株式投資のスタイルを一挙紹介|ライフスタイルに合った方法を選ぼう

株式投資のスタイル一覧

株式投資においては、早い段階で自分の投資スタイルを決めておくことが望ましいといえます。
投資スタイルを明確にすることによって、以下のようなメリットが生じるからです。

  • 資金計画を立てやすくなる
  • 投資先の銘柄を絞りやすくなる
  • 勉強するべきことが明確になる

そこで、この記事では、株式投資における代表的な投資スタイルを3つの切り口でご紹介いたします。

ぜひ投資スタイルを決めるときの参考にしてみてください。

株式への投資期間で分かれる投資スタイル

投資スタイルを投資期間で大まかに分類すると、主に長期投資短期投資の2つになります。

投資期間については、ご自身のライフスタイルから決めるのが一般的です。

たとえば、サラリーマンの方でしたら、日中に株取引をするのは難しいかもしれません。
そのため、取引頻度の少ない長期投資のほうが向いています。

それでは、2種類の投資について詳しく見てみましょう。

長期投資:忙しい方や初心者におすすめのスタイル

長期投資とは、買った株式を長期間にわたり保有し続ける投資スタイルを指します。

長い時間をかけて少しずつ利益を得るスタイルですので、資金効率は高くありません。
将来的に資産形成を目指していきたい方におすすめのスタイルです。

ちなみに、株式の保有期間は最低1年以上に及ぶことが一般的。
5年、10年と、半永久的に保有し続けるケースもあります。

それだけに、投資先を一度選んでしまえば、あとは何もしなくても利益が入り続けます。
株取引に時間を割かれないため、日中忙しい方には特におすすめです。

また、株取引の回数が少なくてすむことから、取引手数料もあまりかかりません。
長期投資は、投資初心者にも挑戦しやすい投資スタイルといえるでしょう。

ただし、長期投資では経済の変化や市場の衰退について意識しておく必要があります。
株価などを細かくチェックしなくてもよい半面、事態の急変に気づきにくいからです。

初心者の方が長期投資する場合、経営の安定している優良企業の銘柄を選んでおくことをおすすめします。

なお、経営の安定を調べるうえで役に立つのが、企業の財務状況や国の経済状況を分析するファンダメンタルズ分析です。
ファンダメンタルズ分析については、のちほどご説明します。

短期投資:投資経験と時間のある方向けのスタイル

短期投資とは、短期間の株価変動を利用して“利ざや”を獲得する投資スタイルを指します。
長くても数週間程度の投資期間にとどまるケースが一般的です。

投資が成功した場合の資金効率は高く、少ない資金で多くの利益を得られる可能性があります。
その半面、投資が失敗したときの損失が膨らみやすいため、投資初心者には難しいかもしれません。

ある程度の投資経験を積んだ方や、こまめに株価や経済・銘柄情報を確認できる方に向いた投資スタイルといえるでしょう。

ちなみに、短期投資はさらに以下の3つに分類することができます。

株式保有期間の目安
スキャルピング 数秒~数十分
デイトレード 1日以内
スイングトレード 数日~数週間

短期投資は株式の買われすぎ・売られすぎを判断する根拠として、主にチャートを使います。
チャートを使うテクニカル分析については、のちほど説明します。

株式投資でデイトレードする魅力をプロが解説!! 株式投資でデイトレードを始めるのは簡単?|基礎知識をまとめました 株式投資におけるスイングトレードとは?プロが解説!! 株式投資とスイングトレードは相性が良い?|メリットと注意点を解説

分析手法によって分かれる投資スタイル

株式投資において、分析から得られる情報は欠かせません。
銘柄選定や売買タイミングの決め手になるからです。

分析手法には、テクニカル分析ファンダメンタルズ分析の2つがあります。

両者は異なる長所と短所をもつため、組み合わせて使う場合があります。
特に、短期投資ではテクニカル・ファンダメンタルズ両方の分析手法を使うのが理想的です。

それでは、分析手法を1つずつご紹介していきます。

テクニカル分析:チャートで売買を判断する投資スタイル

テクニカル分析は、チャートで株価の動向を予測する投資スタイル。
主に短期投資で使われる手法です。

チャートとは、株価の動きを表すグラフのことです。
このチャートに“移動平均線”や“グランビルの法則”といったテクニカル指標を当てはめて、株価が上がるのか下がるのか判断していきます。

テクニカル分析は視覚的に判断できるため、経済や企業財務などの知識がなくても理解しやすいといえます。

ただ、チャートは過去における株価の動向を示しているにすぎません。
チャートだけしか見ていないと、投資先にアクシデントが起きたときに株価の急落を察知することが難しくなります。

また、現在の相場に過去の経験則が通用しないケースも考えられます。
そのため、複数のテクニカル指標を組み合わせて、多角的に分析することが求められます。

テクニカル分析は経験がものを言うスタイルですので、積極的に経験を積んでいく必要があります。
初心者の方は、ある程度の失敗を許容できるように、投資資金を抑えながら取り組んでいくとよいでしょう。

ファンダメンタルズ分析:企業の本質的価値で投資を決めるスタイル

ファンダメンタルズ分析は、企業の財務状況や経済指標などから企業価値や企業の成長性を割り出す投資スタイルです。
主に長期投資と相性が良いのですが、スイングトレードなど短期投資でも有益な判断材料になります。

