては、野村証券が挙げられます。
以下に、店舗(本・支店)の約定代金ごとの手数料について、まとめました。

★対面証券の手数料(野村証券)
20万円以下 2,860円
20万円超50万円以下 1.430%
50万円超70万円以下 1.100%+1,650円
70万円超100万円以下 0.946%+2,728円
100万円超300万円以下 0.880%+3,388円

※上記の割合(%)は約定代金に対する割合
参考 店舗(本・支店)の手数料野村証券

いかがでしょうか?
約定代金が20万円以下のとき、手数料は2,860円ほどかかることが分かります。

続いて、ネット証券の手数料を取り上げます。

ネット証券ではSBI証券が圧倒的な人気を誇っています。
そこで、SBI証券の一般的なプラン、「現物取引スタンダードプラン」の手数料を見てみましょう。

★対面証券の手数料(SBI証券)
5万円以下 55円
10万円以下 99円
20万円以下 115円
50万円以下 275円
100万円以下 535円
150万円以下 640円
参考 SBI証券SBI証券公式

両社を比べてみると、料金の違いは一目瞭然ですね。

特に、20万円以下の手数料については、対面証券2,860円、ネット証券115円と、約25倍の差が生じています。

なぜネット証券の手数料は対面証券より安いのか?本当に大丈夫なのか?

虫眼鏡を持ちながら疑う人

ネット証券は、手数料のことを考えれば気軽に始めやすいといえるでしょう。
小額から投資を始めたい人や、初心者にはとてもオススメです。

しかし、仕組みがわからないと、まだまだ不安ですよね。
ネット証券の手数料の秘密としては、主に2点があげられます。

1つ目は、実店舗をもたないので、店舗維持費等がかからない
という点です。

2つ目は、一般的に、顧客と直接会って売買を行う営業担当者が少ないぶん、人件費がかかりにくいという点があげられます。

1つ目の、店舗維持費がかからないという点に関しては、ネット上なので理解できるかと思います。
しかし、2つ目に関しては「株取引に悩んだときに直接相談しにくいなんて、不安だなあ。」と思うかもしれません。

しかし、最近はネット証券会社が、情報の面でも対面証券会社に負けないようなサービスを提供しています。

具体的には、口座保有者に投資情報を無料で提供してくれたり、コールセンターから取引内容を説明してもらえたりします。

さらに、近年では米国証券会社の影響を受けて、日本でもネット証券会社の手数料無料化が進められてきています。

例としては、ネット証券最大手のSBI証券を筆頭に、各ネット証券会社も続々と名乗りを上げています。
ぜひチェックしてみましょう。

特にオススメのネット証券会社トップ3

たくさんの便利なネット証券をご紹介してきました。
その中でも、特にオススメの証券を3つほどピックアップします。

【1位】SBI証券

SBI証券
画像引用元:SBI証券

SBI証券は、国内株式の個人取引シェアNo1を誇っています。
手数料も業界最安値水準となっているのが特徴です。

初心者からプロまで、誰でも使いやすくなっているのが嬉しいですね。

【2位】LINE証券

LINE証券
画像引用元:LINE証券

LINE証券では、1株数百円から株を買うこともできます。
初心者にはもってこいですね。

また、普段お使いのLINEアプリから株式投資ができます。
スマホで使えるネット証券のなかでは、特に気軽に始めやすいといえます。

【3位】マネックス証券

マネックス証券
画像引用元:マネックス証券

マネックス証券は、投資信託のポイント還元率が最大1.1%に設定されているのが特徴です。
主要ネット証券の中では、圧倒的なポイント還元率を誇ります。

また、有名企業の株を1株から買うことが出来ます。
小額投資から始めるのでしたら、マネックス証券がオススメです。

ぜひ、ご自分にあった証券会社を利用してみてください。

まとめ

2体の招き猫と万札

いかがでしたでしょうか?
この記事では、株式投資の手数料についてお話ししてきました。

投資をするにあたって、「利益」を絶対的にコントロールすることは難しいです。
しかし、「コスト」は、ある程度自分でコントロールすることが可能です。

本業の収入では足りずに株を始めた・・・。
少ない貯金を増やしたくて株を始めた・・・。

そんな方は特に、株式投資の手数料を意識しましょう。
株式投資で、上手に資産形成を目指していってくださいね。

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