(株式投資に興味はあるけど、色々勉強するのが大変そう…。)
(チャートの見方って難しそうだし、自分には無理かも…。)
投資初心者の方であれば、このような悩みを抱えてしまうのではないでしょうか。
しかし実際のところ、株式投資のチャートは難しいものではなく、見方についてはたった3項目を押さえるだけでOKなのです!
そこで本記事では、株式投資におけるチャートの基本について、初心者向けに解説していきたいと思います。
目次
株式投資におけるチャートの見方
株式投資におけるチャートとは、「時系列と共に銘柄の値動きを示したグラフ」のことです。
見るべきポイントは、以下の3項目。
①:ローソク足
②:インジケーター
③:出来高
以下より、それぞれの項目がどういった意味合いを持つのか、簡単に解説していきましょう。
①:ローソク足
ローソク足は、銘柄価格の変動具合を示したもので、4つの価格(始値・終値・高値・安値)を読み取ることができます。
- 始値(はじめね): ローソク足形成開始時の価格
- 終値(おわりね): ローソク足形成終了時の価格
- 安値(やすね) : ローソク足形成中の最安値
- 高値(たかね) : ローソク足形成中の最高値
またローソク足は、「実体」と「ヒゲ」に分けられます。
「実体」とは、始値と終値を囲った長方形の部分であり、出来高(後述)が多くなるほど、実体も大きくなります。
また「ヒゲ」とは、ローソク足の実体から突き抜けた出た部分のことで、ヒゲが長いほど値動きが戻されやすい、つまり抵抗が大きかったことが読み取れます。
②:インジケーター
インジケーターとは、値動きを予測するための指標です。
上のチャートで表示されているのは「移動平均線」と呼ばれるもので、他にも「MACD」や「ボリンジャーバンド」等があります。
種類も豊富で数十種類以上が存在し、それぞれ読み取れる情報も異なるため、覚えるのが大変そうだと思われるかもしれません。
しかしインジケーターを用いる上で重要なポイントは、数を網羅するのではなく、自分に適した種類を見つけることなので、覚えることに労力を充てる必要はないのです。
今回はインジケーターの種類・特徴といった点については割愛しますので、とりあえずは「インジケーター = 値動きを予想するための指標」ということだけ覚えておきましょう。
③:出来高
出来高とは、銘柄の売買が成立した数量のことです。
例えば、売り1000株、買い1000株で売買取引が成立した場合、出来高は1000株です。
出来高は相場の過熱感を示すバロメーターであり、多くの売買が成立するほど出来高の棒グラフも大きくなります。
一方で、誰にも見向きもされていない銘柄の出来高は薄く、注目されていない銘柄を保有しても大した旨みはありません。
投資家からの注目度の高さを見極めるためにも、出来高の大きさは毎回チェックしておきたいところです。
株式投資のチャートを分析するポイント
前節で紹介した「ローソク足」「インジケーター」「出来高」は全て、チャート分析の材料として扱われるものです。
しかし初心者の方からすれば、チャート分析とは何のために何をすべきなのか、いまいち腑に落ちないところがあるのではないでしょうか。
そこで本節では、チャート分析の定義やポイントについて、実際のチャートを用いながら解説していきます。
株式投資における「チャート分析」とは
株式投資におけるチャート分析とは、現在の相場環境から「買う」「売る」「待つ」いずれのアクションを取るべきか、判断することです。
何の情報もなしに、運任せで売買していれば、それはギャンブルと何ら変わりません。
しかしチャートから読み取れる情報を駆使して、勝つ確率を少しでも高めるために行われるのがチャート分析であり、投資家にとって技量の差が出る部分でもあります。
チャート分析の3項目
チャート分析を行い、実力で勝てる投資家になるためには、以下の3項目を見極めていく必要があります。
- トレンド
- 転換
- レンジ
相場環境は、基本的に上記3つのいずれかに分けられるため、それぞれの状況でどういった立ち回りをすべきか、その都度判断していかねばなりません。
以下より、チャート分析で見極めるべき3つの項目について、順に解説していきます。
トレンド
トレンドとは値動きの方向性のことであり、トレンドの方向性に従って売買するというのが、一般的に知られる手堅い勝ち方です。
上のチャート図から分かる通り、トレンドは一方的に継続するものではなく、上昇トレンド(赤丸で囲った区間)と下落トレンド(青丸で囲った区間)に分けられます。
上昇トレンドに合わせて注文を入れることで、保有銘柄も順調に含み益を伸ばすことになるため、移動平均線などトレンド系インジケーターを活用して、見極めていきたいところです。
転換
永続的なトレンドは存在せず、必ずどこかで転換期を迎えます。
インジケーターや出来高の具合から、トレンド転換点が見極めることができれば、不用意な高値掴みを避けられるようになるでしょう。
またトレンド転換したからといって、直近のトレンド区間と同じ値幅分動くとは限らず、少しの戻しで終了することも多々ありますので注意が必要です。
レンジ
レンジとは、一定の価格帯の範囲内で値動きする状態を指します。
レンジの特徴としては、出来高が小さくなり、レンジを抜けるタイミングで出来高が大きくなるということ。
またレンジを抜けた直後はトレンドが発生しやすくなるため、トレンドにタイミングよく便乗するためにも、やはりレンジの存在を見極めていかねばなりません。
まとめ:株式投資においてチャート分析は基本中の基本!
本記事では、株式投資におけるチャートの見方について解説しました。
株式投資で稼ぐ方法はいくつも存在しますが、チャートを適切に読めなければ、スタートラインにさえ立てません。
チャートを読めて初めて、銘柄の選定や、売買手法など次のステップへと進むことができますので、一歩ずつ段階を経て成長していきましょう。
今後も、株式投資に関する初心者向け解説・ノウハウを発信して参りますので、ぜひ参考にしてみてください。
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