インフレが生活に与える影響とは?詳しく解説

インフレ

とうとう来ました。
世界が物価高の苦しみを味わいはじめています。

2021年に始まったインフレは、一つの波を乗り越え、本格的な「インフレ道」を歩み始めています。

インフレが生活を直撃しはじめた

物価高は、国民の生活を直撃。
米国は、バイデン大統領の支持率がどんどん下がり、37%まで低下。(CNBC世論調査)

これの大きな要因は、なんといってもインフレ

これから、北半球に、寒い冬が到来。
日本も横浜で初雪が降るなど、寒さで震える日々が続いています。

ガソリン・食料など生活必需品の値上がりで、暖房をケチる生活を想像してみてください。
大統領や首相に不満をぶつけたくなります。

そんな状態が予想できるため、米政府とFRBは、できるだけ株価を高く維持したまま、物価を安くするというミッションに挑まなければいけません。
映画マトリックスの新作「レザレクション」が、封切られるなか、彼らに救世主「ネオ」は現れるのでしょうか。

このように、世界は、「物価高&金利高の新しい舞台」へとステージが切り替わろうとしています。
しかし、新しい舞台を拒否し続けているのが、日本です。

インフレ

 

デフレが続く日本とのギャップはチャンス

一人、インフレを無視して、デフレという世界のステージと違う舞台で踊り続ければ、良くも悪くも潮流に置いていかれるのは当たり前。
そして、そのギャップを利用して投資を行うのが賢い投資家の生きる道。

インフレで、先進国の金利が上昇するのに、日本の金利だけ、低いままであれば、そのギャップで、外貨高円安になりやすい。
その時は、外貨投資にチャレンジしない手はありません。

もっとも、以前にお伝えしたように、インフレ=金利高は、中長期的に見れば、通貨安へと至る道
どこかで流れが反転するリスクを考えておかないといけません。

本当に日本でインフレは起きていない?

そして、もうひとつ、日本だけインフレが起きていないかのように、統計の数字では見えます。
2021年10月の消費者物価指数(前年同月比)は、総合で0.1%。生鮮食品及びエネルギーを除く総合では、-0.7%とまだデフレ状態。

しかし、日本で生活しているあなたの実感を思い出してください。本当にデフレなのと思いませんか?

インフレ

 

まず、不動産価格がとんでもない値上がり。
不動産経済研究所の調査では、首都圏の10月マンション価格は、去年より10.1%上昇。

しかも一戸あたりのお値段平均は、6,750万円!・・・これでは、なかなか手が届きません。

私が、マンションを買った約15年前のデータを調べてみると4,367万円でした。
なんと、2,000万円以上も値上がりしています。これで、本当にデフレ??

中身を減らすシュリンクフレーションとは?

さらに、シュリンクフレーションという方法があります。
スーパーで買い物をするとわかるのですが、昔より弁当や総菜・お菓子などの商品量が減っています。

値上げをすると、消費者が買わない。
そのため、内容量を減らす=サイズダウンで対応するというのがシュリンクフレーション。
SNSで話題になる弁当の上げ底やポテトチップスの量が減ったなどは、これの有名なパターンです。

しかし、コレ、実質的には値上げでありインフレですよね。
給料はなかなか上がらないのに、実質インフレは、たまったものではありません。

そう、私たちは、じわじわとお湯が熱くなるのに気づかない茹でガエルのようなものです。

気づいたときには、シュリンクフレーションと税金&社会保険の増額で、銀行預金やタンス預金の価値は、下がりつつあります。
そこから、抜け出すために、必要なのは資産運用です。