「そもそもデイトレードとは、どういうものなのか?」
株式投資に興味をもっていらっしゃる方でも、意外と知らないものです。
デイトレードについてよく知らない、準備するものがわからない。
もちろん、株式投資そのものについて詳しくない方も少なくないでしょう。
中途半端な知識でデイトレードを始めても、結果は簡単に出るものではありません。
では、何からスタートすればいいのでしょうか。
疑問を全て解決するために、この記事では以下の4点について解説します。
- 株式投資をデイトレードでおこなう方法
- デイトレードがもつ3つのメリット
- デイトレードするうえで知っておきたい3つの注意点
- デイトレードを始めるために必要な3つのステップ
株式投資のデイトレードを始める前に、ぜひこの記事をご一読ください。
目次
株式投資をデイトレードでおこなう方法
デイトレードは株式投資の手法のひとつです。
ひとつの銘柄にしぼって、一日のうちに何度も売買することで利益を得る手法を指します。
一日の中で売買を繰り返すところが、他の株式投資とは大きく異なるポイントです。
チャートとローソク足で相場の動きが分かる
デイトレードに欠かせないのが「チャート」と呼ばれるグラフです。
デイトレードは、一日の中で細かく変動する相場を見極めなければなりません。
そこで、チャートを見ながら売買のタイミングを決めることになります。
「チャート」の見方を覚え、コツを掴むことが、上手にトレードしていくうえで重要だと言えるでしょう。
具体的には、チャートに表示されるローソク足(あし)を使います。
デイトレードでは、5分足~日足でチャートを見ていくことをおすすめします。
「5分足」は5分ごとの、「日足」は日ごとのチャートの動きが分かるローソク足です。
「5分足」のほうが、チャートの動きを細かく見ることができます。
他にも「月足」や「週足」など、長い目で見る方法もありますが、こちらは短いスパンでの見方と併せて使うのがよいでしょう。
基本は「5分足」と「日足」を使用し、相場の大きな流れを掴むために「月足」と「週足」を活用する。
それが、デイトレードで成功するためのコツです。
チャートとローソク足だけでも、デイトレードで重要な相場の動きは十分にわかります。
よりスピーディなスキャルピング
株式投資の方法には、数秒から数十分で株を売買するスキャルピングという手法があります。
スキャルピングは、デイトレードのなかでも特に短時間で取引を重ねるタイプです。
少額からコツコツと利益を生み出せるため、時間と体力に余裕があればおすすめしたい手法のひとつです。
しかし、スキャルピングはスピードを追求するタイプです。
それだけに、チャートから片時も目を離せない状況が続きます。
また、スキャルピングの場合は迅速かつ正確なトレードが必要となるため、証券会社選びにも注意しなければなりません。
トレードをスムーズにおこなってくれる証券会社でないと、せっかく売買のタイミングを見極めても、肝心なところで利益を出せなくなってしまいます。
スキャルピングの場合はデュアルモニタディスプレイがおすすめです。
同時にいくつものチャートを見ることができるため、一画面よりも得られる情報が圧倒的に多くなるからです。
株式投資は情報が命だと言っても過言ではありません。
できるだけ自分にとって有利になる環境を整えておきましょう。
なお、スキャルピングではないデイトレードをおこなう際には、短期的なチャートの上下のみを見るのではなく、企業や世情の動きを考慮する必要があります。
デイトレードがもつ3つのメリット
冒頭でお伝えした通り、チャートとローソク足を見るだけで、相場の動きを簡単に知ることができます。
そのため、デイトレード初心者でも、手軽に株式投資を始められるのです。
さらに、デイトレードには以下3つのメリットもあります。
- 一日だけで完結できる
- 少額から投資できる
- トレーダーとしての成長が見込める
ここでは、ご紹介した3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
【メリット1】一日だけで完結できる
世界情勢や企業の業績悪化などの影響をダイレクトに受けやすいのが、株式投資の特徴です。
そのため、株式を長期保有していると、思わぬタイミングで株価が大きく上下し、大損する可能性があります。
その点、デイトレードはその名の通り、株式の購入から売却までを一日のうちに完結させられます。
短期間で結果が確定するため、株価の大暴落による打撃を受けにくいのです。
一回ごとの投資を長引かせず、短期決戦を望むトレーダーにとっては、デイトレードがうってつけの手法だと言えるでしょう。
【メリット2】少額から投資できる
大金を株式投資するとなると、気が引けてしまう投資初心者は多いでしょう。
しかし、デイトレードは少額から始めやすく、ハードルが低めです。
資金面の不安が少ない点は、投資初心者にとってメリットといえます。
一方で、株価は一日でかなり激しく変動します。
そのため、少額投資だからといって、必ずしも利益が少ないわけではありません。
「あまり手持ちがないけれど、株式投資には興味がある」
「株式投資で効率よく儲けたい」
そんな方は、まず少額の株式投資から始めてみるとよいでしょう。
なお、デイトレードは長期投資とは異なり、株式に対する投資と現金化を繰り返す手法です。
一回の投資を少額で運用しているのであれば、これはさまざまな株式に分散投資しているのと実質的に変わりません。
分散投資によってリスクを軽減し、利益の安定を図ることができます。
【メリット3】トレーダーとしての成長が見込める
デイトレードを中心に株式投資などをおこなう人を、デイトレーダーと呼びます。
