こんにちは、池田和弘です。
本日は「新分野の領域案件で負けない方法」について、お話ししたいと思います。
目次
利益を得る人と資産を失う人のちがい
あなたは、新分野の投資と言われたときに、どんなものを思い浮かべるでしょうか。
記憶の新しいところですと、暗号資産、いわゆる仮想通貨での投資が代表例だと思います。
仮想通貨は、2017年の年末に大きく値上がりをして、その後2018年に入ってから大きく下落しました。さらに昨年の2020年あたりから再び上昇傾向が始まり、今年最高値を付ける動きをしています。そういった仮想通貨、いわゆる暗号資産は、多くの方にとってとても魅力ある投資案件として映ったかと思います。
しかし一方で、多くの方が資産を減らした事実もありました。それでは、利益を得た方と失った方には、どういった違いがあったのでしょうか。
投資には、時の運に助けられることや、ビギナーズラックで大きな利益を得るといったこともあります。新しい領域が出来上がり、それにいち早く乗ることで利益を得るのは、確かに素晴らしいことではあります。
しかし、こういった新しい分野で出来上がった投資には、多くの不確定要素があります。これを正しく理解した上で資産を増やした方は、実はそう多くはありません。
この不確定要素をしっかりと理解するというのは、リスクを含めた部分もしっかり理解した上で投資をしていたかどうかポイントになります。それを正しく理解することで、負けない投資をしていくことができるのです。
例えば、現在新しい分野でいうとNFT。
こちらは非代替性トークンと訳され、暗号資産のベースであるブロックチェーンの技術を使って発行される、唯一無二のデータのことです。デジタル上における資産の鑑定書や、所有証明書としての役割を持っており、今後世の中に浸透してくるであろうと予想できます。
では、このような新しい投資先に直面したとき、どのように考え、行動するのが正解なのでしょうか。
新しい分野に投資する際の考え方
前述のような新しい分野の投資先が世の中に出てきた時、多くの投資家がとる行動は、次の2種類に大分できます。
- 新しいことが好きで、周りに儲かるからと言われ、深く考えずに乗る。
- 分からないものなので、とにかく手を出さない。
どちらがいいかと言うと、実はどちらもダメです。
本当は第3の選択肢である、見極めながらしっかりと理由が分かった上で投資をすることが重要です。
つまり、新領域の投資で負けないためには、安易に乗ってしまったり、自分の知識に無いものや既成概念にないものを無下に退けることをしてはならないのです。
もちろん後者の「分からないものなので投資をしない」という方は、大きく資産を減らすことは無いでしょう。投資をしていないので、損をすることもありません。ただ、機会損失をしていることは十分に考えられます。
また、前者の安易に飛び乗る方は、仮想通貨で言えば2018年、2019年に、大きく資産を減らしてしまいがちと言えます。もしくは、最近の乱高下により資産を減らしてしまうでしょう。
つまり、どうすべきかと言うと
- なぜ流行っているか
- なぜ価値が上昇しているか
- なぜ最近注目されているのか
これらの背景をしっかりと理解しておくべきなのです。
背景を理解すると何ができるか
前述のような背景を理解しておくと何が良いのか、引き続き暗号資産を例に考えてみましょう。
暗号資産はブロックチェーンを背景に、世の中に浸透していこうとしています。このブロックチェーンの技術が、世の中にどういった影響をもたらすかは、様々なことが言われていますね。
そもそも、ビットコインを始めとした多くの暗号資産は、非中央集権型と言われる管理モデルで成り立っています。具体的な管理者が無いにも関わらず、多くのマイニングユーザーと呼ばれる1ユーザーたちが承認をすることによって、送受信、トランザクションの記録だったり、スマートコントラクトと呼ばれる電子契約などの技術を作り上げます。中央集権と呼ばれるような管理する主たる母体がなくても、それが成立する技術がベースとなっているのです。
このような新しいものが立ち上がり、大手企業が注目して、多くの専門家が参入していく分野には、必ず何かしら注目される理由があります。
この理由をしっかり分かった上で投資をしたとしましょう。
すると、例え価格が一時的に下がったり乱高下をしようとも、将来的な上昇を期待、確信して保有し続けることができます。2018年、2019年の暗号通貨氷河期と呼ばれる低迷していた時代に、暗号資産の可能性を理解し買っていた方は、その後大きく資産を増やしたはずです。
一方で、注目される理由については考えず、単に目先の乱高下するチャートを見ながら大きくレバレッジをかけてトレードをした方々は、大きな損失を被ってしまったことと思います。
なぜかと言うと、そもそも将来的に価値が上昇すると確信を持って投資をしたのではなく、単なる世の中の人気投票に乗っかっただけだからです。その結果、少し価格が下がってくると不安に感じて自ら損切りをしてしまったり、安易にレバレッジをかけたせいで不本意な所でロスカットを受けたりして、最終的には損失となってしまいがちです。
2017年、2018年の頃と比べて、多くの取引場において仮想通貨のレバレッジはかなり低くなりましたので、今は昔ほどのリスクはありません。しかし、レバレッジが低くなり損失額が少なくなっても、当たり前のように損切りラインは存在します。目の前で大きく稼ごうとして、今もレバレッジをかけて人気投票に乗っかる取引を続けている方は、現在のように乱高下をする状況においてはどうしても勝てないでしょう。
これはFXを始めとしたトレードと同じです。例えばFXのドル円で考えた場合、ドル高になるのか円高になるのかは、国の情勢次第なのでどちらにいってもおかしくはありません。同じように、暗号資産を始めとする新分野の領域も、その領域が確立すれば当然それに付帯するものに影響されます。それは例えば、ビットコインであればVISAであったり、大手の保険会社であったり、大手企業が採用を認めることがあれば、それに比例して価値が上昇していくでしょう。
目先のチャートを追いかけて、根拠を持たずにトレードを繰り返してしまうと、そのような様々な要因による乱高下に振り回されてしまうのです。
また、同じ相場において売り買いができるものであっても、ドル円のような為替と、今の暗号資産は大きく性質が異なる部分があります。
暗号資産は価値が上がることを前提とするならば、基本的には買い方向に持っている方が勝てる確率は高いです。一方で、ドル円のような為替相場の場合、国や経済の情勢によってどちらに動いても不思議でない状態であれば、純粋なトレードスキルが問われると言えます。