世界の株価と日本の株価を巡る旅、本日は世界の株式時価総額ランキングについてお伝えしたいと思います。
2021年最新のデータ(2021年12月7日)と過去を比べてみると、面白い事実が浮かび上がってきます。
バブル時がどんなに凄かったのか・・・。
世界を買い占めると言われた日本企業と株式市場の浮かれ具合は夢ではなかったのか、見ていきましょう。
目次
30年前と現在:世界の株式時価総額ランキングの変化
2005年、1989年という具合に、過去を遡っていくと、ベスト10に名を連ねている会社は完全に入れ替わっています。
世界の時価総額ランキングベスト10
データ:companiesmarketcap.com、ダイヤモンド・オンライン、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
【1989年】バブルの日本は夢かまことか凄かった
1989年バブル最盛期の日本は、ほんとに凄い。
上位陣には、日本の大手企業がズラリ。
日本の会社が、ベストテンのうち、7社を占めているなんて、当時を知らない世代に言えば、「知らないと思って、バカなことを言わないでくださいよ~」と笑われそうです。
しかし、約30年の間に起きた現実がこれ。
バブル崩壊後、時間を止めてうずくまっていた日本に対して、冷戦が終わった米国は急成長。今では、時価総額上位のほとんどは、米国企業を占めるようになりました。
日本もバブル崩壊したとはいえ、成長しなかったわけではありません。その意味では、日本が悪くなったというより、米国と中国の成長がハンパないレベルだったということ。
このランキングには、中国企業の姿はなく、ほとんど米国企業ですけどね。
この時価総額の変化を見ると、投資の大事さと成長する会社を見抜く眼力次第で、資産を形大きく増やせるかどうかが違ってくるということがわかりますね。
もし、タイムマシンで、1989年に戻ることができれば、アップルやマイクロソフトに投資をすれば、とんでもないリターンになります。
私自身、米国の大手IT企業にガンガン投資していればと痛恨の極み。
お金もなかったんですけどね。
【2005年】製造業&石油業界の三日天下
さて、それでは、2005年と2021年の違いも見てみましょう。
こちらの違いも興味深い。2005年は、すでに、日本から米国へと株価覇権は移動済み。面白いのは、2005年のランキングは、いわゆる古くからの大企業がたくさん入っていること。
ゼネラル・エレクトリック、シティグループ、石油会社、ウォルマート、トヨタ自動車。これらの会社が、2021年になるとことごとくランク外に。
まるで、明智光秀の三日天下のようです。さらに、銀行の地位低下は、ほんとに大きい。
石油業界は、今のSDGs的に苦しい業界になりました。
その分、台頭したのが、ITや情報。
小売のチャンピオンベルトは、ウォルマートからアマゾンへと渡りました。自動車は、トヨタ自動車からテスラ。そして、グーグル・フェイスブック・アップルといったGAFA(ガーファ)の急激な成長。
わずか15年でも、これだけ、ランキングは入れ替わるのだなあと感慨深いものがあります。
まとめ:10年経てば世界のトップ企業は入れ替わる
10年先には、このランキングが、さらに入れ替わっている可能性があります。
人工知能・サイバー空間を利用した新たな産業革命で生み出される王様は、どの会社になるのでしょうか。
資産運用の楽しさの一つは、そういった現代社会の王様を見つけ出すことにあると思います。
世界全体の株式時価総額は、過半数をあの最強国が占める独占状態にあり!