株式投資の初心者におすすめの本《10選》|学べる内容も詳しく解説

株式投資の初心者におすすめの本といえば?

株式投資を始めたい、または始めたばかりの初心者の方におすすめの勉強方法。
それはやはり、本を読んで学ぶスタイルです。

たしかに、インターネットなどにも有益な情報は数多くあります。
しかし、本ほど株式投資を体系的に学べるわけではありません。

この記事では、株式投資を始めたい初心者の方におすすめの本を10冊ご紹介いたします。

株式投資そのものを学びたい初心者におすすめの本

株式投資には100%正しいと断言できる戦略がありません。

それだけに、著者の考えが本の内容に色濃く反映されています。
初心者向けの本にも違いが見られるのは、そのためです。

特に、筆者が長期投資短期投資のどちらを重視しているのかによって、本の内容はだいぶ異なります。

  • 長期投資:買った株式をなるべく長く保有するスタイル
  • 短期投資:株価を見ながら売買を短期間で繰り返すスタイル

もちろん初心者の方が知りたい基礎知識でしたら、どの本でも一通りカバーしているでしょう。
ですが、せっかく本を買うのでしたら、できるだけ自分の目指すスタイルを想像して選ぶことをおすすめします。

まずは、株式投資の基礎知識が学べる本を5冊取り上げます。

《1》いちばんカンタン!株の超入門書

いちばんカンタン!株の超入門書 改訂3版
画像引用元:amazon|いちばんカンタン! 株の超入門書

2022年10月時点で改訂3版まで出版されている通り、人気と実績のある一冊。
イラストや図が豊富に載っているため、株式投資そのものをイメージしきれていない初心者の方におすすめです。

特に分かりやすいのが、自分に合っている銘柄の見つけ方、銘柄選びの基準。
「銘柄選びのフローチャート」は、株式投資におけるチェックポイントとして役立つでしょう。

また、初心者の方にとって最重要ともいえるリスク回避も網羅。
長期にわたって安定的に、株式投資で資産を築いていく姿勢が身に付けられます。

なお、改訂版では、最新のトピックスである「東証再編」や「新NISA」についても触れているのが特徴です。

《2》めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門

めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門
画像引用元:amazon|めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門 改訂版第3版

本書は2005年の刊行以来、2022年10月時点で改訂第3版まで出されている名著です。

雑誌で有名なダイヤモンド社が出版している本だけに、中身は雑誌テイスト。
オールカラーかつ豊富な図解で見やすく、具体的な銘柄を写真付きで紹介しています。

ニュースと株価の関係を深掘りしているため、世の中の出来事を株式売買の判断材料に変える力が身に付きます。
とはいえ、難解な説明は一切なく、「株式投資に興味がある」といった程度の初心者にもおすすめ。

なお、第3版では、昨今取り上げられることが増えた「スマホ証券」など最新情報も解説しています。

《3》世界一やさしい株の教科書1年生

世界一やさしい株の教科書 1年生
画像引用元:amazon|世界一やさしい 株の教科書 1年生

株式投資を実際に始める前に一読しておくのに適した本。
基礎知識を広く網羅していて、売買の方法などを一から知りたい初心者の方に向いています。
株式投資を実践するまで、本書はサポートになるでしょう。

ちなみに、「5秒で選んで、5分で取引、5銘柄保有」のスローガンにある通り、本書全体では短期投資にフォーカスしています。

なお、本書には特典動画も付いています。
チャートの見方といった理解しにくい部分を、動画でも学ぶことができます。

《4》7日でマスター 株がおもしろいくらいわかる本

7日でマスター 株がおもしろいくらいわかる本
画像引用元:amazon|7日でマスター 株がおもしろいくらいわかる本

株式投資が未経験の初心者におすすめしたい本。

「資産形成には興味があるものの、そもそも株式投資についてよく知らない」
「初心者向けとうたった本を読んだことがあるが、中身が難しく理解できなかった」

初心者に配慮して難しい言葉を使っていないため、以上のような方にうってつけの一冊です。

内容としては、短期投資に役立つテクニカル分析のボリュームが多めです。
長期投資に不可欠なファンダメンタルズ分析の解説もありますが、実践するには少々物足りないかもしれません。

《5》マンガでわかる最強の株入門

マンガでわかる最強の株入門
画像引用元:amazon|マンガでわかる最強の株入門

純金融資産が1億円超の“億り人”を目指したい初心者に向けた、株式投資の入門書。

NISAや株主優待といった長期投資にも触れていますが、主な内容は短期投資です。
(そもそも長期投資だけで1億円を目指すことは難しい)

漫画パートと文章パートに分かれていて、エンタメ色の強い一冊。
初めは漫画パートだけ読み進めて、次第に文章パートをチェックしていくという流れがよいかもしれません。

とはいえ内容は本格的で、むしろ入門書としては情報が多め。
「最初からしっかり学びたいものの、難しい本には抵抗がある」といった初心者の方におすすめです。

米国株と日本株で迷っている初心者におすすめの本

株式投資の対象には外国株も含まれます。
マネックス証券といった一部の証券会社で口座を開設すると、外国株も簡単に買うことができるようになります。

外国株のなかでも、米国株は成長性の高い銘柄が多いといわれています。
そのため、初心者向けの本のなかにも、日本株より米国株を勧めるものがあります。

一方、日本株は一般的にあまり成長が期待できません。
なぜなら、「成長産業に労働者が移動しにくい」など、日本の構造自体に深刻な問題があるからです。

とはいえ、日本株も長期保有するのなら税制などのメリットがあります。

そこで、米国株と日本株という2つの視点でそれぞれの魅力を語っている、初心者向けの本を2冊ご紹介いたします。

《6》バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

バカでも稼げる「米国株」高配当投資
画像引用元:amazon|バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

