今回は、投資に失敗しないために心がけるべき「分散投資」について解説していきます。
前回の記事で、金融商品にはつきもののリスクとリターンについて触れました。これは常に表裏一体で、リターンが期待できるものであれば大きなリスク(不確実性、振れ幅)が伴います。
その反対も然りで、それぞれの金融資産ごとに特徴があります。
この特徴を把握し、組み合わせることで、リスクとリターンをコントロールしていくことができます。これが分散投資です。
目次
資産分散と地域分散の違い
それでは、分散投資における「資産の分散」と「地域の分散」の違いについて解説していきます。
資産の分散
資産とは、たとえば株式や債券などのことです。株式のみに投資するのではなく、異なる値動きをする債券に投資をすることで、リスクが大きく動くことを抑えることができます。
地域の分散
次に地域の分散です。日本国内、アメリカやヨーロッパなどの先進国、新興国と分散します。
それぞれの金融資産を自分で購入し、組み合わせるのもよいと思いますが、もっと便利な商品があります。
便利な投資信託を使おう!
投資信託というのは、私たち投資家からお金を少しずつ集め、そのお金を運用会社が運用してくれるという金融商品です。
たとえば1人で、新興国の株を買うというのは、なかなかチャンスがなく購入できないこともあります。しかし大勢の人がお金を出し合い、まとめて何億円という規模になれば、個人ではなかなか購入できない地域や資産に投資することができます。
投資信託の資産は、大きく分けると次の6つに分けられます。
- 国内株式
- 海外株式(先進国・新興国)
- 国内債券
- 海外債券(先進国・新興国)
- 国内不動産
- 海外不動産(REIT)
それぞれの資産のリスクとリターンは次の図のようなイメージになります。
投資を始めるにあたり、あまりにリスクが大きいと、資産が減ってしまったときにショックも大きくなることが想定されます。反対に大きく増えたときに、一喜一憂し積み立てを止めて現金化してしまったりと、本来の目的は資産形成だったにもかかわらず、目先の現金を取りにいくようなバクチにハマる可能性もあります。
そのような場合には、まずは債券から始めてみると良いでしょう。次第に慣れてきたら、国内の株式や先進国、新興国とリスクの大きいものに挑戦してみてはいかがでしょうか。
分散投資をダイエットにたとえてみると・・・?
さておまちかね。ここでダイエットにたとえてみましょう!いつにも増してイメージでお伝えしていきます。
投資信託は、金融商品のパッケージです。いわば、肉や野菜が入ったお弁当箱をイメージしてみましょう。
国産牛肉や海外の肉をがっつり食べて元気フルパワーになるか、地元の農家で採れた野菜や海外の珍しい野菜で揃えたサラダにするか、サラダも肉も入っているものにするか、自分の体調に合ったものをチョイスしていきましょう。
また食べる順番も重要です。まずは野菜から食べ、肉などのたんぱく質を摂り、最後にご飯(炭水化物・糖質)の順で行くと、太りにくくなります。最初にご飯を食べてしまうと、一気に身体の中の糖質量が上がり、一定ラインを超えた糖質量がぜい肉へと変化します。
よくダイエットしていて「今日のお昼は、おにぎり1個だけだった」という人がいますが、これは大きな間違いです。これは、角砂糖を一気に100個食べるのと同等です。まずは野菜などで身体の中の糖分を少しずつ上げていく必要があります。もし時間がない場合には、サラダやチキンなどでしのぎ、炭水化物は避けておきましょう。
炭水化物に該当する金融商品はなんでしょう?あくまでもイメージですが、思い浮かびましたら教えてください!