共働き夫婦の運用方法とは?老後に後悔しない資産運用について解説!

一昔前に比べると、今は共働きの夫婦が増えてきています。

男性がお金を稼いで、女性は家事をするという夫婦のあり方は、もう古い時代のことのように感じる方も多いと思いますが、共働きが増えたのには、いくつか理由があるのです。

例えば、女性の働きやすい環境が整ってきたことはその一因でしょう。
女性社員に対する昇進や福利厚生などの待遇は徐々に良くなっていますし、妊娠・出産後も職場に復帰する方が増えてきています。

ただ、共働き夫婦が増えた一番の要因は、時代の流れで収入が減り、将来への不安から貯蓄志向の家庭が増えたこと。

そんな中で注目されているのが、夫婦で取り組む「資産運用」です。

そこで今回は、共働き夫婦で資産運用に取り組むメリットや、オススメの資産運用方法について解説していきます。

共働き夫婦の資産運用のメリットとポイント

共働きの夫婦が資産運用を行う最大のメリットは、一人で行うよりも効率的に、資産を形成できるということです。

共働きということは、二人にそれぞれ個別の収入があるということなので、資産運用に回せるお金もその分、増えますよね。

そして元手が多ければ多いほど、運用で得られる利益も増えるので、夫婦で協力して資産運用をすれば、効率的に資産を増やせるというわけです。

また、夫婦で早いうちから計画的に資産運用に取り組むことで、将来への不安が解消されやすくなります。

例えば、積立タイプの投資は投資期間が長く、かなり安全に資産を増やしていけるので、資産運用をしているだけで将来への安心感につながるのですね。

また、これは資産運用全般に当てはまることですが、できるだけ早いタイミングで始めるというのが、資産運用のポイントです。

というのも、資産運用は、スタートする年齢が高ければ高いほど、機会損失をしてしまうと言われています。

何を運用するのかにもよりますが、運用期間が長ければ、その分だけ運用益が増えるケースが多いので、早いに越したことはないということですね。

仮に高齢の方が資産運用を始めて、資産を大幅に増やしたいと思ったら、将来的な運用期間が短いので、必然的にハイリスクな方法を選ばないといけなくなります。

その点、20代や30代で資産運用を始める場合は、十分な時間があるからこそ、ローリスク・ローリターンの運用方法を選ぶことができ、より安全に資産を増やすことが可能なのです。

共働き夫婦にオススメの資産運用

それでは次に、共働きの夫婦にオススメの資産運用を4種類紹介していきます。

あなたとパートナーの経済状況やお好みに合わせて選ぶことになりますが、それぞれに特長があるので、ぜひ参考にしてみてください。

確定拠出年金(iDeCo)

確定拠出年金(iDeCo)とは、老後に向けて、自分自身で掛金を運用しながら積み立てる年金制度です。

具体的には、「定期預金・保険・投資信託」の3種類の中から好きな商品を選んで、毎月の掛金を積み立て、60歳以降にそれまで積み上げてきた資産を受け取ります。

ちなみに、毎月の掛金は5,000円からで、3種類の商品の中でも、定期預金は元本保証があるので、安心してリスクのない貯蓄ができます。

そして何より、iDeCo最大の特長は、節税ができるということです。

というのも、iDeCoの掛金は全額、所得控除の対象になります。

全額が所得控除の対象というのはつまり、掛金の分だけ課税される所得額が減ることになるので、その年の所得税と翌年の住民税が安くなるのです。

ちなみに所得税と住民税の計算式は、以下のようになっています。

  • 所得税・・・掛金✖️所得税率
  • 住民税・・・掛金✖️住民税率(一律10%)

例えば、毎月3万円を掛ければ、一年間で36万円になるので、所得税率を5%とすれば、所得税が1万8,000円も安くなります。

さらに住民税は一律10%なので、3万6,000円安くなるということですね。

iDeCoにさえ加入していれば、これが毎年続くので、浮いた税金の分も含めて、長期的な貯蓄につながるというわけです。

主婦 iDeCo パート勤めの主婦がiDeCo加入のメリットはある?

つみたてNISA

つみたてNISAとは、2018年1月から始まった、積み立て投資専用の「NISA(少額投資非課税制度)」のことです。

本来のNISAは、短期的な値上がりを狙って、ある程度まとまった金額を一度に投資するのが一般的ですが、つみたてNISAは長期間にわたっての積み立てがしやすいので、特に若い世代から人気があります。

そんなつみたてNISAの特長は、毎年の非課税枠(年間40万円が上限)までの範囲の投資であれば、手に入れた利益に対して、最長で20年間も非課税になることです。

ただし、最長20年間といっても、投資可能な期間には期限があり、2037年までになっています。

こちらもあくまで投資なので、必ず値上がりするとは限りませんが、そもそもつみたてNISAの対象になっている投資商品は、すべて金融庁が定めた一定のラインをクリアしたものばかり。そのため、比較的リスクは低いです。

また、つみたてNISAはその名の通り、積み立て投資なので、いつ買うのかを自分で判断する必要はなく、手間がかからないので初心者向けの資産運用と言えます。

投資信託

投資信託とは、お客さんから集めたお金を元手に、プロが株式や債券などに投資・運用をして、そこで上げた利益をお客さんに還元する投資商品です。

当然、プロでも100%利益を上げられるわけではないので、元金が減るリスクもありますが、得られるリターンも大きいことが特長ですね。

金利は投資する証券会社によって違いますが、年率1〜10%で、元本保証はありません。

そのため多少リスクはありますが、「リターンをより多く得たいけど、投資初心者だから自分では運用できない」という方にはぴったりの投資商品です。

また、投資信託はネット証券で100円からでも購入することができるので、少額資金しか用意できない方でも手軽に始められます。

ちなみに投資信託の中でも、共働き夫婦に特におすすめなのが、投資信託の”積立投資”です。

投資信託の積立投資であれば、事前に決めておいた金額を毎月決まった日に、自動で買い付けてくれるので、手間がほとんどかかりません。

わざわざ自分たちで買い付けをしなくても大丈夫なので、忙しい共働きの夫婦でも無理なく継続できるのです。

純金積立

純金積立は、毎月1,000〜3,000円ほどの少額のお金を、「金(きん)」の購入資金として積み立てていく投資商品です。

金は株式や債券とは違い、金そのものに価値がある「実物資産」なので、企業の倒産や国の財政破綻によって資産価値がなくなるリスクがありません。

何千年も前から世界中でその価値を認められ続けているのが金なので、あらゆる投資商品の中でも、その信用の高さがトップクラスであることも特長です。

ただし金には、金利や配当金などは発生しないので、あくまでも金を購入した額と、金相場に応じた利益しか期待できませんが、少額をコツコツ純金積立に充てれば、長期的な資産形成ができますね。

まとめ

今回の記事では、主に共働きの夫婦にオススメの資産運用を紹介してきましたが、特に重要なのは、「若いうちに資産運用を始めておく」ということです。

どの投資商品を選んだとしても、始めるのが早ければ早いほどリスクも少なく、メリットが多いので、まずは気になったものから資産運用をスタートさせましょう。

特にこれからは、老後に年金をもらえるかさえ分からない時代に突入していくので、ぜひパートナーとよく話し合って、資産運用にチャレンジしてみてくださいね。

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