消費税増税や年金2000万円問題、コロナショックによる失業率急増など、日本の未来はお金にまつわる問題をたくさん抱えています。
- 資産運用を本格的に始めてみたいけど、具体的になにをすればいいのか分からない
- ひとりじゃ不安だから、頼れるプロに相談したい
本記事では、こういった疑問に回答します。
・資産運用の正しい相談方法が理解できる
・相談前に準備すべきことと、相談相手が明確になる
目次
資産運用の相談をする前の事前準備
まずは資産運用を相談する前に、事前に準備しておくべきポイントから解説します。
それが下記の3つです。
- 資産運用を始める目的と具体的目標
- 資産運用に回せる資金の確認
- 資産運用の基礎知識を習得
事前の準備を怠ると、いざ相談する際に結論にたどり着くまで時間がかかりますし、相談先の都合の良いように進められる可能性もあるので、しっかりと知識を習得しておく必要があります。
それでは、1つずつ解説していきますね。
資産運用を始める目的と具体的目標
まずは、「資産運用を始める目的と、具体的な数値目標」を事前に明確にしておくことが大切です。
理由は、なぜ資産運用を始めたいのか、具体的にいつまでにどれくらい資産を増やしたいのかが曖昧な状態だと、相談相手も曖昧な提案しかできなくなるからですね。
例えば、年金2000万円問題で老後の人生が心配の方は、
目標:60歳までに、資産2000万円を貯蓄する
ある程度のイメージが固まっていれば、相談相手も目的・目標に最適な投資商品を紹介できますし、的確なアドバイスもいただけます。
ですので、資産運用を始める目的と具体的な目標は事前に準備しておきましょう。
資産運用に回せる資金量の確認
2つ目の準備は、現在の資産状況を確認して、自分が投資運用に回せる現実的な資金量を確認しておくことです。
具体的には、下記内容を最低限把握しておくことが重要かと思います。
- 現在の貯金額
- 毎月の出費
- 毎月の収入
相談相手からしても、あなたの資産状況が視覚化できればできるほど、よりマッチした投資商品の提案ができます。
また、子供がいる家庭や、家・車のローンがある方は、そこも考慮して資金量を検討する必要があります。
生活が苦しくなりながら資産運用に注力しても、本末転倒になってしまうため、自分の資産状況と、資産運用に回せる資金量は確認しておきましょう。
資産運用の基礎知識を習得
最後は、資産運用の基礎知識を相談前には習得しておくべきです。
理由は、相談する際に、提案された商品の内容や、アドバイスの内容を理解できるようになるからです。
資産運用のために活用する商品は、株式や債券、投資信託など多種多様ありまして、面談の中ですべての内容を理解することは不可能かと思います。
なので、事前に商品ごとの特長など、最低限の基礎知識を勉強しておくことをオススメします。
当ブログも、資産運用に関する基礎知識を初心者向けに解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
→初心者必見!これから資産運用を始める人が押さえておきたい基礎知識
資産運用の相談相手【4選】
それでは、資産運用の相談相手について紹介します。
- 銀行
- 証券会社
- 保険会社
- FP(ファイナンシャルプランナー)
順番に見ていきましょう。
銀行
銀行は、資産運用に関する相談窓口を設けています。
かなり身近な存在ですし、給与振込口座などに指定している場合、貯金残高や資産状況を把握した状態で最適なプランを提案いただけますね。
銀行に相談するメリットとデメリットは、それぞれ下記の通り。
【銀行に相談するメリット】
- 平日の営業時間だけでなく、土日も相談できる店舗がある
- 個人向け国債や投資信託などの金融商品はもちろん、定期預金なども相談可能
【銀行に相談するデメリット】
- 取り扱っている商品の種類が少ない
- 手数料が高い
場合によっては、銀行の売上のために手数料が高い投資信託や外貨預金などを提案されるケースもあるため、銀行に相談する場合は提案された商品の手数料に注目しておくことをオススメします。
証券会社
証券会社にも、資産運用に関する相談窓口が設置されています。
電話での営業をしている会社もあるくらいなので、相談に対してはかなり積極的に対応してくれることでしょう。
証券会社に相談するメリットとデメリットは、それぞれ下記の通り。
【証券に相談するメリット】
- 銀行よりも取り扱っている商品の種類が多い
- 資産運用専門の相談窓口が設置されてる場合もある
【証券に相談するデメリット】
- 手数料が高い商品を提案されるリスクがある
証券会社によっては営業ノルマがある場合、こちらの知識がないことをいいことに、手数料の高い商品へ誘導されることがあるので、手数料を確認することを忘れないようにしましょう。
保険会社
保険会社でも、資産運用の相談が可能です。
保険の加入と同時に、資産運用のアドバイスをされた経験がある方もいるんじゃないですかね。
保険会社に相談するメリットとデメリットは、それぞれ下記の通り。
【保険会社に相談するメリット】
- 高い手数料の商品ではなく、最適な商品を勧めてくれる
- 中立な意見が聞ける
【保険会社に相談するデメリット】
- 担当者が資産運用に必ず詳しいとは限らない
- 根拠のないアドバイスがくることも
保険会社の社員は、あくまで保険のプロですので、必ずしも適切なアドバイスができるわけではない、ということは頭に入れておきましょう。
そこを判断するためにも、あらかじめ資産運用の基礎知識を習得しておく必要があるかなと思います。
FP(ファイナンシャルプランナー)
最後の相談相手は、FP(ファイナンシャルプランナー)です。
FPは資産運用のプロでして、クライアントの資産運用のサポートをすることを本職としている方たちです。
ですので、これまで紹介した”銀行・証券会社・保険会社”と比較しても、資産運用の知識は一番あります。
FPに相談するメリットとデメリットは、それぞれ下記の通り。
【FPに相談するメリット】
- 資産運用の知識を広く知っている
- 最適な資産運用のアドバイスを貰える
【FPに相談するデメリット】
- 相談料がかかることもある
- FPの実力には、バラつきがある
以上で、資産運用の相談相手の紹介は終了です。
【最重要】資産運用の知識は自分で勉強すべし
ここまで相談前に準備するポイントや、相談相手について解説してきましたが、安定した資産運用をするためには、自分で勉強することが最も重要です。
上述しましたが、最低限の知識がないと相談先に好き勝手に進められることもありますし、自分に最適な資産運用は、恐らくできません。
他人任せは絶対にNGですので、自分の理想的な資産を構築するためにも、資産運用について勉強して、対等な立場で相談・アドバイスをしてもらいましょう。
まとめ
資産運用の正しい相談方法のまとめです。
- 資産運用の相談をする前には、事前の準備が必要である
- 資産運用の相談相手は、「銀行・証券会社・保険会社・FP」の4種類
- 決してお任せにせず、自分で資産運用について勉強することが最重要
日本で生きる上でお金に関する不安や悩みは絶えません。
自分の将来を守るためにも、ぜひ資産運用の正しい知識を身に着けてくださいね。