「今の生活を豊かにしたい」
「将来に備えて貯蓄を増やしておきたい」
このように考えて、株式投資に興味を持つ方が増えています。
とはいえ、株式投資に触れたことがなければ、当然ながら自分が実践している姿はイメージできないでしょう。
イメージがわかないものに貴重なお金を使うのは、とても不安ですよね。
そこで、株式投資を始める前に、スマホアプリなどでシミュレーションしてみるのがオススメです。
どんな風にお金を動かせばいいのか、シミュレーションを通して体験しておきましょう。
実戦形式で株式投資を体験できれば、疑問も心配も軽減することができます。
この記事では、株式投資のシミュレーションアプリをご紹介します。
株式投資を始めるきっかけとして、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
無料でできる株式投資のシミュレーションアプリ3選
株式投資のシミュレーションアプリは、スマホのアプリ検索ですぐに見つかります。
ただし、シミュレーションアプリにも無料・有料があるので注意が必要です。
練習のためにシミュレーションアプリを使うだけなら、株式投資に使うお金をできるだけ温存しておきたいですよね。
そこで、無料で使える株式投資のシミュレーションアプリを3種類ご紹介します。
どのアプリも株式投資の初心者に人気がありますので、ぜひチェックしてみてください。
①トレダビ
トレダビは日本最大級の株式投資シミュレーションアプリです。
疑似的に使える資金は、なんと1,000万円。
トレダビでは、この元手をどんどん増やしていくことが目標となります。
一方で、これほどの資金があれば、損失を気にせずに挑戦することもできるでしょう。
トレダビの特徴として、3ヶ月に一度、運用成績を競うランキングが発表されます。
以下のように、順位に応じた景品が付与される仕組みになっています。
- 1位:Amazonギフト券10万円分
- 2位:Amazonギフト券5万円分
- 3位:Amazonギフト券3万円分
- 4位~10位:Amazonギフト券3,000円分
景品を狙えば、実戦さながらの緊張感でシミュレーションに臨めるかもしれません。
また、トレダビでは他のユーザーのトレード状況を知ることができます。
上位ユーザーのトレードを参考にして、実際の株式投資に活かせるのはメリットです。
なお、新規注文は1日に4回という制限があります。
相場が動くポイントを押さえるといった工夫が求められます。
約定までに20分ほどかかる点も考慮してトレードしましょう。
②トウシカ
トウシカは、リアルな株式投資シミュレーションを追求したアプリです。
シミュレーション画面に表示されるのは、過去半年間における実際の株価変動。
本物のチャートを使うことで、現実感のあるシミュレーションを行えます。
表示しているチャートは早送りや一時停止にも対応しています。
時間がないときはチャートを早送りし、買った株式を売るタイミングをすぐに知ることが可能です。
また、どこで売却すればよいのか分からない初心者のための機能として、以下の2点が表示されます。
- 「ここが決済ポイント」というマーク
- 「なぜそこで決済するべきか」という詳細な説明
このように初心者のことを考えて作られたアプリですから、基礎から学べるコンテンツも充実しています。
シミュレーションの前に、まずはコンテンツを通して基本的な知識を身につけておきましょう。
なお、トウシカにおける最初の資金量は、20万円。
1日あたり3銘柄まで投資することができます。
少額から株式投資を始めたい人には、リアリティーのあるシミュレーションを体験できる設定といえるでしょう。
③株たす
株たすは、取り扱う銘柄の数が多いことに定評があるアプリです。
取扱い数は、東京証券取引所の「プライム」「スタンダード」「グロース」に登録されている約3,600銘柄。
ほぼ全ての銘柄を網羅しているため、本番さながらの銘柄探しを体験できます。
ただ、どの銘柄を買えばよいのか、初めは分からないこともあるでしょう。
そのときは、アプリ内の銘柄ランキングや、詳細検索機能が役立ちます。
そして、株たす最大の特徴は「IPO投資シミュレーション」ができるという点。
上場から株価が大きく伸びる可能性を秘めるだけに、投資家の注文が殺到しないよう投資権限は抽選制。
当選した場合のみ、その企業に投資することができます。
IPO投資のシミュレーションができるのは、株たすの大きなメリットです。
将来の有望株に投資するスタイルを目指したい人は、株たすで経験を積んでみるとよいでしょう。
また、クイックモードという機能では過去の値動きが再現され、トレードの練習に活用することが可能です。
市場で取引できる時間帯は、平日の夕方までに限られます。
しかし、クイックモードを利用すれば、時間を気にせずにトレードのシミュレーションを行えます。
株式投資のシミュレーションのメリット
シミュレーションアプリを使えば、株式投資の経験を積むことができます。
ある程度の感覚をつかんでから実践に移せば、失敗するリスクは低くなるでしょう。
ここでは、シミュレーションアプリを使ううえで意識しておきたい、3つのメリットについて解説していきます。
実際の損失が発生しない
株式投資に慣れるまでは、お金を投じること自体に不安を感じるかもしません。
株価は急激に変動する場合もあるだけに、初心者ほど損失リスクを必要以上に怖がってしまうものです。
しかし、シミュレーション上の取引であれば、心理的な抵抗はほとんどなくなります。
