今回は「楽になる為替の考え方」についてお伝えしていきます。
いきなりですが、あなたは「為替」と聞いてどんなことを連想しますか?
「FXの投資のこと?」
「日本円を海外の通貨に替えるのはリスクが高いんじゃない?」
「円高になったら輸出する企業には大打撃を受けるよね?」
などなどいろいろなイメージがあって、とっつきにくい言葉に感じるかもしれません。
私もはじめはそうでした。
ただ、資産運用を実践してみると、実はいろんなことがみえてくるんです。
為替リスクを味方につける?
例えば、海外での資産運用を始めるには、円高が非常に有利であることがわかります。
具体的にいえば、5万ドルの運用をするときは、1ドル90円なら450万円もあればOKです。
これが円安で1ドル120円になったときに始めると、600万円が必要になるということです。
また、海外で運用している資金を日本国内に戻すには、上記とは逆に円安になったときが狙い目になるわけです。
わかりやすく掛け算を使った計算式にしてみましょう。
年間7%の複利運用で償還目安が10年という金融商品を、50,000ドルで購入したとします。
(1ドル90円と考えて計算しています)
運用資産 5万ドル × 為替 90円 = 450万円
この金融商品が10年後にどうなるのか、為替を5パターンにしてシミュレーションしてみましょう。
(※7%で10年複利の場合は、約2倍になります)
運用資産 10万ドル × 為替 40円 = 400万円
運用資産 10万ドル × 為替 60円 = 600万円
運用資産 10万ドル × 為替 80円 = 800万円
運用資産 10万ドル × 為替 100円 = 1,000万円
運用資産 10万ドル × 為替 120円 = 1,200万円
こんなことが想定されるわけですが、極端な話、1ドル45円より円安であれば損失はないんです。為替を味方につけると、資産を保全する世界がグッと広がります。
さらに、いろんな事象が複雑に絡み合い変動するこの為替に一喜一憂しなくて良い方法が、実はあるんです。
それは……「保有通貨を無理に日本円へと替えないこと」です。
為替は円高ドル安、ドル安ユーロ高などと表現されるのを見たことがあるでしょうか。
これはシーソーゲームみたいなもので、多様なパワーバランスが働きながら絶えず動いていて、どちらかが上がればどちらかが下がるという仕組みになっています。
つまり為替リスクは、無理に戻そうと思うから損をしてしまうんです。
例えば、投資時の為替が1ドル120円で、現在が1ドル80円だとすると、30%以上マイナスの状態です。1ドル120円のときに1,000万円分(83,333ドル)をドルに変え、1ドル80円のタイミングで戻すなら685万円程度になってしまいます。
しかしドルを日本円に戻さずにアメリカで使えば、資産価値は変わらず83,333ドルです。
保有している通貨をその国で使えば、その国の通貨の価値で使用できますよね。
つまり、無理に戻す必要はないのです。
世界基準で考えると全体として持っている資産の総額は変わりません。
むしろその国の通貨での運用で、資産価値は増加していきます。
この良い例として、新興国通貨があげられます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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