政府主導の「マイナポイント」が今話題になっています。
しかし、手続きについてなど、興味があるもののマイナポイントの実態については不明瞭という人が多いようです。
そこで今回の記事では、マイナポイントについての概要や手続き方法はもちろん、利用するならどの会社がお得なのかについて解説していきます。
それでは早速確認していきましょう。
目次
マイナポイントとは
マイナポイントとは、マイナンバーカードを紐づけるとポイントが還元されるキャンペーンの事業名称で「マイナポイント」という名称のポイントが存在しているわけではありません。
マイナンバーカードとキャッシュレス決済を普及させることを目的とした、政府主導の取り組み/制度になります。(キャッシュレス決済にはクレジットカード払いも含まれます)
マイナポイントの3つのメリット
気になるマイナポイントのメリットについて、下記にまとめてみました。
メリット1:還元率が高い
チャージ、もしくは支払いをすると、還元率が25%、最大5,000円分が還元されます。
銀行に2万円預けていても利息はほとんどもらえませんが、とりあえず20,000円チャージしておくだけで5,000円分もらえるという考え方もできます。
また、マイナポイントは期間限定・先着順でもらえ、付与期間は 2020年9月から2021年3月31日まで、先着4,000万人 が受け取ることができます。
※還元を受けるには、2021年3月31日までに指定したキャッシュレス決済でチャージ、もしくは支払いを終える必要がありますのでご注意ください
メリット2:政府主導だから安心して取り組める
政府主導のため、安心して取り組むことができるでしょう。
また、マイナポイントは期間限定・先着順で4,000万人が受け取り可能とのことでしたが、公平性のために4,000万人を超えても打ち切りにならない可能性が考えられます。
マイナンバーカードの取得に時間がかかっている現状や、コロナの影響が期間延長の可能性の要因になります。
メリット3:年齢制限がない
マイナポイントの利用に年齢制限は無く、お年寄りでも赤ちゃんでもマイナポイントを貰うことが可能です。
やり方を工夫すれば、かなりのマイナポイントの獲得することが期待できそうですね。
マイナポイントの3つのデメリット
次に、マイナポイントのデメリットについて確認しておきましょう。
デメリット1:手続きが多い
マイナポイントをゲットするまでには、多くの作業が必要になります。
- マイナンバーカード申請
- マイナンバーカード受け取りと暗証番号設定
- マイナポイント予約
- マイナポイント申し込み
「マイナンバーカード申請」は、パソコン・スマホ・郵送でもできますし、それほど難しい作業でありませんが、書類作成が苦手な方にとっては苦痛でしょう。
デメリット2:付与されるまでの準備に時間がかかる
上記で説明した手順は、どれもそれほど難しいものではありませんが、初めて行う際にはそれなりに時間がかかると認識しておきましょう。
5000ポイントゲットのために、手続きの時間をかけるかどうかは各自検討する必要があります。
また、マイナンバーカードは申請後、カードが出来上がるまで1ヶ月程度かかります。
デメリット3:ポイントに期限がある
キャッシュレスの種類によっては、ポイントに期限があります。
付与されるマイナポイントは、実際的にはそれぞれのキャッシュレス決済で付与されるポイントと同じものです。
それぞれのキャッシュレス決済のポイント仕様によりますが、一部は有効期限がありますので、有効期限を過ぎて失効してしまわないように注意してください。
また、マイナポイントの獲得・利用には「マイキーID」の設定が必要になります。(前提として、マイナンバーカードがなければ手続きが進められません)
そして、マイキーIDの設定の手続きには、下記の通り2つの方法があります。
- オンライン手続
- 全国各地に設定されている支援端末を使用する
支援端末の設置場所:市区町村窓口・郵便局・コンビニ・携帯ショップなど
登録からポイント付与までの3ステップ
マイナポイントを取得するまでの3ステップは、下記の通りになります。
ステップ1:マイナンバーカードの取得
マイナンバーカードの発行申請行います。
マイナンバーカードの受け取りの際には4種類のパスワードを設定する必要があり、このうち数字4桁の「利用者証明用電子証明書」のパスワードはマイナポイントの申請にも必要です。
