最近、株式市場等で注目を集めているものに「メタバース」があります。
10月末にFacebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更発表してから火が付き始めました。
さて、メタ社は一体何を目指しているのでしょうか。
そして「メタバース」とはそもそもどのようなものなのでしょう。
いまいちピンとこない「メタバース」・・・
簡単にまとめてみました。
目次
メタバースとは
メタバースとは「メタ(meta:超越)」と「ユニバース(universe:宇宙)」を結び付けた造語で、VR(仮想現実)やAR(拡張現実:現実の中に画像などを重ね合わせる技術)などの技術を活用して、人々と交流できるインターネット上につくられた仮想空間を指します。
利用者は自らのアバター(分身)を使って、現実世界のようにコミュニケーションやゲームに参加するなどの活動ができるのですが、それに加えて、暗号資産(仮想通貨)を使ってデジタル資産を購入するなどの経済活動もできます。
メタバースでの経済活動
最近では実際に、The SandboxやDecentralandのような仮想世界上の土地が高額取引されています。
NFT関連情報を扱うDappRadarの報告によると、わずか1週間の間に100億円超えのメタバースの土地が取引されているというので驚きです。
中には200万ドル(約2億3000万円)以上で取引された土地区画もあるほどで話題になりました。
にわかには理解し難い事象ですが、ブロックチェーンおよびNFT(非代替性トークン) 技術の進化とも合わさり、非常に活気づいているのが昨今起きていることです。
FacebookからMetaへ
2021年10月28日、グループ全体の利用者が36億人に迫るほどのSNSと成長したFacebookですが、社名を「Meta(メタ)」に変更したと発表しました。
登記上の正式社名は「メタ・プラットフォームズ」ですが、対外的には「メタ」の名称を使用するとしています。
数年以内に、SNSの企業からメタバースの企業へ変わるという方針が社名から強く伝わってきます。
メタ発進の影響
メタ社は2022年の設備投資額を290億ドルから340億ドルを予定しています。この額は2021年の計画である190億ドルから5~8割近く増加する計算となります。
IT設備投資関連の企業にとってはとてつもない追い風となりそうですね。
これを受けて、株式市場、暗号通貨市場ではメタバース関連銘柄が軒並み上がり、話題と注目を集め出しました。
メタバース銘柄
ご参考までに、メタバース関連としては以下の銘柄などが挙げられます。
【株式市場】
・メタ プラットフォームズ(FB)
・エヌビディア(NVDA)
・ロブロックス(RBLX)
・マイクロソフト(MSFT)
・グリー(3632)
・任天堂(7974)
【暗号資産】
・Decentraland(MANA)
・Axie Infinity(AXS)
・The Sandbox(SAND)
・Enjin Coin(ENJ)
100兆円規模の市場?
アメリカのある市場調査会社の予測によると、世界のメタバース市場規模は2028年に8,289億5,000万ドルに達すると予想し、これは年平均成長率でなんと43.3%となるほどとのこと。
日本円でみても100兆円に迫るほどの大きさに驚きです。
身近なメタバース
今年公開された映画「竜とそばかすの姫」もまさにメタバースの世界を描いたものでした。映画の世界観はメタバースを理解するのには、わかりやすいでしょう。
また、筆者の小学生の息子もそうですが、どうやら若い世代にとってメタバースでの交流はすでに自然なものかもしれません。
オンラインゲームとして人気の
「Minecraft(マインクラフト)」「Fortnite(フォートナイト)」「あつまれ どうぶつの森」といった存在です。
それぞれが自宅にいながら、友達とゲームの空間で集合する時間を決め、合流し、チームを組んでプレイしているのです。
親心としては
「ゲームばかりしてないで・・」
という気持ちと、
「そりゃ楽しいに決まっているよね。」「昔はこんなの無かったしうらやましいな。」
という気持ちです。
しかし、こういった世代から次の革新的起業家が生まれてくるわけですから、いまやゲームなんて・・・といえないと感じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今後の急拡大マーケットとなる雰囲気が大きなこのメタバース。
ユーザー目線では、どのように私たちの生活に関わってくるのかもとても楽しみです。
また、投資をされている方は、是非、情報収集とアンテナを貼っていきたいものですね。