人生には、お金のかかるイベントがたくさんです。
「人生の質(Quality of Life)」を高めるためにも、お金は正しく育て、正しく使う、ことが大切ですね。
そんな【お金を育てる】という際に、検討する対象が様々な「金融商品」ということになります。
どの金融商品にどんなメリット・デメリットがあるのか?
大まかでも結構です。
自身のライフイベントに向け、どれを採用していくのかは是非把握しましょう。
目次
ライフイベント
まず、一般的に言われるライフイベントには、以下のようなものがあります。
- 結婚
- 出産
- 住宅購入
- 旅行
- 車の買い替え
- リフォーム
- 子供の学校の受験・入学・留学
- スポーツ
- 趣味
- ペット
- 習い事
例えば結婚資金や住宅購入資金など、親からの支援が期待できるケースもありますが、自身で準備する心構えを持つのが理想ですね。
金融商品の3つの要素
これから色々とお金もかかりそうだ。
「よし資産運用をしよう!」
となり、金融商品を選ぶというときには、以下の3つの要素に着目して選ぶ必要がでてきます。
「安全性」
投資した元手である元本や利子の支払いは安全で確実なものなのか。
「流動性」
必要なときにすぐに換金(現金化)できるのかどうか。
「収益性」
運用によって期待される利益はどれくらいあるのか。
これら3つすべての要素が高い金融商品というものは存在しません。
(存在するならばその商品だけ持つのが合理的ですが・・)
そのため、様々な金融商品を、何のための準備なのかという目的に合わせて、バランスよく組み合わせて持つ必要性がでてきます。
例えば、
利息は期待できないけれど元本が確実な積立定期預金。
一方で、資産の成長は大いに期待できるけれども元本割れのリスクもある投資商品(株式や投資信託など)には、どちらもメリットとデメリットがあるのです。
金融商品の3つの要素のイメージ
大まかなイメージですが以下のようになります。
もちろん個別の商品により異なってきます。
安全性 | 流動性 | 収益性 | |
預貯金 | ◎ | ◎ | ✖︎ |
株式 | ✖️ | 〇 | ◎ |
債券 | ◎ | 〇 | △ |
投資信託 | △ | 〇 | 〇 |
生命保険(貯蓄型:終身保険/年金保険/学資保険) | ◎ | △ | △ |
不動産 | △ | ✖️ | △ |
目的に合わせた考え
特に大きな「人生の3大支出」を例とすると、目的ごとの資金準備の考え方は以下のようになります。
住宅購入資金
人生で一番大きなお買い物。
賃貸を選択したとしても、住居費として家賃負担は発生します。また、引越資金もまとまった金額が必要です。
購入という選択肢が出る時に備え、頭金の準備を視野に入れておく必要があるでしょう。
定期積金のような、収益性はないけれど、流動性が高く、コツコツ貯蓄できる機能のみを重視した商品の利用も考えられます。
教育資金
子供が生まれると、幼稚園、小学校入学、中学校入学、高校受験と入学、大学受験と入学・・という教育のイベントが何年後に訪れるのか?が決まります。
【いつ?】【いくら?】必要なのかを整理して、それに合わせての準備が必要になります。
特に最も教育資金が必要なタイミングは、大学進学時です。
このタイミングに合わせて、減らすことのないような着実な資金準備が必要といえますので、収益性よりも安全性の高い金融商品を選ぶのが無難でしょう。
株式や投資信託を選ぶ際にはジュニアNISAの活用も検討できます。
老後資金
人生100年時代です。
セカンドライフ、サードライフ、色々と呼ばれようが、資産運用できる期間も従来よりも長くなっています。
多少はリスクをとり、収益性の期待できる資産を持つのも楽しみとなります。
ただし、一定の年齢になったら、大幅な変動リスクはとらず、安全性を高め、資産寿命を延ばしていく、というような観点も大切になります。
iDeCoやNISA・つみたてNISAなど、運用コストを低く抑えられる税制優遇制度の利用も十分に検討できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、わかりやすい事例として、一部だけですが、大きなライフイベントを取り上げてみました。
また、最近では、暗号資産(収益性◎ 安全性×ですが・・)といった新たな資産も勉強して少し資産に加えてもつ考え方も悪くないと個人的に感じています。
いずれにせよ、準備が必要となる資金額や、リスク許容度に合わせ、バランスを調整しながら複数商品に分けて準備していくのが良いですね。