こんにちは、池田和弘です。
先日おもしろいセミナーに参加してきたので、この記事ではそのセミナーについてと、それに関連して今後注目すべき投資案件についてお話したいと思います。
目次
モンゴルに秘められた投資の可能性
先日、とあるベンチャーのIT企業が企画しているプロジェクトの話を聞くために、モンゴル大使館を訪れました。
その企業は子会社も15社ほど持っているグループ会社で、すでに時価で約50億円の企業価値があります。
ありとあらゆるITインフラを整えている企業なのですが、クラウド化のプラットフォームを作ったり、ブロックチェーンシステムの開発をしたり、政府関連や証券取引所のシステムを作っています。
モンゴルはまったくITが発展していない国なので、その企業はそこに目を付けたわけですね。
だから、プロジェクトの話を聞く場所もモンゴル大使館だったのです。
アフリカの一部の国などではクラウド化、いわゆるサーバーでオンラインネットワークを使ってデータを保存するサービスがまだ行われていませんが、モンゴルはそんな国の中でも代表例だといえます。
実際、いまこの記事を見ていただいている皆さんは、日本に在住の方が多いと思います。
日本をはじめとした、世界中の国の多くが、インターネットショッピングをしてすぐに品物が届くのはごく当たり前だと思いますが、モンゴルだと実はそれが当たり前のことではないのです。
例えば、モンゴルでは郵便番号が整備されていません。
また、Googleマップは世界中の地図が見られますが、モンゴルは正確なデータがありませんので、Googleのデータを使って配送やタクシーなど人を乗せて運搬しているウーバーなど、そういったサービスがモンゴル国内では展開できていないのです。
そこに目を付けたある若手の起業家が、先ほどお伝えした大きなグループ会社を作って展開をしています。
そのグループ会社が実はすでに2021年、つまり来年に上場することがほぼ確定しており、全体の株式の10%に日本人投資家を入れたいと考えていました。
その情報を知り合いがキャッチして、今回募集のプロジェクトのお手伝いをしました。
その兼ね合いもあって、僕も先日モンゴル大使館を訪れて話を聞いてきたというわけです。
モンゴルは非常に親日家で、ITの発展がまだ未熟ですが政府を挙げてIT国家になろうとしていて、今インフラシステムを含めた根幹の部分を作っています。
例えば、地図データを整えると、将来的にGoogleがその会社からデータを買っていくことになります。
ウーバーは、Googleに非常に高額な情報料を払ってGoogleマップの情報を得ています。
つまり、モンゴルでインフラシステムを整えると非常に大きなリターンを狙えるのです。
世界的に見ると、すでにGAFAと呼ばれるアップルやGoogleやFacebookという企業が情報量も資本力も含めて持っているのでそういった企業と勝負するのはなかなか難しいです。
ただ、発展途上国をはじめとした、ごく当たり前のことが整っていない地域でITインフラやプラットフォームを整えている企業は、その地域ではGoogleのようなポジショニングがとれます。
今回の情報を聞いて、そのグループ会社はモンゴル市場で上場すると非常に株価が上がるだろうと思いました。
今後注目するべき、新興国のIT分野
また、エストニアなどのIT国家を目指している国、かつ政府主導でITの発展を進めている国において、ITのプラットフォームでオンリーワンを目指している企業に投資をするのは非常におもしろいと感じました。
僕が主催をしているビリオネア・ダイヤモンドクラブではこの案件をご紹介しましたが、今回のような案件を今後は注目していきたいと思っています。
発展途上国と言われる新興国で若くてエネルギーがあり、技術力もある人たちがその地域に限定して展開していく力があるIT企業。
そんなIT企業に投資をすることは、個人投資家にできる一つのプロジェクトではないでしょうか。
今回のモンゴル投資はファンドを組んで行うので、全体では数億円規模の調達ですが、1人当たりの口数は数十万円単位からできるので、個人投資家でも投資できるのではないかと考えています。
皆さんもそういった視点で世界を見るのは非常におもしろいと思いますし、今回のモンゴル大使館で行われたセミナーに関しては、モンゴル大使まで出てきたほどなので政府主導で本気度が高いと感じました。
こういった情報はなかなか手に入らないと思いますが、ぜひアンテナだけでも張っているとおもしろい案件が見つかるかもしれません。
今回の話を参考にしていただいて、世界の特に新興国、そしてITという分野に目を向けていただければと思います。
以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。