「必ず儲かる」は必ず破綻する?怪しい投資の見抜き方│トレーダーから投資家へのステップアップ

「必ず儲かる」は必ず破綻する?怪しい投資の見抜き方│トレーダーから投資家へのステップアップ

こんにちは、池田和弘です。

本日は投資で失敗しないための、「最後は必ず破綻する怪しい投資案件の見抜き方と考え方」というテーマで、最近の怪しい案件についてお話をしたいと思います。

以前も詐欺案件に引っかからないために、詐欺案件などをテーマにお話しましたが、ここ数年では、ビットコインが最高値をつけてから、今日にいたるまで、やはり仮想通貨界隈における詐欺案件などが、非常に増えてきました。

去年くらいからよく出てきたのは、仮想通貨の配当型ウォレットを持ってもらって、そこに配当が入ってくるので、それで増やしましょう!というもの。

「他のお客さんを勧誘することができれば、紹介料が発生しますよ」と言って、次々と利用者を増やしていく、、まるでネットワークビジネスと同じような感じです。

この案件の場合、結末はだいたい、ある日突然、運営者が飛んでしまい、ウォレットから出金ができなくなってしまう、というものです。

そんな感じの詐欺案件が、ちょっと前までは流行っていました。

これをご覧いただいている方には、去年被害にあってしまったという人もいらっしゃるかもしれません。

今年の怪しい案件「アービトラージ」とは?

ビットコイン

今年に入ってコロナ禍が本格的に始まってからは、アービトラージと言われる価格差を狙った怪しい投資案件が流行りだしました。

これは特定の通貨や取引所などが起こす価格差を利用した手法で儲けよう、というもの。

例えば、A取引所では1ビット100万円で買えるところが、B取引所では1ビット99万円で買えるという状況が発生したとしましょう。

そういった場合に、どっちかで買って、どっちかで売って、を同時にやると、価格差が生まれて必ず儲かる。といったことができてしまいます。

そうした取引所間の価格差で利益を狙うことが、アービトラージと言われるトレード方法です。

最近あるのは、ビットコイン、イーサ、テザー、そういったコインをそれぞれ同時にトレードをすると、3つで価格差が生まれて利益が発生するというようなものです。案件は多数あるので、案件ごとに言っていることは多少変わってくるのですが、総合すると以下の内容になります。

「自動的に出る価格差を、スーパーコンピューターを使って、コンマ何秒の世界で利益に変えることが可能です」

こう案内していることが多く、そうなると「月の利回りが20%も30%も出る!」みたいな話にもなってくるわけです。これら全ては、基本的にはハイプ・ポンジ・スキーム案件と言われる、「高利回り」ですが、実際は「自転車操業」のため、遅かれ早かれ、いずれ破綻する可能性が極めて高い案件になります。

ですが、必ず儲かるのになぜ破綻してしまうのでしょうか?

それは、本当にアービトラージは効果の高い方法だからです。

「必ず儲かる」は潰される

必ず儲かる

アービトラージを使った取引は、取引所から目を付けられ、常に警戒されています。

実際、ビットコインや仮想通貨に関しては、他の相場物と比べると新しいものですが、ここ数年の間に取引所のシステムは高度になってきています。

なので、A取引所とB取引所の価格差が生まれることはだんだん無くなって、差益は狭くなってきています。

そもそも、相場というのは、単にお金の奪い合いなんです。

FXでも、アービトラージを使って稼ぐという方法があり、これも同様に、A取引所で買いをかけて、B取引所で売りをかけて、その差益で自動的に儲けるというものです。ですが、これをすると、どっちかの取引所では大量に勝って、もう片方の取引所では、大量に負けることが起きます。

これは証券会社や取引所の特有な話なんですが、証券会社や取引所は、基本的にはそこに証券口座ないしは取引口座を開いて、直接市場で取引をしているわけではなく、ノミ行為と言って、取引所はあくまでも「注文を呑んでいる」という形になります。

