「投資を身近に!」をモットーにダイエットになぞらえてお伝えしています。今回は、リスクとリターンについて解説します。
目次
当たり前に起こること
投資の前に、金融商品において当たり前に起こることは「リスク」です。ハイリスク・ハイリターンという言葉はよく耳にしていると思います。その「リスク」です。一般的には危険を示します。しかし投資においては、危険という意味ではありません。
たとえば、株を購入した場合。購入時の価格が1株10,000円でしたが、翌月5,000円に落ちてしまいました。もしこの時点で売却してしまうと損します。この場合、いわゆる「危険」の意味でのハイリスクだと感じるでしょう。
反対に購入時の価格が1株1,000円だったのが翌月20,000円まで膨れ上がった場合。この時点で売却すると、利益を得ることができます。この場合も「ハイリスク」と言います。
つまり「リスク」とは不確実性を意味し、リターン価格の振れ幅を指します。
よって「ハイリスク」とはリターンの価格の幅が大きいことを指し、価格が購入時より下がっても上がっても、その差が大きいということです。
リスクとリターンの関係
金融商品におけるリスクとリターンの関係とは
以下の図は、主な金融商品のリスクとリターンの関係です。
定期預金も金融商品の1つです。定期預金口座にお金を入れていても、知らないうちに10万円減ってしまったということはありませんよね。すなわち、ローリスク・ローリターンの商品です。
そして投資信託は、さまざまな商品が一緒に入っており、リスクもリターンも株や債券、預貯金の間に位置します。そのためミドルリスク・ミドルリターンの商品ともいわれます。
ダイエットにおけるリスクとリターンの関係は?
そして体重におけるリスクとリターンの関係も同様です。よく「3日で3kg減った!」とダイエットのCMなどでも謳われることがありますが、どの段階のことを指しているのかが重要です。
ダイエットを始めても、デブ期はリスクが大きいと考えていてください。筆者はデブ期の運動は推奨しておりませんが、たとえば運動を頑張って3日で5kg落ちることもあれば、食事コントロールがうまく行かなかったり、女性の場合は特に身体の変化が激しいので、1日で3kg増えてしまうことも多々あります。
次第に身体が食事コントロールに慣れてきたころ、その変化は落ち着いていきます。よく一定期間は落ちやすいけれど、ある時が来ると、なかなか落ちにくくなると言われるゆえんです。しかし前回お伝えしたように「脳をコントロール」し、一定の食事量に定めることで、きちんと体重は落ちていきます。
株式投資とデブ期の位置が同じになりましたが、株式投資が悪いということではありません。あくまで位置関係が類似していることを解説しております。
今回は金融商品におけるリスクとリターンの関係を解説しました。この関係性を知っておくと「分散」する理由が分かりやすくなります。
「長期・分散」のお話はまた次回!