個人投資家はニュースにどう向き合うべきか│トレーダーから投資家へのステップアップ

こんにちは、池田和弘です。

本日は先日発表された、「日本がASEANの脱炭素化を支援するニュース」についてお話をしたいと思います。

脱炭素化ニュースから考える、投資家に求められること

脱炭素化とは、再生可能エネルギーの導入や火力発電などの化石燃料を使わないクリーンエネルギーへ切り替えていく動きの1つですね。

これは世界的に温暖ガスの排出を減らすという課題に対して、日本が正式に動くということを表しています。

この脱炭素化の動きはアメリカやEUなど、世界中に広がっています。

アメリカのトランプ前大統領はあまりこの動きに賛同していませんでしたが、バイデン大統領はクリーンエネルギーへの移行に前向きで、今の世界のトレンドになっているんですね。

そんな中、私が何を言いたいのかといえば、私たち投資家はこういった世界の動きをしっかり見極めていく必要があります。

なぜなら、世界のトレンドは株価やコモディティ(先物)の動きにも影響を与えるからです。

もちろん、脱炭素化が進んでいるというニュースが報じられてすぐに、ガソリン車がなくなるわけではありません。

ただ、長期的に見れば、ガソリン車が徐々に減っていくのは間違いないので、それは少なからず投資家にも影響を与えます。

例えば、ニュースをきっかけに、クリーンエネルギーの銘柄に対して集中投資をする方もいらっしゃいます。

そうすると当然ながら、一時的に相場が急上昇したり、そのあと割高になったと捉えられて売りが入り、急下落したりするんですね。

また、市場はニュースをある程度予測して動いている可能性もあるので、ニュース発表と同時に逆に下がっていくこともあります。

これは株をされている方は心当たりがあると思いますが、例えば、ある会社の決算が好調だったにもかかわらず、発表翌日になぜか株価が下落することも珍しくありません。

このケースも、あらかじめ市場が決算結果を予測していて、実際に発表された内容が市場の期待値を上回らければ、そこで利益確定をして次の銘柄に移行する動きが見られるので、結果的に下落するということですね。

つまり、「ポジティブなニュースが報じられる=相場が上昇する」とは限らないわけです。

そのため、報道内容に左右されてすぐに行動するのではなく、直近相場は上昇していたのか下落していたのかなどを見て、ニュースの内容を市場が織り込み済みなのかを見極めないといけません。

先ほど例に挙げた脱炭素化のこともそうですが、何より重要なのは、ニュースが相場に与える影響を短期的に考えるのではなく中長期的に考えることです。

長期的な目線で投資を行うことの重要性

何事もそうですが、短期目線で物事を考えて行動すると、どうしても損をすることが多くなります。

長期目線で考えると聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、実際は個人投資家でも十分に実践可能です。

例えば、最近は脱炭素化以外にも「キャッシュレス化」の動きが進んでいますよね。

そうなると、電子契約や電子決済に関する業界が伸びていくのは、おそらく一般の方でも予測できるでしょう。

特に日本は諸外国と比べてもキャッシュレス化がまだ進んでいないので、長期的に見ても電子決済事業を行っている企業の株価は上がると思いますよね。

ただ、短期的には割高(割安)で下落する可能性もあります。

この「短期的には逆の動きをすることもある」というのをしっかり頭に入れておくのが大切です。

ここを押さえておけば、短期的な動きに惑わされないで済みます。

また、株式投資は信用取引という方法でレバレッジをかけられますが、ここも注意が必要です。

信用取引でレバレッジをかけすぎると、相場が予想に反した動きをした際に、追証のような強制決済が執行されることもあります。

しかし、レバレッジを低くしておけば、仮に株価が短期的に下がったとしても、ある程度の資金量があれば耐えられるので覚えておいてください。

ここまでの内容をまとめると、

・ニュースの影響で短期的には予測に反する動きをすることもある
・レバレッジをかけすぎないようにし、リスクヘッジを行う
・長期的に伸びそうな業界は「なぜ」伸びそうなのかの根拠を考える