もっと分かりやすく説明すると、例えば、Aさんがドル円を買った場合、取引所はそれを同時に市場につないで即時に市場からドル円を買っているというわけではないんです。

まず取引所が「注文を呑んでいる」=市場に発注せずに取引所がAさんの注文を持っている状態になります。
なので、もしも、Aさんがすごい大勝ちをすれば、実はその瞬間は取引所が大負けしているということになるんですね。

これがFXであったり仮想通貨の仕組みで、基本的には取引所が「注文を呑む」(市場に発注していない)形の取引をしているところが多いので、ユーザーが勝てば勝つほど取引所が負けるんです。
※なので勝ちすぎているトレーダーは、口座を凍結される場合もあったりします。

逆に言うと、負けるユーザーが多いほど取引所は儲かるという構図になっています。

つまり、アービトラージのようなものを使って勝ちまくる人が出てきたら、取引所からしてみれば、大問題なわけです。

そして、そのアービトラージというのは裏技のような物です。

裏ワザを全員がしたら裏ワザではなくなるんですね。

システムはやはり人間が作る物なので、コンマ何秒のズレが出たりするんですが、それをどんどん修正しながら精度を上げていきます。

アービトラージは確かに存在しますし、確かに効果のある取引方法です。

だからこそ、不特定多数を無制限にこの方法を使えば、間違いなくその仕組みは破綻します。

もしくはそこに気づいた取引所が修正してくるので、未来永劫続く、ということはありえないんです。

「怪しい投資」を見抜くための考え方

見抜く

ここまでの話で、最近よくあるアービトラージみたいなものを謳っている投資案件に関しては、遅かれ早かれ潰れるだろう。ということが分かってもらえたかと思います。

また、こういった案件を行っている会社などは、そういった案件で集めたお金を配当に回して、数年はしのいでいくのですが、それは配当するお金よりも、案件の集客で集まってくるお金の方が多いからであって、どこかでその集客は止まります。

世界中の人がその案件に乗ることはないので、どこかで限界がきて、その案件は破綻する。ということですね。

逆に言えば、それが流行り始めた時期にやれば、勝ち逃げするということも、可能性としてはゼロではないです。

ただし、多くの方がそれはできないでしょうし、ある程度人を集めてコミッションを得るということをできない限り、難しいと思います。

これまでこのブログでもお伝えしていますが、年間利回りが30%を超えだすと、よほどの理由がない限りは、まずおかしいと思ったほうがいいです。

それに加えて、ネットワーク形式でコミッションを払えるということは、主催者はそれ以上の利回りを出さないといけません。

それが現実に裏付けとして未来永劫できるものかというと、世の中の仕組み上、お金の奪い合いをするのがトレードなので、誰かが勝てば、誰かが負けるという世界観で考えれば、そんな裏ワザが続くわけがないです。

お金は錬金術みたいに生み出せません。
生み出せるのは唯一、国の中央銀行だけで、どこからか自然とお金が湧き出るわけではありません。

つまり、我々は、すでに流通されているお金を互いに獲り合うしかないんです。

獲られている人がいると、それに対して対策をするわけなので、一方的な乱獲状態は続かない、ということを忘れないでください。

その認識を持って、冷静に案件に対して判断することができるようになれば、世の中に広まっている「高配当」「値上がりが確定している」「配当が必ずもらえる」などと断定した表現にシビアに反応していけるようになります。

ということで、

「これは怪しい案件かもしれない」あるいは「長続きしなさそう」

上手い話には、そんな風に疑いを持って、考えられるリスクがどんなものか意識していきましょう!
※わからない時は、ネットで調べるだけでもいろんな情報が出てきますよ!

そうすれば、無駄に元本を失うこともありませんので、参考にしていただければと思います。

少し長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

池田和弘 資産運用のすべてを知る男、池田和弘にインタビュー|前編