実は米国株のほうが、日本株より安定している事実を証明する一冊。
日本国内の優良株式も、米国株には敵わないことを丁寧に解説しています。

タイトルが荒っぽいので、敬遠している人も多いと思われます。
ただし、日本株の低迷を踏まえれば、「初心者こそ米国株を買うべき」という内容は正論でしょう。

初心者がなるべく効率よく資産形成するのに適した米国株。
なんとなくでも米国株に興味がある方は、本書を一読してみるのがおすすめです。

《7》オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資

オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資
画像引用元:amazon|オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資

年間200万円(税引後)の配当金という不労所得を築き上げている著者が、体験談を交えて書いた本。
一般的にもてはやされる短期投資・米国株ではなく、長期投資・日本株を選んでいる点に多くの学びがあります。

また、「このまま真似すればよい」という投資方法が提示されています。
具体的なおすすめ銘柄についても載っているので、初めての株式投資に緊張している初心者には大変心強いでしょう。

株式投資の本質を学んで実力を身に付けたい初心者におすすめの本

株式投資は、基礎さえ押さえておけば初心者でも十分取り組めます。
ただ、銘柄ごとの成長性などを見極めて、本当に有望な投資先を見つけることは簡単ではありません。

世界的に有名な投資家は、株式投資の本質を熟知しています。
指標を見て銘柄ごとの成長性などを確認したり、これから世の中の需要が高まる産業・技術を見定めて投資先を決めたりしているのです。

一流の投資家が持っている感覚は、一朝一夕に身に付くものではないでしょう。
しかし、これから株式投資を始める初心者だからこそ、目指すべき高みを知っておくことも大切です。

そこで、株式投資の本質に触れられる初心者向けの本を2冊、ご紹介いたします。

《8》株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書

ファンダメンタル投資の教科書
画像引用元:amazon|株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書

銘柄を“買い”と判断する根拠に、決算書を使った企業分析を用いることを推奨している本。
PERなどの指標について詳しく解説しているほか、企業情報と仕入れるツールとして『会社四季報』などを紹介しています。

本来の企業評価より割安になっているバリュー株、これから株価が伸びる可能性のあるグロース株を見定め、中長期的に大きな利益を狙いたい方におすすめ。
株式投資を本格的に学び、初心者を脱したい方には最適な本です。

ただし、初心者向けの本とはいえ、それなりに難しい内容が含まれるのも事実。
簿記検定やファイナンシャルプランニング技能士の資格を勉強したことのある方であれば、読みやすいかもしれません。

《9》マンガでわかる バフェットの投資術

マンガでわかるバフェットの投資術
画像引用元:amazon|マンガでわかる バフェットの投資術(SIB)

著名な投資家であり「オマハの賢人」と呼ばれる大富豪、ウォーレン・バフェット
本書は、彼の投資手法・哲学・人生観などを、漫画を交えてひも解く一冊です。

バフェットは成長する企業を見極めて、株式を長期保有する投資スタイルで知られています。
そのため、本書からは長期投資の本質的な考え方を学ぶことができます。

正直なところ、本書を読んでもバフェットの投資術を簡単に真似できるわけではありません。
しかし、長期投資を軸にしていきたい初心者の方なら、早いうちに彼の投資哲学に触れておくとよいでしょう。

株式投資の資金づくりから始めたい初心者の方におすすめの本

株式投資を始めるハードルが高いのは、一般的に数十万円の元手を必要とするからです。
それだけに、初心者にとっては、株式投資の知識に加えて資金づくりも重要となります。

実は、資金づくりにおいて役に立つ本が出版されています。

厳密には株式投資の本ではありませんが、投資を含めたお金全般を取り扱う人気の書籍です。
資金づくりから始めたい方は、ぜひご一読ください。

《10》本当の自由を手に入れる お金の大学

本当の自由を手に入れる お金の大学
画像引用元:amazon|本当の自由を手に入れる お金の大学

YouTubeで圧倒的人気を誇る、日本一わかりやすいお金の教養チャンネル「リベ大」が書き上げた本。
フルカラーで図解も豊富にあり、読みやすく配慮されています。

ただし、本書はお金に関することが全般的に書かれた本であり、株式投資そのものを中心に解説する内容ではありません。
しかし、固定費や保険の見直しなど、お金の捻出方法が大変参考になります。

「そもそも株式投資に回す資金が心もとない」といった、投資資金を準備する段階にある方におすすめしたい一冊です。

まとめ

この記事では、株式投資の初心者におすすめしたい本を10冊ご紹介いたしました。

インターネットに情報があふれる今、あえて初心者に本を勧める理由は以下の3点です。

  1. 情報が体系的に整理されている
  2. 出版社によって情報の信頼性が担保されている
  3. 一度買った本なら何度でも見返せる

特に、②の「情報の信頼性」は重要です。

動画サイトやSNSは、誰でも気軽に情報が発信できます。
それだけに、発信者の主観的な意見に惑わされないように注意しなければなりません。

その点、出版社が正式に発行している本であれば、その内容はおおむね信頼できます。

とはいえ、株式投資は投資家の数だけ答えがあることも事実です。
可能であれば、この記事で取り上げた本の何冊かに目を通してみるとよいでしょう。

本からしっかり知識を吸収して、ぜひ株式投資を実践してみてください。

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