こんにちは、池田和弘です。
この記事では仮想通貨についてお話しさせていただきます。
このコラムでも何度か、仮想通貨についてお伝えしていますが、最近、日本でついに仮想通貨が『暗号資産』という形で認定されました。
『資産』と呼ばれるということは、財産と認識され、税金などの対象にしても大丈夫な資産としても見られていくことになります。
これまでは「得体の知れぬ、よく分からないもの」といった印象で、仮想通貨を見ていた方々も多いと思います。
しかし、根本的に仮想通貨の優れている点は、そのバックグラウンドにあるブロックチェーンという技術にあるのです。
目次
ブロックチェーンが起こした、金融の常識をくつがえす仕組みとは!?
今までは、送金をしたり、履歴を管理したりといったことを、中央に集約して行っていく中央集権型でした。
銀行の送金なども、この形式が一般的です。
しかし、これに対してブロックチェーンというものは非中央集権型なのです。
非中央集権型とは、その名の通り、中心となるものがない仕組みです。
中心がなく、ユーザーたちが承認し合うことによって成り立っているため、これが世の中に注目されて実用化までされているわけですね。
仮想通貨の価格が急上昇した2つの理由
ここで話は変わりますが、この1ヶ月くらいのビットコイン価格を振り返ってみましょう。
ご存知だと思いますが、以前に比べて驚くほど価格が上がっていきましたよね。
なぜこの時期に価格が上がっていったのか。
それは2つの大きな要因があると思います。
ひとつはフェイスブックが、『リブラ』という仮想通貨を発表という話題。
もうひとつは安全な資産として仮想通貨を選ぶ人が増えたことです。
この中で気になるポイントは、なぜ安全な資産として仮想通貨が選ばれ始めたのか。
その理由としては、アメリカのトランプ大統領のさまざまなアクションに世界経済が反応していることが関係しています。
その影響により、実際に円高も進みました。
他にも、金の価格が伸びてきて、ここ1ヶ月くらいで急上昇しています。
円高が進み、金の価格も上がるということは、つまり一般的な株式や米ドルなどから安全な資産へと移す動きが出ているということです。
為替の場合でいうと、日本円が本当に安全なのかというのは、個人的に少し疑問に思いますが、為替の世界では何かあったときに円へと逃げる傾向があります。
世界危機が訪れるかもしれないときにまず上がるのが金です。
そのお金の一部が仮想通貨に流れてきて、新しい市場へと移っているのではないかなと思います。
仮想通貨の時価総額は少し前まで、25兆円くらいでしたが、今は35兆円程度です。
しかし株式は5000兆円規模なので、そう考えるとまだまだ仮想通貨の市場というのは規模が小さいですね。
ただ、いまは規模が小さいですが、ここからの伸びを考えたときには大いに期待できる市場ではないのかと思っています。
次回も仮想通貨についてお話ししていきますので、楽しみにしていてください。
本日は以上になります、ありがとうございました。
資産運用のすべてを知る男、池田和弘にインタビュー|前編