安定した投資商品だけでは資産が築けない理由│トレーダーから投資家へのステップアップ

安定資産

こんにちは、池田和弘です。

この記事では、安定運用と積極資産運用の違いについてお話しします。

日本における投資商品は元本割れしにくく、一見魅力的に映るものもありますが、実は投資家・富裕層の方は、いわゆる安定資産に投資はほとんどしていません。

実績のある投資家たちがどのような投資商品を選択するのか、ご紹介していきたいと思います。

安定運用とは

安定運用というのは、日本だと投資信託のようなものですね。

読んでいる方には「安定運用とは定期預金みたいなもの」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。

というのも基本的に、日本で紹介されているような投資信託、保険、積立保険などは、元本割れしにくいものが多いのも事実だからです。

投資信託、保険、積立保険などは、少しだけ利息が付くという意味では、確かに資産運用のひとつかなと思います。

ですが、僕がこれまで考えてきた中で結論付けると、日本の投資信託や保険などは、資産運用に値しないかなと感じます。

その理由として、日本と海外で買うタイファンドを例として挙げてみましょう。

日本の投資信託を通して買ったタイファンドと、海外のファンドの成績を比較してみます。

すると日本の投資信託は、年10数%くらいでした。

それに対して、海外のファンドで、タイの地方に投資をする株式などを中心に運用したものについては、20数%とか、30数%みたいな成績を上げていたりするんです。

つまり、日本で発表されているファンドや投資信託と海外で発表されているファンドでは、成績の差が年10%以上も違うケースがあるんですね。

なぜファンドの成績にこれほど違いがあるのか

ファンドの違い

なぜ、同じエリアのファンドの成績に、これほどの差ができてしまうのでしょうか。

上記のような日本で買う投資信託やファンドというのは、大手の証券会社を通して買うこともありますよね。

そうすると、どうしても手数料が発生してしまいますし、さらに加えて税金の影響も出てきてしまいます。

日本の税率は世界的に見ても、高い税率が設定されている点は見逃せません。

税率によって、運用成績が目減りしてしまうことはあるのです。

そうした事情から、同じ地域に同じような投資をしていても、日本で販売されている投資は世界に比べると利率が低いという現象が起きるんです。

つまり、日本で一般的に紹介されているもので、とても魅力的なハイ利回り商品は、基本的に存在しないのが現実といえます。

安定投資というのは魅力的ではありますが、多くの場合、あまり利益を生んでいないのが今の実情なんですね。

投資家・富裕層が行う資産運用とは

富裕層の資産運用

僕の周りのいわゆる投資家・富裕層の方は、ほぼ上記のような投資信託などをしていないですね。

投資信託の場合でいえば、「元本割れをしました」という話も聞きます。

保険に入っている場合も、節税目的で入っている方はいらっしゃいますが、資産運用のために入っている方はほとんど見たことがありません。

つまり富裕層の間では、こうした投資は資産運用として考えていないのが現実です。

「海外に目を向けることの重要性」

「大手で販売される商品や、インターネット上で宣伝される商品は富裕層の投資対象ではない」

これから資産形成を行っていくために、こうした視点が大切だということを、ここで理解してもらえたのではないでしょうか。

ご興味があれば、ファンド成績などを評価している会社は多々ありますので、一度そこで、運用成績を比較してみたら、実感してもらえるかと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

池田和弘 資産運用のすべてを知る男、池田和弘にインタビュー|前編