2021年 注目の投資、教えます。│トレーダーから投資家へのステップアップ

こんにちは、池田和弘です。

今回はこの2020年の総振り返りをしながら、来年2021年をどのような意識をもって生きていけばいいのか?そんなお話をしていきたいと思います。

この2020年は皆さんにとって、どういう年だったでしょうか?

世の中全体で言うと、かなり大変な年でした。

今もまだ収まってはいませんが、コロナが今年最大の話題だったと思うのですが、このコロナによって世界は多大な影響を受け、量的緩和といった金融政策にオーストラリアが乗り出すなど、大きな変化があった年だったと思います。

ただそんな中で、皆さんに注目していただきたいことの1つが、株価です。

戻ってきた日本の株価、さらに高まったアメリカの株価

株価
この記事を書いているのは12月9日なんですが、今日、日経平均の終値で1991年4月以来の高値をまた更新し、26,800円を超えました。

それに並行してNYダウやナスダックも市場最高値を更新しています。

ただ実は、この日本とアメリカの株価だけを見れば、日本の株価は、約30年前の価格に戻ってきたというだけなんですね。

その一方で、ナスダックやNYダウといったアメリカの市場は、市場の最高値を更新しています。
つまり、これまでよりもアメリカの株の価値がさらに上がっている、ということです。

「失われた30年」とよく言われますが、日本は経済発展という意味で、株価、GDP、平均年収など、ほとんど伸びていません。

そういった中で、日本に住む我々は、今後どういった経済活動をしていく必要があるか、そう考えさせられる年だったのではないかと僕は思います。

「投資」の必要性を再認識する2020年だった

投資
今回のコロナのような影響があると「コロナショック」と言われるような形で、株とか相場物全体が一時的に落ちるのですが、金などの実物資産は今年かなり値上がりしましたし、今後もさらに上がっていくのではないかと考えられます。

さらには先程も話題に上げた、ナスダックやNYダウの歴史を振り返って見ると、ずっと価値が上がり続けているわけです。

なぜならナスダックやNYダウは、構造的に価値が上がっていく仕組みが形成されているからなんです。

詳しく解説すると、株の世界を牽引するような有名企業、通称「GAFAM」といった、GoogleとかAmazonみたいな世界企業の良い銘柄が、常に入れ替わってアメリカの株価を牽引しているわけです。

※「GAFAM」とは、Google、apple、Facebook、Amazon、Microsoftといった超有名企業の頭文字をとったもの。

つまり僕たちがやるべき投資というのは、僕が運営している「ビリオネアダイアモンドクラブ」でお伝えしているような、「良質な案件」であり、良いものに投資して、長期的に利益を得ていく資産形成なんですね。

短期的に見るとコロナショック、リーマンショックのような経済危機があったときは大きく下げることもあります。

「今週損した」「今週勝った」といった短期的な目線で一喜一憂するのではなく、長期的にプラスの利益が得られるように投資に取り組む考え方が重要だと思います。

例えば株式で言うと、個別銘柄に注目してみましょう。

今年注目されている銘柄で言うと、JALとかANAみたいな航空機系の株式も話題に上っている銘柄ですが、一つひとつの企業事情までを把握するのは、一般的な投資家がやるのはなかなか難しいかと思います。

なので、僕は、いわゆる上場投資信託(ETF)と呼ばれるようなものがオススメです。

銀行系の株式やAI関連の業界の会社で組んだようなETF、ブロックチェーンで今後伸びそうなものを長期的に保有していくのは、資産形成の選択肢の1つとして、僕はありだと考えています。

さらに最近はネットバンクで、海外の株式も買えるようになってきています。

例えばSBI証券や楽天証券といったネット証券の口座を開いて、徐々に積み立てていくといった方法(ドルコスト平均法と言われる、少しずつ買い足していく投資法)で、右肩上がりで上がっていくような市場には有効だと思います。

株価はインフレ率と連動していくので、今後、金融の量的緩和が進み、現金や法定通貨がジャブジャブと世の中に溢れていけば、さらにインフレが進んでいくでしょう。

そういったインフレが進めば進むほど、当然ながら株価も上がっていくので、ETFを中心に長期積立をしていくことは、有効な手段だと考えています。

また、電子決済システムというものは、今後キャッシュレス化を考えると、どんどん需要が高まっていきます。

そういったことに取り組んでいる企業は、これからも企業として価値が上がっていき、株価も上昇していくでしょう。

企業ごとの株を買うとなると、企業ごとの事情が出てくるので、そういった業界をまるっと組んだようなETFを探す、みたいなことも1つの方法だと思います。

ただ繰り返しますが、短期的には価値が下がる局面もありますし、買った翌日に下がっているなんてことは、往々にしてありえます。なので、

それ対して、いちいち気にするのではなく、長期的な目線で見たときにプラスになることを考えて投資を行っていきましょう。

「仮想通貨」は今後、さらに伸びる

仮想通貨
あと、もう1つ付け加えるのなら、「池田和弘の資産形成チャンネル」でも、何度か話題に上げたビットコインをはじめとした暗号通貨は、持っていても良い資産だと思います。

先日PayPalがビットコインを採用したというニュースもあったように、徐々にですが、世間に浸透してきたと感じてます。

それに合わせて僕のところに個別相談される方の多くが、「これだけビットコインが上がって、イーサリアムも上がって、暗号通貨が上がってしまったら、今更手に入れても、もう遅いですよね?」と質問されます。

先に結論をお伝えすると、僕は決して「もう遅い」なんてことはないと考えています。

なぜなら、今後デジタル通貨と言われる部類のものは、必ずさらに普及していきます。

このコラムで暗号通貨をご紹介した当初に買っていた方がいたら、ここ1~2年ほどで、何倍にも膨れ上がっていることでしょう。

僕自身は、今後もさらに価値を上げていくことは、間違いないと見ています。

よくネットでは「暗号通貨」の価値の上限について話題になっていますが、正直なところ、大袈裟なことを言っている方も多いので、そこはあまり真に受けないほうがいいです。

需要と供給という原理原則から考えた時に、まだまだ浸透しきれていない上に、今後さらに普及していくことは容易に想像できますし、ここまで来ると、暗号通貨というカテゴリーがなくなることはないと思います。

ビットコインがどうなるとか、イーサリアムがどうなるとかなど、個別単位では浮き沈みがあるかもしれません。

しかし、全てがなくなることはないと考えるならば、時価総額トップ10に入っているメジャー通貨であれば、少しずつでも良いので分散して持っていると、トータル的には金とか銀みたいに上がっていくでしょう。

インフレヘッジにもなりますし、今回のコロナショックで株価は大きく下げましたが、仮想通貨はそこまで大きな影響を受けませんでした。

そういった観点からも、今後の資産運用、資産保全の観点から、幅広く新しいものに取り組むのは大切なことです。

いきなり人脈を作って良質な案件を探すというのは、なかなか難しいと思うので、まずは手短に始められる株式、および金銀の現物もの、後は仮想通貨というようなものを保有することから挑戦してみるといいでしょう。

今回は2020年を振り返り、これから心得ていただきたいことについてお伝えしました。

本日は以上となります。
ご覧いただきましてありがとうございました。

池田和弘 資産運用のすべてを知る男、池田和弘にインタビュー|前編