一般的に、デイトレーダーの成長スピードは早めです。
毎日、何度もトレードを繰り返すため、長期投資を中心におこなっている投資家よりも経験を積む機会が多いためと考えられます。
一定以上の損失が出た場合に素早く見切りをつける「損切り」の判断も、早いうちに身につけることができるでしょう。
加えて、利益が生じたタイミングを逃すミスも減らせます。
デイトレードでは、自分が持つポジション(株を保有する権利)を当日中に決済してしまうからです。
つまり、デイトレードをしていると、自然と判断力が養われるのです。
デイトレードするうえで知っておきたい3つの注意点
株式のデイトレードは、初心者でも取り組みやすい投資として位置づけられています。
とはいえ、全く警戒心なく足を踏み入れるのは考えものです。
デメリットが生じないよう、3つほど注意しておきたいことがあります。
- 手数料がかさむ可能性がある
- 時間と体力に余裕が不可欠
- 売買タイミングの見極める必要がある
3つの注意点について、具体的に確認しておきましょう。
【注意点1】手数料がかさむ可能性がある
株式を売買する際には、証券会社に対して手数料を支払います。
手数料は一般的に取引のたびに発生します。
そのため、頻繁にトレードをおこなうデイトレードでは、手数料がかさみかねません。
なお、手数料は一律で決まっているわけではありません。
証券会社によって異なっています。
それだけに、初めにどの会社を選ぶかによって、利益額にも影響が及びます。慎重に証券会社を選び、少しでも手持ちのお金を増やせるように工夫していきましょう。
【注意点2】時間と体力に余裕が不可欠
前述の通り、スキャルピングでは細かく動くチャートを見続ける必要があります。
それだけに、時間と体力が欠かせません。
デイトレードを始める際には、時間を確保する余裕があるかどうかについて確認しておきましょう。
また、株式市場は9時から15時までしか開いていません。
トレードはリアルタイムでおこなえるように、準備しておきたいところです。
【注意点3】売買タイミングの見極める必要がある
デイトレードをするうえで大切なのは「どのタイミングで売買するか」を見極めるということです。
当然ながら、銘柄によって売買するべきタイミングは異なります。
ですが、初心者のうちはこのタイミングを見つけにくい傾向があります。
また、チャートの上下は時間にも左右されるうえ、日ごとに変わっていくものです。
毎日同じ時刻に売買を繰り返すだけの、ルーティン作業ではないことを心に留めておきましょう。
デイトレードを始めるために必要な3つのステップ
早い段階でスキルを磨いておくと、これからのトレーダー生活が楽になるはずです。
とはいえ、デイトレードを始める時点では、特別なスキルは必要ありません。
もちろん最低限の知識は必要ですが、特別な資格などは不要です。
また、システムを開発したり、高価なアプリケーションのダウンロードなどをしたりする必要もありません。
そこで最後に、デイトレードを始めるための3ステップをご紹介します。
- 口座の開設
- デイトレードのための計画作り
- デイトレードを始めるために必要な情報収集
【ステップ1】口座の開設
デイトレードを始めるためには、まず口座を開設する必要があります。
株式投資は証券会社を通じて株のやり取りをするため、専用の口座を開設する必要があります。
デイトレードも例外ではなく、早めに口座の開設をしておくとよいでしょう。
口座の開設には、マイナンバーに加えて本人確認証明書が必要です。
例えば、マイナンバーカードとともに、運転免許証といった顔写真付きの身分証明書を用意しましょう。
また、実際に証券会社に赴かなくても、Webから申し込むこともできます。
口座開設にあたり手数料や入会料などは不要です。
口座開設の申し込みから開設が完了するまでに、通常は一週間程度かかります。
ですので、トレードを始める前に、早めに開設手続きを終えておくことをおすすめします。
【ステップ2】デイトレードのための計画作り
また、「どのようなサイクルでトレードをおこなっていくか」という計画も立てておきましょう。
行き当たりばったりでトレードしてしまうと、利益を得にくくなってしまいます。
そこで、日中の何時間は絶対にチャートを見る、といった基本的なところから決めることをおすすめします。
ただし、常に動き続けているチャートを見続けるのは、簡単なことではありません。
あくまでも自分のライフスタイルに合わせて計画を立ててください。
【ステップ3】デイトレードを始めるために必要な情報収集
そして、「どの株がねらい目なのか」という情報もこまめにチェックしましょう。
トレンドに乗り遅れてしまうと、細かく上下するチャートについていけなくなります。
デイトレードはひとつの銘柄に絞る必要がありますから、個々の銘柄に関してリサーチすることも重要です。
少額から始められるといっても、大損しないためには念入りな準備が必要だということを忘れないようにしましょう。
ちなみに、株式投資に関する知識があれば心強いのは確かですが、専門的な勉強をしなくても問題ありません。どうぞご安心ください。
まとめ
株式投資のデイトレードを始めると、慣れないうちは戸惑うことも少なくありません。
ですが、情報を集めて知識を身につければ、意外と難しくないということに気づけるでしょう。
実際にトレードを重ねて感覚を掴み、経験を積んでいけば着実に結果を出せると思います。
手持ちのお金を少しでも増やしたいのであれば、初心者でも取り組みやすい株式投資のデイトレードに挑戦することをおすすめします。
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