FP3級の難易度と合格率を徹底解説!本当に簡単?

FP3級 難易度

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は、実生活に関わるお金の入門編といった内容の試験です。

FP3級は、「国家試験だけど簡単だよ!」という人もいれば、「問題の出題範囲が広いから難しい!」という、大きく分けて2通りの意見があります。

そうした意見が実際にありますが、いざ自分が受けようとするときに気になるのが「どのくらいの割合で合格者が出ているのか」、「難易度はどの程度なのか」といった点でしょう。

そこで、この記事ではFPの「問題の難易度、合格率、勉強時間」をお伝えしつつ、一般的に知られている日商簿記3級や宅地建物取引士試験と比較しながら、解説していきます。

この記事を見ると、FP3級の難易度を数値的に理解できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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試験の概要 (「日本FP協会」と「きんざい」の違い)

FPには、2機関によるそれぞれの試験があります。

その機関が「日本FP協会」と「きんざい」です。

この2つは、学科試験は共通するのですが、実技試験は異なります。

日本FP協会は、「資産設計提案業務(金融資産、不動産、贈与・相続、ライフプランニング、年金、税金など)」について、きんざいは「個人資産相談業務(資産設計提案業務とほぼ同じ内容)」または「保険顧客資産相談業務(保険に特化した内容)」について出題されます。

こうした違いはあるのですが、合格証書の「合格の価値」は同じです。

ですから、その後、2級・1級FP試験や、AFP・CFP試験を受ける時の条件は、どちらか一方を合格していれば、問題ありません。

※AFPは、FPの十分な基礎知識を持ち、相談者に適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格

※CFPは、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2021年3月現在)で導入されている「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」で、FPの頂点とも言えるものです。

また、問題形式や問題数、合格点数は以下のようになっています。

「日本FP協会(資産設計提案業務)」

  • マークシート形式
  • 三択問題20問
  • 100点満点中60点で合格

「きんざい(個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務)」

  • マークシート形式
  • 事例形式5題
  • 50点中30点で合格

一方で、学科試験は マークシート方式で60問が出題され、問題の形式は選択式です。

※学科試験に関しては、日本FP協会ときんざいは同じ内容です。

学科試験の特徴としては、問題の範囲がとても広く指定されていることですね。

このように学科試験、実技試験ともにマークシートなので、出題傾向は大方決まっているため対策はしやすいでしょう。

FP3級の問題の難易度はどのくらい?

FP3級の難易度は、他の国家試験に比べると低いと言えます。

なぜなら、試験に出題される範囲は決まっていますし、問題の傾向も分かりやすく、十分対策することができるからです。

そのため、一定の勉強をして知識を身につけた人であれば、短時間の勉強でも合格を目指せます。

FP3級の合格率の推移

FP3級(日本FP協会ときんざい)の合格率は、2019年は72%、2018年は79%、2017年は71%、2016年は69%、2015年は77%でした。

その過去の結果的には、学科70%〜80%、実技80%〜90%前後に収まっています。

この数値から見ても7割は合格しているため、難易度は低いと言えるでしょう。

ですが、7割という合格率が高いのかどうかを、判断できないと考える方もいると思いますので、次に他の試験と比較をしていきますね。

他の試験と比較したFP3級の難易度とは

ここでは、よく耳にする資格試験である「日商簿記、宅建取引士」の合格率と比較していきますね。

FP3級と宅地建物取引士試験の難易度を比較

結論から言いますと、宅地建物取引士の方が圧倒的に難しいと言えます。

なぜなら、FP3級の合格率が、平均70%に対して宅地建物取引士は約15%です。

また、FP3級の勉強時間の目安は、一般的に30~100時間程度あれば十分と言われていますが、宅地建物取引士は300時間が必要と言われています。

ちなみにFP3級の勉強時間は、もともとの知識量や、勉強に対する慣れ・不慣れによって、必要な時間が異なるため、このような差が生じています。

よって、合格率と勉強時間から見ても、FP3級の方が難易度は低いといえるでしょう。

FP3級と日商簿記3級の難易度を比較

続いて、日商簿記3級ですが、FP3級に比べて難しいと言えます。

なぜなら、合格率を調べると、日商簿記3級の合格率は平均して約40%(受験回によって違い、20%台から50%台まで差があります。)です。

それに対して、FP3級の合格率は約70%ですから、FP3難易度は低いと言えるでしょう。

また、簿記3級の合格に必要な勉強時間の目安は100時間程度といわれており、FP3級の勉強時間が30~100時間ですから、FP3級のほうが難易度は低いと結論を出せます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

結論としては、FP3級の合格難易度は、低いと言えるでしょう。

その理由としては、大きく3つですね。

まず1つ目は、日本FP協会ときんざいのいずれの合格率も数年間に渡って7割の方が合格していること。

続いて2つ目は、学科試験も実技試験もマーク式であり、ほぼ出題傾向が決まっているため、問題集等で対策すれば合格できること。

そして3つ目は、「日商簿記、宅建取引士」と比べて、合格率は非常に高く、勉強時間も少ないこと。

この内容を踏まえて、試験を受けたいと思う人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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