FP2級の難易度は低い!?人気の他の資格と徹底比較!

FP2級

様々なお金に関する専門的知識を試されるファイナンシャルプランナー(FP)2級は、実用的であることから、非常に人気な資格です。

FP2級を持っているだけで、銀行・証券会社・不動産業界・保険業界・住宅メーカーなどの金融機関や保険業界への就職や転職が有利となります。

仮に仕事に活かせないような場合でも、健康保険や厚生年金保険、雇用保険など、多くの日本人が知らずに損をしているような場面において、しっかりと節税することもできます。

そんな実用的で魅力的なFP2級
そして、気になるのが「試験の難易度」。

正直、「難しいんだろうな。」「合格率は低いんだろうな。」と諦めている人も少なくでしょう。
そう思っている方には、今回の”意外な結果”を見てから判断していただきたいです。

そこで今回は「FP2級の難易度が高いのか、低いのか」について、FP3級との問題内容と出題範囲の違いや、宅地建物取引士・日商簿記といった人気な資格の合格率や勉強時間と比較して、解説していきます。

この記事を読むと、FP2級の難易度をイメージできますので、ぜひご覧くださいね。

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FP3級よりもFP2級の難易度が高い理由

FP2級

保険や不動産、資産運用といった様々なお金の基礎知識が問われる資格がFP3級であり、より専門的なお金の知識を試されるのがFP2級。

ここでは、その2つの試験において、問題内容や出題範囲における違いから、2級の難易度ついて解説していきます。

FP2級とFP3級の合格率を比較

まず、それぞれの合格率を見ていきましょう。

例年、FP3級の学科で約40〜80%、実技で約40〜90%、またFP2級の学科で約20〜60%、実技で約40〜70%の合格率です。

このような結果の違いは、問題形式や問題の難易度、出題範囲の変化から生じています。
学科試験の科目と合格基準は同じですが、2級は専門的な知識を問うような問題内容・出題形式になっています。
そのため、学科試験の問題数も増えたり、実技試験の問題の内容も大きく変わっています。

では、3級と2級の問題に関して、具体的に何が変化したのか見ていきます。

FP2級とFP3級の問題形式と内容の違い

試験問題の違いによる難易度の変動要因として、問題の出題形式や出題範囲の増加、より専門的な知識を問われる問題が出題されることが挙げられます。

具体的には、学科の問題形式は、3級の◯✕問題の三答択一式から、2級は四答択一式に変わりました。このようにわずか1つですが、選択肢が増加。
実技に関しては、マークシートから記述式に変わります。その問題には、計算も含まれており、正確な答えを導くための計算力が必要になります。

そして、試験時間が60分から90分に増えるとともに、問題数が20問から40問に増加しています。そのため、正確かつスピーディーに解答していく必要があります。

2級の試験科目は6分野(ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックス・プランニング、不動産、相続・事業継承)と、3級と変わりません。
しかし、お金の基礎知識を扱う3級の問題よりも、2級で出題される問題はより詳しい専門的な知識が問われます。

またそれだけではなく、2級の試験では3級の出題範囲になかった内容も含まれます。
具体的には、「中小法人資金計画、法人税、法人住民税、法人事業税、消費税、事業継承対策、事業と経営」などの会社や経営に関わるものです。

これらの違いから、2級は3級と比べると難易度が数段と上がっていることがわかります。

FP2級と他の資格の難易度を徹底比較

FP2級

ここまでは2級と3級の問題等の違いを通して、難易度が向上していることを解説していきました。

次に、他の試験の合格率と勉強時間を比較し、FP2級の難易度が高いのかについて、見ていきましょう。

FP2級と他の資格の合格率を比較

FP2級の合格率は、学科試験と実技試験の両方を合格する割合は、約40%です。

それに対して、不動産の取引に欠かせない「宅地建物取引士」の合格率は約15%、街の法律家とも言われる「行政書士」の合格率は約10%。
そして、労働法や社会保険のスペシャリストの「社会保険労務士」の合格率は約6%、経営にまつわる全般の知識を兼ね備えた「中小企業診断士」は約2%、会社の会計に関わるお金の知識が問われる「日商簿記2級」は約25%です。

もちろん、これが全ての資格ではないのですが、人気の高い資格を取り上げました。

これらの結果から、意外にもFP2級の試験の合格率は極めて高く、他の5つの資格よりも難易度が比較的低いと言えそうですね。
続いて、試験に合格に必要な勉強時間を比較していきます。

FP2級と他の試験の勉強時間を比較

FP2級の試験に合格するためには、150~300時間程度の勉強が必要だと言われています。

それに対して、他の人気資格と比較してみましょう。

資格と勉強時間

宅地建物取引士 500時間
行政書士 600~1000時間
社会保険労務士 1000時間
中小企業診断士 1000時間
日商簿記2級 250~500時間

このようにFP2級の勉強時間は、人気の高い簿記2級や宅建士などの資格と比べると短いため、FP2級の難易度は低いと言えるでしょう。

まとめ

FP2級

以上のように、FP2級は3級と比べて、解答の選択肢や出題範囲が増加し、より専門的な知識を問われるため、難易度が上がっています。
そして、FP2級は人気のある他の資格と比べて、合格率が高く、勉強時間は比較的短いことから難易度は低いことがわかります。

それなのに、FP2級を持つだけで金融知識があると認めてもらえるため、金融・保険業界で就職しやすくなります。
さらに、自分の資産運用や節税などにも活用できるので、長い人生を考えると非常にコストパフォーマンスの良い資格です。

もちろん問題の範囲や勉強時間を考えると決して簡単ではありませんが、FP2級は他の資格よりも取得しやすく、実用性がある魅力的な資格です。

ぜひ、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

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