株主とは?初心者向けにわかりやすく解説!

株主とは

株主という言葉をご存じの方は多いかと思いますが、その詳細を説明できる人は少ないのではないでしょうか。

そこでこの記事では株主の概要についてはもちろん、株主で得られるメリットについて解説していきます。

参考になる新しい知識も多いかと思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

株主とは

株主とは、会社に出資した代わりに、株式を受け取った人の事を指します。

株主になるということは会社の持ち主になるので、会社に対して様々な権利を持つことになります。

株主になった投資家は、所有している株式数の割合に応じてその会社の経営に参加できる権利を有することになります。

分かりやすくいうと、企業に投資した人(株式を買った人)のことを株主といい、株主になると、企業のオーナーの一人として権利の一部を持つことができるということです。

株主は、購入した株数に関わらず、保有した分だけ企業のオーナーとしての権利を持つことができます。

例えば、A社の発行株数の10%買うと、10%分の権利を持つことになります。

企業の株を100%購入すれば、その企業はすべてその株の購入者のものということになります。

株主は出資した金額に応じて配当金や株主優待がもらえますし、会社の経営者に対しても意見を言うことできます。

株式の仕組

株式とは企業が企業活動の為、資金を得る方策の一つで、具体的には、製品を生産する為や、サービスを提供する際に必要な資金を調達するための手段になります。

企業は出資者を募り株式を発行し、株式と引き換えに資金を手にすることができるということです。

株式を発行して集めた資金で事業活動を行い、利益を上げていくこと、事業を拡大していくことを目的とした企業のことを株式会社と呼称しています。

また、発行された株式は、東京証券取引所などの取引所で売買されており、株式は企業の業績などに連動して価格が常に変動しています。出資者である株主は、証券会社などを通して株式を発注し、企業に資金を与える代わりに株式を手に入れます。

株主は株式を手に入れることによって、所有する株式を発行した企業に対して、各種権利を株の保有率に応じて手に入れることができるのです。

株主は下記のように、株式の保有数や保有目的によって様々に分類されます。

  • 大株主:企業の株式を大量に保有している、持株比率が高い株主
  • 主要株主:議決権のある発行済み株式総数の10%以上に相当する株式を保有する株主
  • 筆頭株主:大株主の中で、持株比率が最も高い株主、創業者一族や役員、親会社などが代表的
  • 安定株主:業績や株価とは関係なく株式を長期保有する株主、経営者、従業員持株会などが代表的
  • 浮動株主:業績や株価の変動により、短期間で株式を売却する株主
  • 支配株主:会社の発行済株式数の大多数(過半数)を保有する株主
  • 個人株主:法人株主や機関投資家以外の、一般投資家の株主
  • 法人株主:親会社や関連会社、金融機関などの法人株主
  • 機関投資家:投資を行なって利益を得る企業、法人などの団体、信託銀行、投資顧問会社、生命保険会社などが代表的
  • 外国人株主:外国に居住地を有する株主

