外貨投資について、学んできた本連載。次はいよいよ、外貨投資を見つけるキホンをご紹介します。
皆さんが知っている外貨投資は、イチに外貨預金だと思います。
そして外貨預金をはじめ外貨投資は、商品間でコストやリスクが大きく違います。外貨預金以外にも様々な投資方法がありますので、ぜひ自身のスタイルにあった商品を選んでください。
目次
自分にあった外貨投資の方法
まず、外貨預金について少しだけお伝えしたいことがあります。外貨を日本円に交換する為替コストが高いというデメリットがあるため、他の金融商品と比べてから、自分に有利な金融商品・取引相手を選ぶことをオススメします。
為替手数料(コスト)に注目
日本円を外貨に変える時。そして、外貨を日本円に変える時に必要なコストが為替コスト。
株を買う時には、売買手数料を証券会社に支払いますよね。証券会社はその手数料を会社の収益にしているわけで、費用そのものは必要です。
それと同じように、外貨を売買(交換)する時、為替コスト(手数料)がかかります。このコスト、取引する金融商品・外貨によって大きく違うのです。
たとえば、外貨預金で米ドルと日本を円を交換する場合。窓口だと片道1円かかるのに、インターネットによるオンラインバンキングだと25銭と1/4も安くなります。そして、FX(外貨証拠金取引)はもっと安くてわずか数銭で取引できます。
※銀行・FX会社により取引コストは異なります。
商品設計が違うとはいえ、これだけ取引にかかるコストが違えば、慎重に為替コストを比較して取引する事が必要になってきますね。
為替変動で差損益が発生する
これまでご紹介してきたように、為替相場は変動することで利益や損失が生じます。
この為替損益はマイナスなことではなく、上手く利用すれば大きな利益を得られる可能性があります。予想通りに動けば利益、予想がはずれれば損失というのがきほん。
上記の理由から元本保証ではない。預金保険制度の対象外
そもそも外貨投資は、銀行預金と違い元本保証の商品ではありません。そして預金保険制度の対象外ですから、取引する金融機関が倒産した場合、預けたお金が帰ってこないリスクがあります。
そのため、取引する金融機関を慎重に選ぶ必要があります。利率が高いだけで選んでしまうと取引先の破綻や詐欺など嫌な失敗をしてしまうことも。
自分が許容できるリスクを決めておく
元本保証の銀行預金は、安全確実。預けたお金は引き出す時の手数料などを除けば、減ることはありません。もっとも、安全な分だ、増えるお金もスズメの涙レベル。
つまり、リスク=悪ではありません。リスクを取らずにリターンもない=これがお金の常識。
これ、大事なことなのでもう一度いいます。
投資は、リスク=リターンが基本。リスクゼロでハイリターンを得られる投資商品は、詐欺である可能性が高いと思ってください。
そのため、投資を始める時の鉄則として「どれだけ損をすれば止める」という損切りレベルを決めておくことが大切。株やFXなど、少しハイリスクの投資を行う場合だけでなく、外貨預金も同じ。損をした時に諦める金額を決めておきましょう。
えっ・・・1円も損したくない。ならば、元本保証の銀行預金に預けてください。投資を行う以上、100%利益が出るなんてことはありえません。リスクを負うことでリターンを得られることをくれぐれもお忘れなく!