「投資を身近に!」をモットーに、分かりやすくイメージしながらお伝えしています。前回、iDeCoは投資を仕組化して成功させることができることをお伝えしていきました。
今回はこのiDeCoを始める際の注意点、5つお伝えします。
目次
iDeCoを始めるときに注意すべきは次の5つ
1.専用口座が必要
iDeCoを始めるには、専用の口座が必要です。これは運営管理機関、つまりiDeCoを扱っている銀行や証券会社等での口座を開設します。銀行の預金口座でしたらすぐ開設できますが、iDeCoは始めようと思ったその当日からすぐ始められるものではありません。口座が開設できるまで、約2か月ほど掛かります。
2.手数料が掛かる
銀行の預金口座は無料で開設できますが、iDeCoは開設と継続にあたり手数料が掛かります。イメージとしては“入会金”と“月額会費”のようなものです。さらに口座を変更する際、また60歳等を迎えいざ受け取るときにも手数料が掛かります。
初回の手数料は一律で、2,829円です。しかし月額や口座を移す際の手数料が選択した金融機関によって変わります。
口座を移す際とは、次のような場合です。たとえば転職などで企業型に移る場合、あるいは口座を開設した金融機関の手数料が高かった・気に入った運用商品がなかったからという場合などです。
このように手数料が掛かりますので、始める際にきちんと確認しておきましょう。
3.誰もがすぐ開設できるものではない
iDeCoは公的年金の上乗せする制度です。つまり国民年金に加入している人でなければ口座を開くことはできません。
4.毎月掛けられる金額に上限がある
iDeCoはいくらでも青天井で掛けることができるわけではなく上限があります。この上限は国民年金の加入の区分によって変わります。以下の3種類です。
- 第一号:20歳以上60歳未満の自営業者やその家族、フリーランスの方、学生
- 第二号:サラリーマンや公務員などの厚生年金の加入者
- 第三号:第二号の扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者
言い換えると働き方によって上限額が変わります。
たとえば、サラリーマンから個人事業主に変わった、専業主婦だったが働き始めたという場合などは上限額が変わります。変わったときには、口座を開設している運営管理機関に変更した旨の届け出も必要です。
5.運用商品を選ぶ必要がある
iDeCoの口座を開設したからといって、何もしなければ、その運営管理機関のいわば“オススメ”(デフォルト)商品のまま運用を開始することになります。
オススメといっても、その商品が自分に見合っているとは限りません。定期預金や保険などの元本確保型がデフォルトとなっていた場合、運用で増やすことが期待できません。
仮にこのまま放置してしまうと手数料ばかりを負担することとなり、かえってマイナスになりかねません。
まとめ
以上、iDeCoを始める際の注意点を5つお伝えしました。
言うは易く行うは難しで、いざ手続きし始めてみるとつまずいてしまい、結局開始が遅れてしまったということも多々見られます。この5つのポイントに注意して、iDeCoスタートしてみてくださいね!