株主が得られる3つの権利

次に、株主が得られる権利について説明します

権利1:議決権

議決権とは、株主総会に参加できる権利のことをいい、株主は株主総会に出席する権利を得ることができます。

株主総会は株式会社における意思決定の最高機関で、取締役の変更などの重要事項を決定する場です。

株主は議決権を行使することで、株主総会に出席し、投票したりすることや意見を述べることができます。

権利2:剰余金配当請求権

剰余金配当請求権とは、配当金を貰える権利のことをいいます。

株式会社が企業活動によって利益を得た際、株主はその利益の一部をもらうことができる権利を持ちます。

株主に分配される利益は配当金と呼ばれ、得られる配当金の額は株主の保有株数によります。

権利3:残余財産分配請求権

残余財産分配請求権とは、会社が解散した時に残った財産を分配してもらえる権利のことをいいます。

株式を発行した企業が解散するときに、負債の返済等の解散処理が完了した後に財産が残った場合、株主がそれらを保有株数に応じて受け取ることができる権利です。

財産が残らなかった場合には、株主への財産分配は発生しません。

また企業が倒産した場合、株主が責任を持つのは出資した金額のみであり、それ以上の金額に対しては責任を負いません。これを株主の有限責任と呼びます

次に株主のメリットについて見ていきましょう。

株主が得られる2つのメリット

株主になるといくつかの魅力的なメリットを享受することができます。

株式会社が利益をあげた場合には出資金額に応じて配当を受け取ることができますし、また買った時よりも株価が上昇すれば値上がり益を得ることができます。

そして投資した会社の製品を株主優待として受け取ることもできます。

メリット1:配当金

配当による利益の事を「インカムゲイン」と言い、株主は、会社が利益を得ると株式の持ち分に応じて配当を受け取ることが出来ます。

メリット2:株主優待

株主優待は日本独特のサービスで、単にお金を受け取るのと違い、その会社の特色を活かしたユニークな商品などを受け取ることが出来ます。

会社側としても、自社の商品のことを知ってもらう良い機会ととらえており、株主たちが、長期的に安定した株主になってもらえる事も期待しています。

株主優待として提供されるものは業界ごと、企業ごとでさまざまです。

代表的なもの

  • 食品メーカー/自社の食品/飲料品
  • 外食企業:自社のレストランの優待食事券

自社商品でなくても、建設会社などが「お米券」をプレゼントするといったケースもあります。

また、自社のサービスを提供するものとして、映画会社の映画招待券、ホテルの宿泊券、宿泊割引券、鉄道会社の回数券、優待乗車券、航空会社の航空券などもあります。

株主優待の注意点

株主優待の注意点ですが、一定株数以上を持っていないと株主優待を受けられないケースが多いです。

会社ごとに株主優待を提供する月が決まっており、その月末時点に株主になっていなければ株主優待を受けることができませんので、ご注意ください。

「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」とは

上記に述べましたように株主にはいくつかのメリットがありますが、資産運用、投資の面から考えると「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」のどちらを狙うかで投資方法が変わってきます。

どちらの利益を狙うかによって、投資方法がまったく違ってきますので、それぞれの特徴と留意点を理解した上で、自分の目的に合った株を選ぶ必要があります。

インカムゲイン

投資、資産運用の側面から大筋で説明しておきますと、「インカムゲイン」は将来性を考えて株主になります。

キャピタルゲイン狙いの投資より収益性は低くなりますが、保有し続けることで、継続的に配当収入や株主優待を得ることができますし、長期で保有し続ければ大きな利益にもなります。

キャピタルゲイン

株式の売買によって得られる「キャピタルゲイン」とは、保有している株式を売却することによって得られる売買差益のことです。

例えば、株価30万円で購入した株式が、35万円になったときに売却した場合、差額5万円(手数料/税金を除く)がキャピタルゲインになります。

「キャピタルゲイン」は不確定な利益と考えて株主になるので、配当の有無や株主優待よりも、株価の値上がりを重視します。

キャピタルゲイン狙いの投資は、インカムゲイン狙いの投資に比べて大きな収益が見込めますが、株価が本当に値上がりするかどうかわかりません。

株主と株式会社の責任

株主と株式会社の責任についての解説になります。

株主の責任

株主は、株式会社に出資した出資金の範囲内で責任を負います。

そして、株主の責任は有限であり、株主は出資した金額以上の責任は問われません。

また、出資した企業が不祥事などの問題を起こしても法的な責任を問われることはありませんし、債務超過で倒産した場合も、出資金は戻ってきませんが出資金以上の責任を問われることはありません。

株式会社の責任

株式会社は、会社経営を所有者である株主から委託されていますので、会社に利益をもたらす責任があります。

また、会社に損害を与えた場合は取締役が会社に損害の賠償をする責任を負います。

これ以外にも、株主総会の招集と会社経営に関する説明責任、情報開示などがあります。

まとめ

いかがでしたか。

株主の概要や仕組みはもちろん、得られる権利やメリットについて理解いただけたのではないかと思います。

株主優待など、自分たちの暮らしをよりよくしてくれるものもありますので、この機会に一度取り組んでみてはいかがでしょうか。