リアルマネーを動かす必要がなければ、学んだ知識を気軽に試すことができるでしょう。
本番とほぼ同じ環境で、かつ損失の恐れなく株式投資を体験できるのはメリットです。
また、シミュレーションを通して株取引を体験してみると、株価が暴落するケースは稀だということが分かります。
もし暴落したとしても、損失を小さくするための基礎的なリスク対策を学んでおけば問題ありません。
基礎的なリスク対策については、シミュレーションを通してしっかり学んでおきましょう。
リスクをコントロールできる状態になってから実践に移れば、損失を過度に恐れることはなくなるはずです。
株価の値動きに対応する力が身につく
短期的に株式を売買して利ざやを狙う場合、チャートに慣れる必要があります。
チャートとは、株価の動きを表すグラフのことです。
シミュレーションを通して株価に接していると、その値動きには何らかのクセがあることがだんだん分かってきます。
「株価は一定の範囲を上下している」といった、法則とまではいえなくても、明らかな傾向があることに気付くはずです。
このように、株式投資の実践経験を積まないと分からないことが学べる、という点がシミュレーションのメリット2つ目です。
まずはシミュレーションアプリを通して、株価が日々どのような動きを見せるのか観察してみましょう。
銘柄選びのコツが掴める
株式投資の対象となる銘柄は、通常、東証(東京証券取引所)などに上場している企業です。
東証には、3,800社以上も登録されています。(2023年2月時点)
ですから、何の手掛かりもなく銘柄を選ぶことはできません。
企業の特徴や経営指標などを参考に、銘柄を絞りこんでいく必要があります。
ただ、企業の特徴を最初からつぶさにチェックすることは難しいものです。
そこで以下のどちらを投資の対象とするのか、ひとまず決めておくとよいでしょう。
- 安定している大企業
- 伸びしろがある成長企業
大企業と成長企業で分けた理由は、主に得られる利益の種類が異なるからです。
大企業の場合は、株式の保有数に応じて定期的に配られる配当金がメイン。
一度に得られる金額は小さいものの、低リスクで安定的な収益が見込めます。
一方、成長企業の場合は、株価の上昇による利ざやが魅力的。
必ずしも会社が成長するとは限りませんが、うまくいけば株価が何十倍と伸びるケースも実際にあります。
シミュレーションを通して銘柄の選び方を身に付けることで、自分の投資スタイルも確立されていくでしょう。
株式投資のシミュレーションのデメリット
シミュレーションは多くのメリットをもたらしてくれます。
これから株式投資を始めたいと考えている時に、強い味方となってくれることは間違いありません。
そんなシミュレーションですが、少しだけ注意しておきたいことがあります。
どれも気をつけておけば回避できるものなので、心にとめておいてみてください。
ここでは、シミュレーションを行う時に気をつけておきたい3つのポイントについて解説していきます。
本番でも株価が同じ動きをするとは限らない
シミュレーションで見ているチャートは、あくまでも過去の動きを再現しているだけです。
アプリ上の株価の動きと現実における株価の動きには、違いがあります。
そのため、アプリ上の投資成績で一喜一憂するのは意味がありません。
シミュレーションは株価の動きに慣れるための材料だと割り切ることが大切です。
また、株価の動きを決めてかかってはいけません。
つねに予想外の動きを見せるものだと心得ておくべきです。
シミュレーションでは、チャートが予想と異なる動きをしたときの対応方法を考え続けることが上達のコツといえます。
シミュレーションと同じ判断が本番でできるとは限らない
シミュレーションではリアルマネーを動かすことはありません。
そのため、本番では過度に慎重になってしまうことが考えられます。
練習で何の問題もなく下せていた決断が、本番では同じようにできない。
それは普通のことで、実際に資金を動かすとなると、怖さを感じてしまうものです。
もし恐怖がぬぐえない場合は、できるだけ少額の資金から株式投資を始めてみましょう。
少しずつ本番に慣れていけば、そのうちシミュレーションと変わらない感覚で投資できるようになります。
実際に投資できる金額と差があると感覚が狂う
アプリによりけりですが、シミュレーションと本番で用意できる資金量に差があることは珍しくありません。
その場合、シミュレーションで運用していたのと同規模の資金を、いきなり実際の投資につぎ込まないようにしましょう。
そもそも株式投資は、生活資金を除いた余裕資金を使って行うもの。
まずは少額から、自分ができる範囲から、無理のない範囲から始めるのが鉄則です。
ところが、シミュレーション上で資金を増やすことに成功してから現実の投資を始めると、金額差に感覚がついていかないことが考えられます。
シミュレーションの感覚で実際の資金を動かすと、1回の投資で大きく資金を減らしてしまう危険があります。
現実の世界で株式投資を始めるときは、資金の規模をシミュレーションと切り離して考えなければなりません。
まとめ:株式投資を行う前にはシミュレーションで練習をしよう
株式投資は、これからの人生を豊かにする資産形成の方法として、とても有用なものです。
資金を増やせればそれだけ貯蓄もでき、生活に余裕を持てるようになります。
また、趣味に使うお金もできるため、充実した人生を送れるでしょう。
株式投資は正しいやり方を身に付ければ、リスクを抑えながらリターンを増やせます。
これまで投資をしたことがない人は、まずはシミュレーションから始めてみるのがおすすめです。