ファンダメンタルズ分析では企業分析などに時間を割き、投資先としての良し悪しを慎重に見極めます。
本質的な企業価値を重視するので、長期投資においては株価の細かい値動きを気にしません。
(短期投資では、割り出した本質的価値が割高・割安の判断基準になります)

また、経済指標も考慮する必要があります。

たとえば、ITなどのハイテク株は景気が悪いと株価が下がりやすくなります。
よって、経済指標が悪化したときは、全体的にハイテク株が割安になっている可能性が高めであると推測できます。

ファンダメンタルズ分析は奥が深く、理解するのは簡単ではありません。
しかし、投資のギャンブル要素を排除し、手堅く資産形成を図るための実力が身に付きます。

長期投資はもちろん短期投資を軸に考えている場合でも、PERなどのメジャーな指標から少しずつ学んでおきましょう。

銘柄の特徴に着目した投資スタイル

銘柄に特徴を見出して、運用方法を変える投資スタイルもあります。

代表的な投資スタイルは、以下の3つです。

  • グロース運用:成長株に投資
  • バリュー運用:割安株に投資
  • 高配当運用:高配当株に投資

成長株・割安株・高配当株には、それぞれ長所と短所があります。
したがって、長所を伸ばし短所をカバーするように、運用方法が確立したわけです。

それでは、3つの投資スタイルを一つずつ紹介していきましょう。

グロース運用:成長株に長期投資するスタイル

企業の収益が将来何十倍、何百倍と成長していくことが期待されている株は、成長株と呼ばれます。
具体例としては、数年前のアマゾンやネットフリックスなどが挙げられます。

グロース運用とは、そのような成長株の将来的な株価の伸びを期待して投資するスタイル。

長期投資の一種ですが、企業の成長性を見極める力が求められるだけに、初心者にはハードルが高めです。
すでに注目されている成長株は割高になっているケースがほとんどなので、意外と投資先としての魅力に欠ける場合があります。

ちなみに、企業の成長性とは、以下のような点から推測することができます。

①競合と差別化された商品・サービスを開発する力がある
②市場規模が拡大する見込みの高いフィールドで勝負している

なお、グロース運用は成功したときに期待できるリターンが大きい半面、倒産により投資がムダになるリスクも高めです。
株価が大きく下落してしまう可能性があるので、成長株ばかりに投資するのはギャンブルとほぼ変わりません。

グロース運用は、ほかの投資スタイルと組み合わせて行うもの、とお考えください。

バリュー運用:割安株の株価上昇を期待するスタイル

バリュー運用とは、株価が下がりすぎている割安株に投資するスタイルのことを指します。

株価が割安なうちに買っておき、株価が回復したら売って差額分の利益を得ます。
基本的に長期投資となるので、株価が回復するまでは配当金で投資資金を回収していきます。

とはいえ、割安かどうかの判断は簡単ではありません。
当然ながら、大半の銘柄は不人気だから安くなるのであって、投資家に買われない明確な理由があるからです。

割安の判断基準とするべき企業価値も、近年は算定方法が複雑になっています。
人的資本やブランド価値、信用力といった、いわゆる無形資産(帳簿上の「のれん」)が重視されるようになったからです。

したがって、バリュー運用を試みるときは、株価の上昇に期待しすぎないようにしましょう。

高配当運用:配当利回りの高い株に投資するスタイル

高配当運用とは、高配当株を中心に投資対象とするスタイルのことを指します。

投資金額に対して受け取れる配当金の割合のことを配当利回りと呼びます。
高配当株はその配当利回りが高い株のことで、一般的に配当利回りが3%以上が高配当株にあたります。

理論上、高配当運用は投資効率に優れます。
積極的に資金を動かすことなく、高い収益が見込めるのは魅力的です。

ただし、大きなリターンを見込める分だけ、損失リスクも高くなります。

経営が悪化すれば、配当が取り止めになることもあります。
その場合は、銘柄が売られて株価も下がるでしょうから、損失は避けられません。

配当利回りは企業の実績と今の株価をもとに予測された数値にすぎない、という点を意識しておきましょう。

また、配当金ばかりにお金を回して、事業成長を軽視している企業も存在します。
将来的な成長が見込めなければ株価は下がり、配当金を維持する体力も次第に失われていくでしょう。

つまり、高配当株を選ぶ際は、配当利回りだけで選んではいけません。
企業の業績や経営方針に問題がないか、確認しておくことも大切です。

まとめ

この記事では、株式投資のスタイルについてご紹介いたしました。

投資経験が少ない場合や、投資に割ける時間が少ない場合は、長期投資をお勧めします。
短期投資とは異なり、チャートに張り付く必要がないからです。

投資スタイルを一度決めたら、しばらくの間はそのスタイルを貫いてみてください。
短期的な結果に流されないことが、株式投資を成功させるうえで欠かせません。

なお、株式投資においては「損失リスクを抑えること」と「楽しむこと」が重要です。
この2点を意識し続けられると、株式投資を長く続けることができます。

ご自身のライフスタイルに合った株式投資を、ぜひ始めてみてください。

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