正しい貨幣観がわかると、キャッシュレス決済をさらに活用できる

前回お金の本質は「貸し借りのデータ」にすぎないということをご紹介しました。あなたの1万円札や千円札も、クレジットカードや〇〇ペイなどのキャッシュレスでも、単なる「貸借の証明・データ」にすぎないわけです。

これを腑に落ちるまで理解するには時間がかかります。しかしながらこれが理解できると、どうやって稼ごうが、何にお金を使おうが、「お金というデータには貴賤はない」こともわかり、一般的な表現をすれば、「お金はただのツール」にすぎないということも理解できるようになります。

大事なのはお金ではなく、何のためにお金を使うのか、お金を使って何を手に入れられるか、ということもわかっていただけるのではないでしょうか。

さて、本日27(木)に、拙著『ポイントですぐにできる!貯金がなくても資産を増やせる「0円投資」』が発売となりました。ご興味あるかたはぜひお手にとっていただければ嬉しいです。

「キャッシュレス決済だと使いすぎる」というのはただの言い訳

クレジットカード(クレカ)決済やコード決済(〇〇ペイなど)、スマホ決済などを使うと、「ついついお金を使いすぎてしまう」というご意見はいまだに多いかと思います。筆者もどちらかというとそんなタイプです。

とはいえ、技術革新によって動きだしたこの流れは、おトクさ、便利さ、時間節約のスマートさ、そして非接触の安心感などを我々が実感してしまったこともあり、もはや止められないでしょう。

そこで、キャッシュレス決済をご利用いただく際に、ちょっと難しい表現で注意点をお伝えするとすれば、大きく4つあるかと思います。

出費が増えがちになる4つの原因

実は、これらは良くないこと、ネガティブなことでは決してなく、動物が持って生まれた本能を我々がうまく機能させられていないということでもあるのです。

「他のライバルに奪われるくらいなら、自分が手に入れておきたい」「失うことで自分の生命が危機にさらされるかも」といった恐れが、冷静さを欠いた直感的・感情的な消費につながり、結果的に自分にとって得にならない選択をしてしまいやすいのです。

キャッシュレス決済による使いすぎを防ぐテクニック

それでは、我々人間の心理的特徴にできるだけ左右されず、家計をしっかり管理していくためのコツを、いくつかご紹介しましょう。

①:ポイントは「ないもの」と考える

ポイントが貯まってくると嬉しくなって気持ちが高ぶる傾向にあり、それが余計な買い物をする動機になってしまいます。

ポイントがあっても特に意識せず、普段通りの買い物をするなかでポイントを消費していくと良いでしょう。

②:買う前に冷却期間を置く

欲しいものを見つけてから数日期間を空けて、それでも買いたいものであれば買います。

ネットショッピングであれば、買い物かご・カートなどに一度商品を入れて、後日に判断するのも良いでしょう。

③:家計をリアルタイムで管理する

家計簿をつけて支出を把握しておくのは節約の鉄板ですが、元々家計簿をつける習慣がない方、子育てや仕事に忙しい方にとっては、現実的ではないかもしれません。

そこで、家計簿アプリを活用する方法もあります。キャッシュレス決済サービスや銀行口座を登録することで、いまどれくらい使っているのか、「家計を見える化」できるようになります。

またクレカであれば、利用限度額・利用残高・利用可能額、この3点をチェックし、引落口座の残高と照合するだけで、使いすぎを防ぐ効果が期待できます。

④:目的別に口座を分けておく

旅行代や引越代など、あらかじめ使うことが決まっているお金を、生活費と別口座に分けておくのもおすすめです。予算をたてて計画的に貯めていく「先取り貯蓄」のイメージです。

細かく分けすぎる必要はありませんが、財布代わりの口座(生活費)、将来使う予定がありそうなお金専用の口座(予備費)、貯蓄用の口座(緊急資金・教育資金・老後資金など)というように分ける習慣がつくと良いでしょう。

本日27(木)発売・新刊のお知らせ

以上を踏まえ、筆者は性格的に、あればあるだけお金を使ってしまう性格なので、それを防ぐために、獲得したポイントは可能な限り投資にまわしています。

そんなキャッシュレス決済を活用した「0円投資」(ポイ活×資産運用)を、少額投資による積立てなどの資産形成や、すでに始めている資産形成のスピードを加速するためのお得なノウハウとしてご紹介した新刊のお知らせです。

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どうせ貯めるなら、より楽しく、より賢く、0円投資を楽しんでいただければ幸いです。