簿記を知ることで得られるメリットとは?くわしく解説

簿記 メリット

ご存じの方も多いかもしれませんが、簿記の能力を兼ね備えておいて人生で損することはまずないでしょう。

数字が苦手な人はよくあのような作業ができるものだと、一方的にアレルギー反応を感じる場合もあるようですが、それは簿記の重要性を知らないだけで、ビジネスマンであるなら簿記の知識があって損することはありません。

そこで、今回の記事では、簿記の知識・スキルで得られるメリットについて書いていきます。ぜひ参考にしてくださいね。

簿記の資格を持っていることで得られるメリット

簿記の知識・スキルを持っていることで得られるメリットはたくさんあります。
さっそく、確認していきましょう。

メリット1:数字で会社のビジネスを理解できる

まず簿記を知っている、簿記の資格を持っているという事で得られるメリットは何と言っても、数字で会社のビジネスを理解できるという点でしょう。

ビジネスの道に足を踏み入れると、基本的には安く仕入れて、高く売るという極めてシンプルなルールの上で業務を行います。

例えば八百屋さんで考えた場合、リンゴを一個100円で仕入れて、200円で販売できれば何の問題もありません。

この様にリンゴひとつで考えた場合は極めてシンプルで理解しやすいのですが、実際的なビジネスで考えた場合、店の家賃や電気代、従業員の人件費もかかりますし、そんなことを考えたらリンゴひとつの利益だけでは到底やりくりできないので、他の野菜果物を大量に仕入れて、それだけ販売することが必要です。

多く販売するためには広告費も必要となってきます。

そのように、実際的なビジネスには数字(売上とか経費とかその他もろもろ)の管理が極めて重要になってきます。

このビジネスはいったいどれくらい儲かりそうか、いまこれをどれくらい仕入れるのが良いのか。

いま設備投資をするべきかどうかなどを理解し行動していく上で数字のシミュレーションは欠かせないものです。

自分で事業を立ち上げたい、起業したいと考えている方はなおさらでしょう。

そのような数字のシミュレーション、事業計画などを自分で作成できなければ銀行からお金を借りる事や、投資家とのコミュニケーションも出来ないことになるでしょう。

また、自分で事業を行う際は納税も避けては通れない道ですし、決算や確定申告の際はある程度の簿記知識が必要となります。

そのような意味で、簿記の知識はビジネスには欠かせないものといえるのです。

メリット2:転職、就職に有利

実際的に自分で起業しない場合でも簿記のスキルがあれば、転職、就職に有利に働く事が多くなります。

上記に書きましたように簿記がある程度わかるという事は、ビジネスの概略が理解でき、お金の流れが把握できるという事に繋がります。

そのようなスキルがある人とない人では、人材を選ぶ立場である会社も、簿記のスキルのある人の方を選ぶのは一目瞭然でしょう。

簿記を学ぶことで決算書を読む力やビジネスの基本であるコスト感覚を身につけることができるので、ビジネスマンの基本スキルとして捉えられているのです。

会社によっては新人研修や、内定者向けの教育などで簿記の学習をするところもあるくらいです。

また、求人の資格要件として簿記資格者は需要が多くなっており、その面からも簿記のメリットと言えるでしょう。

また簿記は企業活動全般で役立つ知識であると認識されていますので、希望の職種が簿記資格と直接関係がなくても、資格を有していること自体が評価されて昇進・転職の際に有利にはたらくこともあるのです。

簿記のメリットはまだあります。

メリット3:どんな仕事にも活かせられる

実は、簿記の知識・スキルは、どんな仕事にも活かせられると言えるのです。

  • 経理業務:「伝票記帳・整理」「入出金管理」「財務諸表の作成」
  • 会計業務:「会社の財産管理」「収支管理」
  • 財務業務:「予算編成」「金融関連情報の収集・分析」「資金調達・資金管

この文字面だけ見るとえらく複雑で難しいように思いますが、見慣れない言葉遣いという事であって、基本的な考えは家庭での収支や、八百屋さんの経営と同じなのです。

慣れてしまえばどうっていうことはありません。(※上級簿記になると複雑ですが、この記事では簿記2級、3級を想定して書いています)

