2000年代は、高金利通貨のスワップポイントでウキウキワクワクした時代

2000年 高金利

前回、FXのスワップポイントについてお話ししましたね。今回は、円安トレンドが継続した時のパワーについてご紹介します。2000年過ぎから始まったFXブームの時、その勢いは凄かった。

円安トレンドが続くとスワップポイントは、めちゃめちゃお得

インターネットの普及と時をあわせたFXの普及。スワップポイントに注目したFX人気は知る人ぞ知るマニアな金融商品から、FX雑誌の創刊、テレビガイド雑誌にまでFXの広告が掲載されるほどにブーム化。

なにしろ、米ドル・英ポンドなどの外貨を買い日本円を売るポジション「USD/JPY」「GBP/JPY」を持っているだけで、含み益とスワップポイントで資産がどんどん増えていきましたからね。

  • 円安による為替差益
  • 金利差によるスワップポイント

ダブルで貰えるわけで、FX長者がどんどん誕生しました。その時、人気だった通貨ペア「英ポンド/円」の月足チャートで、当時の動きを見てみましょう。

英ポンド 月足

英ポンド/円の月足チャート

このように、2000年末から、サブプライム、リーマン・ショックが起きる2007年・2008円あたりまで。長い長い円安トレンド。そして、長い下落期間の後、アベノミクスによる円安株高トレンドもありました。

2000年代の長い円安相場

2000年頃の為替相場は、日本が低金利の中、英国をはじめとした海外の先進国が高金利。そのため、世界中の投資家が。日本円を売って高金利通貨を買うキャリー・トレードを行いました。それによって、さらに、円安トレンドが加速することになり、日本のFX投資家は、ビットコインの億り人と同じような形で、大きな利益を得ました。

政策金利一覧

2002年から2010年にかけての各国政策金利 財務省

日本がゼロ金利を続ける中、先進国の金利は、4~5%と非常に高いレベル。

これだけ、金利を貰えれば、日本で運用するのが馬鹿らしくなってきます。そこで、目端の効く投資家達は、一斉に、FXで外貨買いを行いました。この表を見ると、英ポンドと豪ドルの金利が得に高いですね。そのため、この両通貨の買いが主役でした。

円安トレンドが継続している限り、相場の細かいテクニックやテクニカル分析の手法はなくても構わない。ただ、ひたすら英ポンドや豪ドルの買いポジションをもっていれば、目先の押しで下がっても、いずれプラスになりました。さらに、毎日、入るスワップポイントが後押し。

FXをやらねば損とばかりに、皆がFX口座を作り、銀行や証券会社がFXのサービスをはじめたのがこの時代。

いつかは終わる円安トレンド

ただ、注意しないといけないのは、いつまでも円安トレンドが続くわけではないということ。先程のチャートを見てもらうと分かるように、そのあとに起きた英ポンド/円の大幅下落は凄いですよね。

これは、リーマン・ショックで起きたリスク回避=リスクオフの流れ。ポジションを軽くする必要から、保有ポジションを決済する方向に相場の流れが動き、円安トレンドも終了。

英ポンド/円の価格を見てもらうと、2001年の円安トレンドの始まりよりも下落しています。ということは、ずっと持ち続けていると、為替差益についてはマイナス。もっとも、なかなかそんな人はいないはず。

そして、もし、よくわからないまま、スワップポイントを狙い、高値で買っていれば、大きな損失になっています。投資においては、「知識こそ力」というのが良くわかる出来事だと思います。

同時に、金利の方も御覧ください。2008年以降、金利も急落していることがおわかりいただけると思います。景気を支えるために、各国は、急激に利下げを行い、高金利通貨の魅力も弱まったというわけです。