上記3つのポイントを意識することが重要だということです。

個人投資家こそ分散投資をやるべき

また、個人投資家が資産を増やしていくためには、「分散投資」を行っていくことも重要です。

先ほどと同じように脱炭素化を例にすると、日本も国としてクリーンエネルギーへの移行を支援することを正式に発表したわけなので、長期の積立をやっていくのは個人投資家としてもありだと思います。

その際に、例えば100の資金があったら、そのうちの1や2など少しずつ買い増しすれば、たとえ短期的に予想外の動きをしても対応できますよね。

このように一極集中で資金をつぎ込むのではなく、意識的に分散投資を行い、リスクを下げるのが個人投資家にとっては重要です。

個人投資家は大手ヘッジファンドよりもはるかに資金量が少ないですよね。

資金量が少ないので、一度の取引で一喜一憂してしまったり、損失を出しやすいのは当然です。

だからこそ、分散投資をしながら長期的に資産を増やすという考え方を忘れてはいけません。

また、単純に「ニュースサイトでこの銘柄が上がると聞いたから投資する」といったような投資は避け、自分がなぜその銘柄に投資するのかという理由を明確にするべきです。

そうすれば多少の下落が起きたとしても、その銘柄を信じられますし、強気に買い増しすることもできます。

下落中に買い増しすることを「ナンピン」と言い、投資の戦略としては非常に有効なのですが、一つ注意すべきポイントがあります。

それは、絶対に資金量を加味した上で、無理のない範囲で買い増しするということ。

例えば、100の資金があったらその大半をナンピンして、投入した資金をすべて失ってしまうなんてこともあります。

「落ちるナイフは掴んではいけない」という投資の格言的な言葉がありますし、そもそもナンピンはかなり高度なテクニックで、リスクも高いです。実際、ナンピンで資金をすべて失ったという話は珍しくありません。

予想したポイントできれいに価格が反転すればナンピンで大きな利益を狙えますが、大きなリターンの裏には大きなリスクがあります。

そこしっかり理解した上で、ナンピンでポジションを買い増しする際は少しずつにして、実際に反転して価格が上昇してからさらに資金を投入するようなやり方が無難です。

このやり方でうまくいくと、「もっと買っておけばよかった…」という後悔は生まれますが、リスクを取りすぎて資金をすべて失っては元も子もありません。

リスク管理をすれば精神衛生上もいいですし、個人投資家には機関投資家のような資金量も情報網もないので、極力資金を分散して投資を行い、コツコツ稼いでいくことが重要です。

私が運営している「ビリオネア・ダイヤモンド・クラブ」というコミュニティでは、参加している方に良質な投資案件を紹介していますが、そういったコミュニティに参加していない方はなかなか目ぼしい案件には出会えないと思います。

ネットで話題になった仮想通貨に飛び乗って、騙されたという方も多いと思いますが、世の中には一攫千金が可能な投資案件はなかなかありません。

とはいえ、株式やビットコインは個人投資家が利益を狙えるものなので、取り組むこと自体は非常に素晴らしいと思います。

ただ、始める前に基礎知識や心構えは学んでおかないと、それこそ資金を全て失うような思わぬ痛手を負ってしまうことになるでしょう。

だからこそ、今回お話ししてきたように、ニュースなどもチェックしながら長期的な目線で投資をやっていただきたいです。

今回は、主に脱炭素化のお話しをしてきましたが、クリーンエネルギーやエネルギー業界の今後についてお伝えしたかったわけではなく、そういったニュースに個人投資家としてどう向き合うのかを考えるきっかけにしていただければと思います。

ご覧いただきありがとうございました。

池田和弘 資産運用のすべてを知る男、池田和弘にインタビュー|前編

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