簿記は企業会計の基本ですので、企業の経理・会計業務に関わる人にとっては欠かせない知識と言えるでしょう。

営業職や経営者など一見関係なさそうな職種でも簿記の知識は役立ちます。

経営者や営業担当者が自社の業績を把握して、その内容を分析し業務改善や営業力強化などを実施する際に簿記の知識を活用することになります。

損益計算書や貸借対照表の見方や内容についてある程度理解できていると、業績の分析・評価に取り組みやすくなるのです。

企業活動というものはお金の動きを把握することが命題と言えます。

そのお金の動きを決まったルールに従って記録していく事が簿記の役割なのです。

そのルールが頭に入っているという事は、自分が営業の立場であれ、経営者の立場であれ、その事業の全体像が見えているという事に繋がるのです。

全体像を見えている経営者と、見えていない経営者、どちらが優秀であるかは一目瞭然ですね。

このように簿記の知識はビジネスにおける経営に直結するスキルと言えるのです。

メリット4:独立・開業に活かせられる

簿記は、経営に直結するスキルになるので、独立・開業にも活かせられます。

独立、起業して個人事業主やフリーランスになった際には、会社員のときにはすることも無かった確定申告、そして決算書を作成するための帳簿つけの必要がでてきます。

また会社を立ち上げて経営していくには資金計画や事業計画書の作成が必須ですが、簿記のスキルがあるのとないのでは大きな差が出てきます。

起業後な「予算計画の作成」「業績の評価」「改善」「決算作業」「税務申告」といったような場面が出てくることになります。

そのような場合簿記のスキルは業務遂行の支えとなってくれることでしょう。

経営者は企業全体をマネジメントし、企業の業績や財政状態を客観的に分析する必要がありますが、それには簿記の知識が不可欠であり、簿記資格の取得が役立つわけです。

また、金融機関等から融資を受ける際、簿記の資格を持つ経営者は審査で有利になることもあります。企業経営では財務諸表の内容を理解し、その状態をある程度分析できる能力が経営者に求められるため、簿記資格があれば有利に働くこともあります。

ビジネス以外にも役に立つ

簿記のスキルは、ビジネス以外にも役に立ちます。

投資で役に立つ

簿記は、投資の際にも役に立ちます。

簿記のスキルは、これから投資を考えている人にとってもお勧めできます。

単に簿記を学びたいというだけでは帳簿をつける知識程度になってしまいますが、そのビジネスの全体像を知りたい、投資の為にその部分を読み解きたいという視点が初期からあれば、財務諸表の構造を理解できるレベルになることもさほど難しい事ではありません。

さらに財務分析や財務諸表の比較までできるようになると投資、これからの資産運用においても非常に役に立つスキルになるでしょう。

財務諸表を読むことができれば、会社の経営状況を知ることができます。
このことによって目標と根拠をもって投資を始めることができるのです。

簿記の注意点

ですが、このように簿記のメリットだけ羅列すると、そんなにすごいスキルなのか?と思ってしまうかもしれないので、最後に簿記のスキルを付ける上での注意点に触れておきます。

簿記の資格を取り、簿記のスキルを身につけても、実際のビジネス・投資の上では「数字で測れない事」が数多く出てきます。

またビジネスは、人と人が行うので「コミュニケーション」など、他のスキルも必要になります。

つまり、ビジネスにおいて重要な事は、数字以外の部分にも多く潜んでいるということです。

それは先を見通す力であったり、人をマネジメントしていく力、気遣いができる力であったりします。

頑張って身につけた簿記の知識・スキルを活かすためにも、こういった簿記以外のスキルも大切だということを忘れないで下さいね。

簿記のメリット:まとめ

いかがでしたか。

これだけメリットが多い簿記ですから、簿記の知識を身に着けることに価値や魅力を見出した方も多いのではないでしょうか。

ビジネスでは「数字以外の部分にも重要なことが潜んでいる」ということを忘れずに、ぜひこの機会に簿記について知識を深めてみてくださいね。