また、マイナンバーカードのパスワードを忘れてしまうとマイナポイントの申請ができなくなるだけでなく、3回連続でパスワードを間違えるとロックされるなど、今後さまざまな不便を被る可能性がありますのでご注意ください。
ステップ2:マイナポイントの予約/申し込み
マイナポイントの予約・申し込みは、パソコン・スマホ(iPhone・android)、マイナポイント支援端末から行えます。
また申し込みのさいの手順は、下記の通りとなります。
- パスワードを入力
- マイナンバーカードを読み取り
- 予約完了(マイキーID発行)
ステップ3:申し込みと決済サービスの選択
マイナポイントへの申し込みは、合計111サービスあるキャッシュレス決済の中から好きなものを一つ選んで指定することになります。
- 電子マネー:45サービス
- プリペイドカード:24サービス
- QRコード決済:18サービス
- クレジットカード:21サービス
- デビットカード:3サービス
対応しているキャッシュレス会社は増えつつありますので、選択の際には再度確認することをおすすめいたします。
お得な会社について比較
キャンペーンを行っているキャッシュレス会社について、マイナポイントを対象としている会社は111社あります。
ここではマイナポイントの還元上乗せキャンペーンを行っているキャッシュレス決済で有名なところを一覧でまとめ、比較できるようにしています。
決済名称 | 上乗せ | 期限 |
---|---|---|
ゆうちょ | 1,500P | 2021年3月31日 |
d払い | 上限1,000P | 2021年3月31日 |
イオンカード | 最大2,000WAON | 2021年3月31日 |
WAON | 最大2,000WAON | 2021年3月31日 |
Suica | 1,000P | 2021年3月31日 |
ICOCA | 1,000P | 2021年3月31日 |
au PAY | 上限1,000P | 2021年3月31日 |
メルペイ | 上限1,000P | 2021年3月31日 |
majica(ドン・キホーテ) | 上限1,000P | 2021年3月31日 |
J-Coin Pay(みずほ銀行) | 500円 | 2021年3月31日 |
各社、それぞれポイント数が違ってはいますが、Suicaだとマイナポイントの5,000ポイントプラス上乗せの1,000で、合わせると6,000円相当は付与されることになります。
マイナポイントで一番上乗せが大きいのは2,000ポイントのWAONなので、普段からWAONを使っている人なら、迷わずWAONといったところでしょう。
使える場所が多くスマホで新規登録も簡単という視点で見ると「au PAY」「d払い」も良いでしょう。
上乗せのキャンペーンが多く、選ぶのに悩む場合はQRコード決済で使える場所の多い、PayPayを選択するのもいいかと思います。PayPayはコンビニ、百貨店、ネットショップなど使える場所が豊富にあるからです。
この中から1社しか選択することができませんので、普段のキャッシュレスの使い方をよく考えながら慎重に選らんでくださいね。
マイナポイント利用時の注意点
マイナポイント利用時の注意点は下記の通りになります。
選べるキャッシュレス決済は1つだけ
選べるキャッシュレス決済は1つだけで、選んだあとは変更ができません。
また、同じ決済サービスに複数のマイキーIDを紐づけることもできませんのでご注意ください。
例えば、親と子供それぞれにマイキーIDが発行されたとして、親名義の同じクレジットカードにマイナポイントの利用キャッシュレス決済を選択することができません。
また、家族でマイナポイントの申し込みをする場合、家族の人数分のキャッシュレス決済手段が必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マイナポイントの概要はもちろん、予約や申し込み方法、メリットやデメリットについて解説してきました。
キャッシュレス決済を使って国からポイントがもらえる制度になりますので、この機会にぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。