外貨預金は、円を外貨に変えるとき、外貨から円に変えるとき、それぞれに為替手数料がかかります。この為替手数料がかかることが、日本円の定期預金との大きな違いです。
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外貨預金の為替手数料は、結構高い
為替手数料、かなりの大きなコスト。そのため、外貨投資を行うあなたは、よく調べないといけません。
大手銀行の外貨預金は、1米ドルにつき1円。米ドルの場合、だいたい、取引金額の1%とお考えください。さらに、ユーロや英ポンド・豪ドルといった通貨は、もっと高くなります。そのため、外貨を交換する回数が増えれば増えるほど、お金が目減りする交換貧乏になってしまいます。
三菱UFJ銀行の為替手数料 2021年8月10日
もし、1万ドル(約110万円)の米ドルを日本円に交換(両替)すると、1万円の為替手数料がかかります。現金として、交換する場合、さらに高くなります。
そして、英ポンドの場合、1英ポンドにつき4円。すなわち、1万英ポンドの交換に4万円とかなりの金額になることが、お分かりいただけると思います。いくら金利が高くても、これだけのコストを払うと利益を出すのは、厳しいことをお分かりいただけるかと思います。
ネット銀行の外貨預金の方が安い
その点、ネット銀行は、店舗を持たず、低コストで銀行を運営できるおかげもあり、為替手数料を安く提供しています。楽天銀行の場合、1米ドル25銭と大手都市銀行の1/4の安さ。
楽天銀行の為替手数料 2021年8月10日
上の手数料表をご覧いただくと、英ポンドや豪ドルの差はもっと大きいですよね。このコストの安さから、外貨預金を取引するなら、ネット銀行をおすすめいたします。
それでは、もっと為替コストの低い取引はないのでしょうか。そんなあなたに知ってほしいのがFXです。
FXの為替コストは、外貨預金よりはるかに安い。
外貨預金に比べて、FXの取引コストは格段に安い。1万米ドルの取引コストは、(外貨預金の為替手数料)0.2銭。(楽天FX)
※ただし、為替手数料(≒スプレッド)は、広がることもあります。
えっと、こちら単位から違います。0.2円ではなく、0.2銭です。1銭は、0.01円ですから、0.2銭を円に換算すると0.002円。1万通貨を取引した時のコストは、わずかに20円。最初にご紹介した大手都市銀行の外貨預金は、1万でしたよね。
激安スーパーと高級デパートくらいにコストが違います。しかも、激安スーパーで売っている商品は、高級デパートのものとは「商品」が違います。それに対して、外貨投資の場合、外貨預金もFXも同じモノです。
※厳密には、金融商品としてのルールが違います。
楽天FXの為替コスト 2021年8月10日
他の通貨もご覧ください。大手都市銀行で、英ポンドを外貨預金で預けた場合、為替コストが片道4円。それに対して、FXは、1銭ですから、コストだけを考えた場合、比べることもできなくらい安いですね。
その分、ネット取引専用・取引単位が大きいなど、サービスの違いはあります。どちらかというと、FXは、売買を頻繁に行い、売買益を稼ぐ目的の人がメインのお客様。
当然、売買が多ければ、取引コストが安くても会社経営は成り立ちますからね。いわゆる薄利多売方式で、取引コストを抑えているのがFXの取引コストが安い理由。
しかし、短期売買しかできないわけではありません。FXを外貨預金的に、中長期運用する人もたくさんいます!