資産運用で成功するために知っておくべき海外投資のカラクリ│アジア投資の鬼才!JACK佐々木が語る資産保全の極意

資産運用で成功するために知っておくべき海外投資のカラクリ

あなたは、日本の銀行を通して外貨預金をしたり、日本の証券会社を通して海外の投資信託を購入したりしても、本当の意味で海外に資産を分散したことにはならないってご存知ですか?

なぜなら、投資された資金は依然として日本国内にあり、外国で引き出せるわけではないからです。

ですが、生じた利益に対しては、まず投資を行った海外の投資会社に手数料を、次に外国の金融機関に取次料を、さらに日本の金融機関にも手数料を差し引かれます。

また、国内で販売されている海外ファンドは、日本の法律に準じてカスタマイズされているのです。

実際の投資先は同じでも、日本向けのものはリスクを軽減した運用方法を取っているため、受け取れる利益は減ります。

日本の金融機関を通して取引すると、国内の信用ある会社を通しているという安心感が得られますが、その代償として手数料や税金を徴収されてしまいます。

簡潔に解説すると、同じ商品でも海外と日本で投資の成績に大きな差があるということですね。

「はぁ、意味がよくわからないんですけど・・・」

という声が聞こえてきそうですが、さらに踏み込んで解説してみましょう。

同じ商品への投資でも、海外と日本の成績差が生まれてしまう理由

同じ商品への投資でも、海外と日本の成績差が生まれてしまう理由
同じ商品なのに日本と海外に差があるのはなぜでしょうか。
「マザーファンド」と「ベビーファンド」という存在が、その大きな差の原因です。

マザーファンドとは、実際に運用を行うファンド(金融商品)です。

そして、投資家のニーズにあわせた投資商品がベビーファンドです。
日本でよく販売されている再分配型などがそれにあたります。

ベビーファンドで集めた資金を、全てマザーファンドに集めて大きなお金にして運用を行います。
そして、運用で得られた利益を、各ベビーファンドに分配するという仕組みです。

日本国内でベビーファンドを購入すると、マザーファンドのコストに加えて、ベビーファンドの分も合わせてコストが二重にかかります。

ですが、この手数料は表面に出して説明されず、パフォーマンス(成績)から引かれています。
これが同じ商品でも海外と日本で成績に大きな差が出る原因なのです。

例えば、同じインドファンドを同じ投資額で、海外の金融機関でマザーファンドを購入した場合と国内で購入した場合は、パフォーマンスは違います。
もちろん前者のほうが、パフォーマンスが高くなります。

なぜ、これほどパフォーマンスが違うのかといえば、手数料コストの他に、マザーファンドを直接購入した場合は、投資資金は100%運用されますが、ベビーファンドは預かり資産の何%からは顧客の解約資金としてプールされて投資にまわされず、現金で保有してしまうからです。

つまり私たちは、自分の資産(資金)がどこで育っているのかをしっかり把握する必要があるんですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

JACK佐々木 アジア投資の鬼才 JACK 佐々木にインタビュー|前編