本日は、2021年の年末現在、投資に対してどう向き合うべきかについてお話をしたいと思います。
これから投資を始める初心者の方、もしくはすでに投資を始めて運用をしている中級者、上級者の方、それぞれの方へお話しをしていきます。
目次
日本と世界の現状
まず、日本のコロナという状況を見たとき、中にはだいぶ落ち着いて良くなったと思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし未来のことを考える時には、世界中のコロナの状況を見る必要があります。
世界を見てみると、コロナはあまり落ち着いていないというのが現在の状況です。
日本はワクチン接種で出遅れたもののだいぶ進んできましたので、接種率も高くなりました。
マスクをしたり手洗いうがいをしたりということが比較的できる国民性なので、現在日本国内における感染状況は落ち着いています。
2021年に起きたような爆発的な感染は、2022年では起きにくいのかなと個人的には思っています。
しかし、世界へ目を向けてみますと、「ピークは過ぎたものの、大きな波は収まっていない」という状況です。
グーグルなどで世界の感染者数を調べたときの統計グラフを確認すると分かるように、これから年明けにかけて、さらなる感染が広がるような状況と言えるでしょう。
経済の注目ポイント
コロナというものに関しては、まだまだ投資の世界では警戒すべき事項です。
ガソリンを始めとした様々なものの物価が上がり、インフレが進んでいる状況にあります。
「withコロナ」と言われる状況を常に頭の中に置いて、各国の政府がインフレにどう対応していくのか、ここが今後の重要なポイントになってくるでしょう。
あくまで一投資家として、世界の経済、インフレ、そしてコロナという状況を見たときに、2022年、2023年、2024年という2~3年の間は、決して明るい経済状況を想像できないかなと、個人的には思っています。
特に今は、スタグフレーションと呼ばれる現象が起きつつあります。
スタグフレーションとは、インフレと景気の停滞という2つが合わさった造語です。
このスタグフレーションが起きると、どんなことが起きるでしょうか。
本来であれば、景気が低迷しているわけではなくて、好景気で景気が伸びているからこそ物価が上がるというのが正しい状況です。
しかし、現在は景気は低迷しているのに、急速にインフレが進んでしまって、高止まりしている状況にあります。
これは様々な需要と供給のバランスが整っていないような状況なのです。
例えばコロナで縮小した工場、もしくは離職した人たちが工場に戻ってこず、供給が追いつかない状況があります。
一方で、世界的には活動が再開している国・消費が進んでいる国があるので、需要と供給のバランスが取れずに物価が上がってしまうのです。
投資家として一番大切なこと
このように、まだ世界的には経済活動が戻り切らず、景気が低迷している状況下で、インフレが進んでしまっています。
このアンバランスな状況下において、今後どういうことが起きるでしょう。
こんな状況下にも関わらず、実はアメリカのS&P500やナスダックというのは高い水準にあります。
しかし、今後どうなるかはわかりません。下落するにはもう少し時間がかかるでしょうが、個人的には来年、再来年あたりはあまり良い状況にはなっていないと思います。
投資家として重要なのは、自分なりの分析をした結果、今回のように投資環境としては良くないという状況が来ると見込んだ場合、どうすべきかだと思います。
株価の展望
株価というのは、リーマンショックのような大きな経済ショックがあったとしても、長期で見れば単なる一つの調整にしか見えないくらい動いていません。
どんな経済危機、下落があったとしても、過去の歴史を見れば明らかです。
つまり、長期的に見ると必ず株価は上がっています。
なぜならそれは、長期で見れば世界的にインフレは進み、物価というのは上昇していくからです。
お金の価値というものが、例えば現在の1円、1ドルというものの価値が、だんだん落ちていくわけです。
現金で置いていくよりも、必ず株価のような金融商品としてで持っているほうが、長期的に見れば必ず価値が上がります。
それはつまり、「資産が目べりしない」ということを意味します。
直近ベースですと、景気が低迷して過度のインフレが進み、それを正そうとしてアメリカのFRBを始めとした中央銀行などの行政が、何かしらの経済政策をするでしょう。
行政が何かしらの経済政策をすると、それが株価に悪影響を及ぼし、一時的に株価が下がってしまうことがあるかもしれません。
ただし長期的に観れば、これも一つの調整事案ぐらいのことなのです。
株式投資などをしたい初心者の方は、少なくても構いませんので、まず始めるというのも僕は否定しません。
一刻も早く自分の金融資産を作るために、運用を始めた方が良いと個人的には思います。
ただし、この話を聞いたあなたが、例えば資金を100持っていた場合、今日明日、あるいは今年中にでも、100全てを金融商品に変えてしまうのが良いかというとそうではありません。
なぜなら、直近、近い将来に、大きなリスクというものがあるからです。
※11月22日執筆
コロナ禍の今投資で意識すべきポイントまとめ
これから起きることが、過去のリーマンショックのような大きな経済危機なのか、コロナショックのように一時的に落ちてすぐ回復するのかはわかりません。どういうパターンのものが起きるかはわからないのです。
しかし、少なくとも何らかのいわゆる「調整」と言われる経済危機は起きることでしょう。
そしてそれに伴って、世界中の金融商品のあらゆるものが一旦下落するという時代は、近々来ると考えられます。
その場合、キャッシュポジションを持つことが大切です。つまり、現金を持っておくということです。
投資をした方が良いよと言っている一方で、現金を持っていた方が良いよと言うと、矛盾している事を言っているように聞こえるかもしれません。